![]() 2025/7/23 vol.338 KAKEHASHI SKY NEWSは、第二・第四水曜日配信 “「ハラスメント研修の「よくない」効果 ![]() 教育研修事業部 リーダー 大島理絵 近年、ニュースに取り上げられる事案も多く、コンプライアンスやハラスメントへの関心が高まっています。 そうした中でよく伺うのが「ハラスメントが怖くて部下とどう接していいかわからない」と悩む管理職の方の声です。 ハラスメント研修のよくない効果とは 従来のハラスメント研修では、ハラスメントの種類やNG行動、会社ルールの周知が主な内容として扱われることが多くあります。 その結果、自分がよくない言動をしているのではないかと不安になり、「必要以上に部下と距離を取ってしまう」「注意や指導がしづらくなっている」というケースが起きているのです。 このようにハラスメントを気にしすぎるあまり、コミュニケーションそのものを減らしてしまうと、部下の状態の変化に気づけず、トラブルの兆しを見逃すリスクも高まります。 結果としてチームの信頼関係が希薄になり、チームの成果にも影響を及ぼしかねません。 ハラスメントの起きない組織は△、目指すのは成果を出せる最高のチーム 目指したいのは「ハラスメントを起こさないために言動を控えること」ではなく「ハラスメントが起こりにくく、互いの能力を最大限に活かし成果を出せる最高のチームを作ること」です。 そのために取り組んでいくべきことは、「NG言動の排除」ではなく、「良好な関係構築」です。 しかし、世の中のハラスメント研修は「管理職向け」に「NGとなる言動」だけをお伝えする研修が多いのが現状です。それでは、管理職が萎縮する研修となってしまいます。 管理職だけが気をつけてもうまくいかない 良好な関係構築に向けては、それぞれの考え方や価値観の違いがある前提で、対話を通して互いの理解を深めていくことが重要です。 つまり「遠慮」するのではなく、配慮・尊重し合いながら積極的にコミュニケーションをとることが「最高のチーム作り」の鍵となるのです。 そのため、管理職のみが言動に気をつけるだけではなく、メンバー側も「嫌なことすべてがハラスメントではない」という正しい知識を持ち、「管理職が何を考えているか」「自分の考えや感じていることをどう伝えていけるとよいか」を考え、歩み寄っていくことが必要になります。 「言ってくれないとわからない」「言ってもわからない」ではなく、言いやすい雰囲気・関係性を互いに作っていくことが大切です。 最高のチームを作るために
管理職・メンバーともに、共通認識としてハラスメントの正しい知識をもつことは大前提必要なことです。 その上で、双方向の対話を通して互いの考えや価値観の違いも理解し、組織をよりよくするために何ができるのかを考え、一人ひとりが取り組んでいくことが大切です。 カケハシ スカイソリューションズでは、ハラスメントが起きない状態ではなく、「ハラスメントを防ぎながら、互いの能力を最大限に活かし、成果を出せる最高のチーム」を目指す研修プログラムを提供しています。 法律的にNGとなる言動の共有だけではなく、互いの考えや価値観も理解できるプログラムになっています。 管理職向け・メンバー向け・全社員向けなど、ご状況に合わせて企画しておりますので、お気軽にご相談ください。 ![]() Pick up Seminar Articles |