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KAKEHASHI SKY NEWS

2012.05.23 022


ビジネスコラム
「 見極めるべき入社意欲と新しいコミュニケーション力 」

2013年卒の新卒大学生採用戦線は、就職倫理協定によって
就職情報サイトのオープンが例年より2ヶ月遅くなり、
大手企業の面接選考活動が4月にスタートした影響で、
短期決戦になると報じられている。
一方、大手企業の短期集中化の影響を受け、
中小企業の採用活動は長期化するとも予想される。
採用活動を先行していたとしても、
大手の選考が進むことで内定辞退が発生した場合、
中堅・中小企業は学生へのアプローチを継続する必要がある。
企業の採用担当者は、例年以上に
内定者フォローに注力しなければならない年になりそうだ。

就職環境は年ごとに変わる。
面接で会う学生から受ける印象も、年ごとに変化している。
面接する私の立場もまた、管理職から役員、社長へと
変遷しながら、学生の面接を20年以上おこなってきた。
5月現在、当社は2013年卒の新卒採用活動の前半戦をほぼ終え、
内定者が揃いはじめている状況だ。
今年の採用活動で様々なタイプの学生と接する中で、
印象的なポイントをあげてみたいと思う。


私は中小企業の人材採用で最も重視すべきポイントを、
スキルではなく、本人の入社意欲の高さであると考えている。
採用時の入社意欲が、入社後の活躍に大きく影響するからだ。
特に育成後の可能性に期待して採用する新卒の場合、
面接時に最も注目し、引き出そうとするのが入社意欲である。

しかし最近、この入社意欲を面接で見抜くことが難しい。
以前から女子学生の意思を見極めることには苦労していたが、
今年は男子学生も同様に難しく感じることが多かった。
かなりの人数を面接したが、その中で学生から
入社したいという熱い思いを感じることがあまりなかったのだ。

当社が設立間もないベンチャー企業だからかとも考えたが、
そのハンデを差し引いたとしても、やはり感じるものが弱い。
入社意欲を表現しないのが、世代の特徴なのではないかと思う。
そのため、学生により近い年齢の若い同性社員を担当につけ、
入社意欲を見極めさせるようにしたところ、
予想通り年の近い彼らの見極めはかなりの確率で的中した。

今年の学生は、あまり感情を表に出さない。
つまり「熱くない」。よく言えば「冷静」で「クール」だ。
そして、多くの男子学生に中性的な印象を受けた。
これが草食系男子というものなのだろうか。
物腰が柔らかで、ギラギラ感がなく、
独りで行動するよりも仲間と一緒に行動することを好む。
争いごとはなるべく避ける。
かといって、いわゆる女々しいタイプとは違う。
ユニセックスで賢い。そんな学生に、今年はたくさん会えた。
麻雀大会頭脳ゲームわらしべ長者ゲームなど、
今年当社が就活生向けに実施したいくつかのイベント企画でも、
参加者にはそんなタイプの男子学生が多かったように思う。


世の中が豊かになり、物欲がなくなったわけではないが、
欲しいものがそれほど高価なモノばかりでもなくなり、
たいていのモノがネットで簡単に手に入る時代。
この時代のユーザーにとって、重要なのは情報収集力である。
ならば当然、成果を上げるために求められる能力は、
ユーザーに提供すべき情報を考える力。そして、
ネット時代だからこそ重要な対人コミュニケーション力だ。

この時代のユーザーそのものであり、
今後も変わりつづける社会の牽引者となる今の学生が、
私が面接で感じたように変化してきていることは間違いない。
そして、若者が変化し、社会が変化しているということは、
情報の価値やコミュニケーション力の定義も変化している。
これからの時代に成功するビジネスモデルを、
彼らの感覚を理解することなく生み出すことはできないだろう。

社会の変化が学生の考え方に影響するのは当然だ。
しかし、学生の本質が大きく変化しているわけではない。
経営者や採用担当者が既存の価値観にとらわれ、
過ぎた時代との違いにばかり気を取られていては、
学生の本質を理解することは難しくなるだろう。
見極めるべきは自分たちとの違いではなく、
彼らにしかない新しい感覚と内に秘めたポテンシャルなのだ。

これから夏までが採用戦線の中盤戦となる。
前半戦が落ち着くこの時期は、採用プロセスや選考方法、
具体的な面接の手法を見直す絶好の機会でもある。
今年の学生の傾向を振り返りながら、
採用活動のひとつひとつを検証してみてはいかがだろうか。



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執筆
カケハシ スカイソリューションズ
代表取締役 中川 智尚


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