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KAKEHASHI SKY NEWS

2012.08.22 028


ビジネスコラム
「 未開のマーケット、カンボジアがおもしろい。 」

先月、カンボジアの首都プノンペンに行ってきた。
カンボジアで日本語を勉強している大学生が集まる
プノンペン王立大学での就職イベントへの参加と、
日本企業に案内する視察ツアーの下見が目的である。

渡航前に私が持っていたカンボジアのイメージといえば、
「地雷が埋まっている国」
「アンコールワット」
「ポルポトの内戦」
「猫ひろしがマラソン代表になりそこなった国」
「日本のボランティアがよく行く貧困国」といったところだった。
しかし、実際に訪れてカンボジアを知った今、
カンボジアという国への印象はかなり変わった。

まず、首都であるプノンペンはかなり都会で、
地雷が埋まっているような未開発の土地はなく、
道路はほぼ100%舗装済みだ。
今、カンボジアは世界的な経済危機の影響からやっと回復し、
2011年は経済成長率6.9%となっている。
まだ多くはないが、日本企業の進出も勢いを増しているようだ。
日本からの直行便はまだ飛んでいないが、直行便が飛べば、
ますます日本企業の進出に拍車がかかることになるだろう。
通貨はリエルだが、USドルが一般に流通していて
現地通貨に両替する必要がないのも非常に便利に思えた。

カンボジアの人口は約1,400万人。国土は日本の約半分の広さで、
タイとベトナムに挟まれた位置にあり、ラオスとも国境を接する。
プノンペンからベトナムの観光都市ホーチミンへは空路で40分。
プノンペンとホーチミンは緯度もほぼと同じ位置にあり、
気候も同じく熱帯モンスーン気候。
平均気温が26.7度で、乾季と雨季がある、
観光でベトナムへ訪れたことのある方がイメージできる気候だ。
民族的にはクメール人が全体の90%を占め、
外見的はベトナム人、タイ人とよく似ている。身長も小柄である。
国王を国家元首とする立憲君主制で、
1993年に新生カンボジア王国が誕生した。
王国誕生から20年が経ち、政権は安定。
経済も治安も着実に復興し、発展の一途をたどる国である。

日本はODAやNGOで積極的にカンボジアを支援しており、
中でも両国の架け橋と言われる全長700Mの「日本橋」や
カンボジアの紙幣500リエル札にも描かれている「絆橋」は、
現地でもそのまま日本語名で呼ばれている。
これらの日本の無償援助により建設された橋や道路が
現地の人にとって貴重なインフラとなっていることも、
多くのカンボジア人が親日派で、好意的な理由だろう。

プノンペン王立大学の就職イベントで接した
カンボジアの大学生の印象を中国やベトナムと比較してみると、
1.日本に対する憧れは強いが、ほとんど日本に行ったことがない
2.日本人と日本に対する好感度がかなり高い
3.まだ隣国ベトナム人よりも経済的には豊かでない
4.中国・ベトナム人よりもかなりおっとりしていて、
 ノンビリとした幼い印象を受ける
などの特徴がある。
国民の95%が仏教徒であり、性格が温厚で日本人に近いこと。
大卒の一般的な初任給が200USドルというレベルで、
まだ人件費が安い国であること。
それなりのマーケットサイズを見込める人口8000万人のベトナムと
6000万人のタイとの中間に位置する1400万人のカンボジアは、
マーケット規模も労働力規模も大きくはないこと。
親日派が多いことも含め、東南アジアへの進出を考えるならば、
「中国プラスワン」の国として中小企業向きの国であると思う。

就職イベントに参加した後は現地の大学を回り、
日本語学科の先生たちとも接触した。
経済が発展してきたとはいえ、都市部と地方との格差は大きく、
経済的な理由から大学に進学できない学生は多いという。
とはいえ、学費と経費で一人約22万円あれば4年間大学に通える。
1年にすれば5、6万円であり、日本とは比較にならない安さだが、
大卒初任給が200USドルなのだから、この費用は確かに大きい。
また、日本企業の進出も少なく、就職先で使う機会がないため、
日本語を勉強する大学生は年々減ってきてしまっているらしい。
親日で、日本語を学ぶ意欲もあるというのに勿体ない話だ。

今回の渡航でこの状況を知り、
我々はカンボジアの大学生への奨学資金協力と
就職先の開拓支援協力をおこなうことにした。
大々的な発表は予定していないが、
アジア圏への進出や現地視察に興味のある方には、
よりリアルな現地の情報を提供したいと思う。

先月にひきつづき、またすぐにカンボジアへ行く予定がある。
プノンペンは未開のマーケットと出会える都市だ。
今、カンボジアがおもしろい。



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執筆
カケハシ スカイソリューションズ
代表取締役 中川 智尚


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