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2018/04/25 vol.164

 

BUSINESS COLUMN

“ 「HRテクノロジーの活用と組織マネジメント力の向上」 ”

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今年の4月も研修講師として、日本を代表する大手企業から中堅中小企業に至るまで数多くの新入社員と関わらせていだだきました。

デジタルネイティブであり、小学校から高校までフルでゆとり教育を受けてきた唯一の世代である今年の受講者の傾向は、素直で指示されたことはきっちりやることができる反面、それ以上のことに思いを馳せる力は少し弱いと感じます。また、SNS世代でもあり、一歩踏み込んだ対人コミュニケーションに苦手意識を持っている彼らではありますが、一方では、協働が上手で、周囲に優しく、尊重しあいながら仕事を仕上げることができます。

さて、そんな彼らを迎える日本社会は確実に人口が減少する少子高齢化に向かっており、総務省の労働力調査によると、2030年には労働人口が292万人不足すると予測されています。

労働力不足は、長時間労働では到底カバーできないため、抜本的に仕事の仕組みを変え、生産性を上げていく必要があります。

さらには、働き方やワークライフバランスに対する価値観の違いから、子育てや介護を必要とする社員、時短勤務等への多様性ある働き方の受容や、メンタルヘルス、ハラスメントへの対応など、企業単位で考えても十分な労働力を確保するには多様な問題が立ちはだかっています。

加えて、若年層のキャリアに対する考えは、組織貢献よりも個人のスキルアップへと変化しており、定着を図るためには、一人一人のキャリアと仕事の意義を結びつけることが必要となってきます。時間をいとわず猛烈に働くことによってスキル習得してきた、いわゆる『叩き上げ世代の管理職』が経験してきた道とは異なる、育成ストーリーを描く必要があるのです。そのため、マネジメントの難易度は、以前より格段に高くなっています。

叩き上げ世代の管理職の皆様に向けて研修を実施すると、技術や営業スキル付与の他に、メンバーの成長を支援するコーチングや承認を踏まえたフィードバック、半期の評価面談ではなく週次・月次の1on1等、部や課の成果に対するプレッシャーとともに、多様な人材と今まで以上に幅広く細やかな関わり合いが求められることに苦労する方が多くいらっしゃることを実感します。

個人の感覚やスキルに委ねるのではなく、会社としての仕組みを進化させて、組織全体で育成やマネジメントをしていく必要に迫られているのだと思います。

そこで一役買うのが、人事面、ヒューマンリソースをカバーするHRテクノロジーです。

採用、人材開発、離職防止、タレントマネジメント、オンボーディング、健康管理、労務管理等、現時点で200以上のサービスがあると言われています。例えば、AIで選考書類の判定をしたり、画像認識で部下のコンディションを表情から読み取って状態を把握したりと、今後も次々に開発されていくでしょう。

中小企業において、採用後の教育や評価はすべて現場任せになっているケースはよくあることで、それがこれまで各企業の人材育成を支えてきたことも事実なのですが、前述のとおり、多様化する人材に対する育成やマネジメントに、現場の管理職がついていけないという実態も否めません。

HRテクノロジーを会社として導入し、社員一人一人を会社組織として把握することにより、管理職にマネジメント上の武器(情報)を与えるだけでなく、多くの視点から成長を見守っていくことが可能になります。そして、HRテクノロジーの活用は今までの“当たり前”を大きく変化させ、結果的に「組織風土改革」に直結していくことになるでしょう。

HRテクノロジーの波は、すぐそこまで来ています。皆様の会社が、どのような組織を目指すのか、何を大切にするのか、今一度考えざるを得ないチャンスの時であり、人事システムのパラダイムシフトがいよいよ起ころうとしています。

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KAKEHASHI Q&A

“2019年度新卒採用の説明会動員に失敗…。
         これからどうしたらいいの?”

Q18. 神奈川県 / アミューズメント業/ 従業員数200名 / 営業職採用

 就職ナビサイトのオープンから1か月が経った4月1日時点での内定獲得率は就活生全体の18.8%(ディスコ社調べ)。さらに約1か月経った今、早くも就職活動が終盤に差し掛かった学生も少なくありません。つまり活動母数が減っている分、3月と同じ施策では参加者が減る一方だということです。

 これからの説明会動員施策で優先順位を高めるべきは、惹きつけ力の高いコンテンツを用意すること。合説などのイベント参加やDM配信件数追加など、広告の量を増やすことも大切ですが、広告を見た就活生が参加したいと思える受け皿を用意しなければ、予約率も参加率も上がりません。ネットでは得られない情報が手に入る期待感や、単純に面白そう、勉強になりそうといった参加意欲が醸成できるコンテンツを用意しましょう。

 例えば、リアル謎解きゲームを通じて会社理解を促進させる説明会はいかがでしょうか。座学形式の説明会に慣れている就活生に学生参加型のゲーム型説明会の与えるインパクトは大きく、足を運ぶ価値もわかりやすいので、集客に大きく貢献できます。

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