HRテック導入時に気を付けたい失敗パターンと対策

HRテックをはじめて導入した企業がよく陥る失敗パターンがあります。

すでに失敗してしまい、代替するサービスを検討している、または導入がお蔵入りになってしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは代表的な失敗パターンと対策を３つご紹介します。

多くのＨＲテック製品は、もちろんうまく活用すればきちんと成果の出るツールです。せっかくの施策ですから、最大限成果を出せるよう、よく気を付けて導入してみてください。

HRテック導入時に気を付けたい３つの失敗パターンと対策

HRテック導入時に陥りがちな失敗パターンは大きく３つあります。

HRテック導入時の３つの失敗パターン

それぞれどのように対策を打てばいいのでしょうか。順にみていきましょう。

これは一番起こりがちな失敗パターンです。

導入して満足してしまい、結局システムをあまり活用しないまま時間が過ぎてしまうケースです。中小企業の場合、経営者が独断で導入を決定し、運用は担当者に任せるケースが多々あります。

一番重要なのは導入後です。

経営者側は現場の意向も聞いたうえで導入を検討しましょう。担当者側は経営者がどのような狙いでシステムを導入したのかをしっかりと確認してから活動を開始しましょう。

また、導入が決まったら優先順位を上げて、一気に環境を整備し、スピード感をもって浸透させることがおすすめです。

これも結構起こりうる失敗パターンです。

HRテックの提案を受けている間は、とても便利そうに思えて気持ちも盛り上がるのですが、実際の運用イメージを持たないまま導入してしまうと失敗します。

システムを導入した場合、機能にあわせて業務の進め方を変えなければいけない場合があります。

例えば、新しい採用管理システムを導入した場合、応募者との連絡方法が変わったり、面接官の評価記入方法が変わるかもしれません。人事関連のシステムの場合、面談内容や査定結果の記入方法が変わるかもしれません。

これまで慣れていた業務のやり方を変えることは、なかなか容易ではありませんが、HRテックサービスの機能を正しく使用せず、これまでの業務のやり方に合わせて無理に運用してしまうと、データ蓄積がきちんとできなくなってしまって、あとで逆に余計な作業を増やしてしまう恐れがあります。

これはせっかく蓄積したデータをうまく施策につなげられない失敗パターンです。

システムに蓄積したデータは、何らかの課題を浮き彫りにしたり、さらなる成果を上げるためのヒントになります。

ただし、あくまでヒントであり答えではありません。蓄積したデータをどう分析するか、今後どんな施策を打つべきかを考えなければいけません。

HRテックを提供する企業の中には、オプションで分析を一緒に行ってくれる企業や、具体的施策まで提案してくれる企業もあります。

HRテック導入を検討する際の検討材料の1つにするのもいいかもしれませんね。

読んでいて腰が重くなった方もいらっしゃるかもしれませんが、前述のようにＨＲテック製品は、うまく活用すればとても有効な新しいツールです。

導入をしっかりと実施すれば軌道に乗り、必ずや成果につながるでしょう。

業務改善に役立ちそうだからとりあえず導入してみる、といった安易な判断をせず、社内の意見を聞き本当に必要な機能を見極め、運用していくための準備を事前にしっかりおこなうようにすることが大切です。

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