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2018/09/12 vol.173

 

BUSINESS COLUMN

“「とりあえずインターンシップ」からの脱却”

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ここ2、3年で「インターンシップ」は学生にとっても、企業にとっても、非常にポピュラーなものになりました。2018年卒向けのインターンシップ実施企業は、採用活動実施企業のうち73.7%と、2017年度よりも5.6ポイント上昇し、より早期採用に向けての動きが活発化しています。

また、学生アンケートを見ると内々定取得の時期も例年に比べ早まっており、2019年卒学生においては、8月時点での内々定取得率は88.0%。そのうち就職活動を続けるのは14.7%。「早期採用」という言葉が定着し、企業側としては、「いかに早いうちに学生と接触するか」が採用成功を左右する重要ポイントになりました。

お客様からインターンシップ実施に関してご相談いただく際に、いつも思うのが「実施目的の不明確さ」です。よく聞かれる実施目的は「市場の動きもこうなっているし、とりあえずインターンはやらないといけないよね」「集客をしていきたいと思ったら、とりあえず早めに動かないといけないよね」など。

市場を鑑みて「まずはやらねば」という想いは本当によくわかります。そこでよくお聞きしているのが「採用戦略の全体像の中でのインターンシップの位置付けが明確になっているか」という点です。

私が担当させていただいている建設業界のお客様は、数年前から採用戦略のテーマの一つとして、「【業界内では他にない】きっかけで自社を知ってもらう」を掲げていらっしゃいます。業界的に他社との差別化が進まず、説明会・選考参加や内定承諾が伸び悩む中で、競合他社との違いを明確化するためです。

インターンシップではその目的を果たすために、企業理念に対する理解を促す【脱出ゲーム型コンテンツ】を実施しています。このコンテンツは、これまで合説の自社ブースの前を素通りしていた学生の興味を喚起する武器になるように、また、インターンシップに参加した学生の自社に対する理解度をより深められるように、という狙いで制作しました。

結果、脱出ゲームという業界にまだなかったコンテンツに興味を持った学生が多く、インターンシップフェアでは、前年度の合同説明会と比較すると約2倍の集客を実現。また、インターンシップの場だけでなく、その後も参加学生の就活相談にも応じるなど、採用担当者様が学生と密にコミュニケーションを重ねられたことで、採用難易度の高い施工管理職2名をインターンシップ経由で採用できました。

インターンシップの実施目的によって変わるのはコンテンツだけではありません。その後のフォローの仕方も、もちろん変わってきます。

インターンシップを実施するということは、学生と早期に接触するということ。たとえば、2020年度採用を10月から実施するとすれば最長で約1年5か月間、学生へのアプローチとフォローアップを継続しなければなりません。早期から学生と接触できたとしても、インターンシップで学生と接点を持った後のコミュニケーションストーリーが描けていなければ、内定承諾まで結びつけるのは難しいと言わざるを得ません。

貴社のインターンシップの実施目的は明確になっていますか?
インターンシップから内定承諾に結びつけるストーリーは描けていますか?

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KAKEHASHI Q&A

“新卒の採用担当として、
       学生とよい関係を作る方法を教えてください。“

Q26. 東京県 / 製造業 / 従業員数300名 / ドライバー採用

 学生は、自分が生涯働くかもしれない企業を見つける就職活動に緊張するだけでなく、企業が思う以上に慎重です。そんな学生とよい関係を作るために採用担当として大切なのは、個々人に丁寧に接し、安心感を持ってもらうことではないでしょうか。
 例えば、面接前後で必ず声をかけるようにしたり、合格通知の電話で「前向きな姿勢を面接官が褒めてたよ」と面接時の具体的な評価を伝えたり。学生それぞれの情報を得て、マニュアル的な対応でない、と感じてもらえるように接しましょう。時には「同じ趣味の社員を紹介するね」と選考とは別に、現場社員とコミュニケーションを取る場を設けてもいいですね。採用担当者の丁寧な接し方が、「自分のことをよく知っている、“私”を見てくれる会社だ」と会社や他の社員への信頼にもつながるでしょう。
 何万人もの就活生の中の一人ではなく、個人として承認を得た経験が、内定承諾の決め手の一つになりえるのです。

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