採用担当の皆さまは、自社の採用に「人材紹介」を使ったことがありますか?人材紹介とは、企業から求人の依頼を受け、求人内容に合った人材を紹介する有料の紹介サービスのこと。
成功報酬型であり、入社が確定した場合にのみ費用を負担する中途採用の手法です。
企業のメリットとしては、採用の可能性が高い応募者と、費用が発生せずに無料で面接ができるため、効率的な採用活動が望めると一般的にはいわれています。
しかし、実際の人材紹介で成功していると言われる企業は6%を下回るようです。
効率的な採用手法のはずなのに、実際どうしてうまくいかないのでしょうか。
今回は人材紹介会社の裏側をご紹介しますので、貴社に合うか、合わないかご判断の一助になりますと幸いです。
裏側1 「入社したいと思われる会社」でないと決まりづらい
国内の企業のうち、毎年20万件ほどの会社が紹介サービスを利用します。
紹介サービスを利用する求職者は、その中から紹介会社の面談者と一緒に入りたい会社を見つけます。
日々の休日や平日夜の時間を使い、面談を実施するため、良いと思う会社をより念入りに調べます。
人材紹介会社も求職者と同じことを考えます。求職者のためになる、良いと思う会社を選びますが、一方で、企業としても利益を得るために、採用確立が高いところを狙います。
具体的な例でご紹介しましょう。
例えば、不動産開発の営業職を狙っている転職者がいます。待遇条件を提示したら、2社出てきました。
1社は下町にある従業員数数名の〇〇開発。もう1社は何千人規模の大手不動産です。
考えてみてください。規模だけを見ると後者を選ぶと思いませんか?同じ条件だった場合、求職者が志望しやすい大手企業や有名企業を勧めるのは当たり前のこと。
業界で、市場で、社会で他社に負けない惹きつけ力がないと紹介も難しいことがいえます。
裏側2 金額だけじゃない、紹介数は採用人数に比例する
実際に利用されたことがある方は紹介サービスの金額体系ご存知だと思います。人材紹介の成功報酬費は、一般的にその職種の年収30~35%に当たる費用を支払います。
特に職種難易度の高い「IT」「施工管理」などは、年収に関係なく200万円以上支払う場合も。
では、採用成功費用を上げれば、紹介数も増えるのでしょうか?紹介会社が金額と共に考えているのは、採用人数です。
こちらも例でご紹介します。
ある紹介会社が同職種で同じ年収を募集しています。A社は10名採用年収30%の成功報酬費、一方、B社は1名採用35%の成功報酬費です。
あなたが紹介会社なら、どちらを選びますか?
枠が多い分、採用が決まればマージンが上がるのは、A社です。また、採用人数が多い分、内定のハードルが低い可能性も充分あります。
そのため、A社を選ぶはずです。あなたの会社は毎年何名採用されますか。
紹介の多い企業になるために
いかがでしたでしょうか。
紹介サービスで成功させるために必要なことは、人気度・報酬費用の高さ・採用人数です。どれか1つが欠けていても大成功とはいえません。
特に中小企業にとっては、即戦力を1名採用するだけでも大きなことです。採用方法をもう一度見直ししませんか。
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