転職エージェントの費用はいくら?料金無料の理由と仕組みを解説

転職エージェント 費用

「転職エージェントの費用は無料って聞いたけど、本当?」
「有料じゃないか不安…登録前に利用にかかる費用を知りたい」

転職エージェントを利用する場合、費用は完全無料だと考えて差し支えありません。なぜなら転職エージェントは、人材紹介の手数料として企業から報酬を得るビジネスモデルで成り立っているからです。

転職エージェントの費用のポイント

  • 転職する・しないにかかわらず最後まで無料で使える
  • 後から費用を請求される心配はない

ハイクラス向けのビズリーチなど登録後に入れる任意の有料プランを設けている転職サービスも一部ありますが、基本的には利用無料です。

この記事では、求職者が転職エージェントを費用無料で使える仕組みを解説しつつ、無料のおすすめ転職エージェント7社を紹介します。転職活動にお役立てください。

【厳選】無料で使える転職エージェント4選
転職エージェント おすすめな人 公開求人数
リクルート
エージェント
RECRUIT AGENT
多くの求人を見て検討したい人 90,071件
  • 業界最大級の求人数を誇る
  • 大手ならではの業界・企業情報が得られる
マイナビ
エージェント
マイナビエージェント
20代・第二新卒 非公開
  • 若手の転職サポートに定評がある
  • 初めての転職でも安心の手厚いサポート
dodadoda あらゆる業界・業種を目指す人 229,901件
  • 全業界・職種の求人を網羅
  • 転職セミナー・転職イベントも充実
ビズリーチbizreach 年収600万円以上の人 109,758件
  • 有料プランあり。ハイクラス向け転職サイト
  • ヘッドハンター・企業からスカウトが届く

2024年4月時点

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転職エージェントのサポート費用は無料!

転職エージェントを利用する場合、基本的に利用料金は一切発生しません

費用は無料で、転職エージェントのキャリアアドバイザー(コンサルタント)による下記のサポートサービスを利用することができます。

無料で受けられる転職エージェントのサービス内容

  • 面談・転職カウンセリング
  • 求人紹介
  • 応募書類の添削
  • 面接対策
  • 企業と求職者の間の調整代行(日程調整・年収交渉など)

これらのサービスがタダで利用できる理由は、転職エージェントの事業が企業から紹介手数料という「成功報酬」を受け取る仕組みで成り立っているからです。

以下では、転職エージェントが無料で使える理由について詳しく解説します。無料で使える理由を知ることで、安心してサービスを利用することができるでしょう。

転職エージェントの費用はなぜ無料?理由は「成功報酬」の仕組みにあり

裏事情 転職エージェントの仕組み

求職者が転職エージェントを無料で利用できる理由は、転職エージェントが企業から「成功報酬」を得るビジネスモデルを取っているからです。

転職エージェントが報酬を得る流れ

  1. 求職者の転職をサポートする
  2. サポートした求職者が応募先の企業に入社する
  3. 企業から紹介手数料として「成功報酬」を得る

転職エージェントは、求職者の採用が決まれば採用企業からその都度、報酬として手数料を受け取っています。採用企業にフィーを請求することで事業を成り立たせているのです。

こうしたビジネスモデルで転職エージェントが収益を確保する事情としては、法令による影響も大きいといえるでしょう。

職業安定法第32条の3第2項第2号では、下記のように定められています。

有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。

出典:職業安定法第32条の3第2項第2号 | e-Gov法令検索

このように、転職エージェントは仕事を紹介したからといって、かかった費用を求職者に請求することはできません。

利用費用が一部有料の転職エージェントもある

転職エージェントは基本的に無料だとお伝えしましたが、実は一部の利用料金が有料となる転職エージェントもあります。

例えば、ハイクラス向け転職サイトのビズリーチは登録と基本の利用料金は無料なものの、転職活動をさらに充実させるための有料プランも設けています。

【ビズリーチの無料・有料プラン】

サービス名 利用料 利用サービスの範囲
スタンダードステージ 無料
  • 求人の検索・閲覧(企業名を除く)
  • 一部の求人への応募
  • プラチナスカウトの閲覧・返信
プレミアムステージ 有料
  • 全ての求人の検索・閲覧・応募
  • 全てのスカウトの閲覧・返信
  • ビズリーチプレミアムの各種コンテンツの利用

ビズリーチは、ヘッドハンター(エージェント)や企業からのスカウトを待つ形で転職活動を進めるタイプのサービスです。

無料プランでも転職活動を進めるには十分ですが、有料会員となることで利用できるサービスの範囲が広くなります。価格設定を知りたい方はビズリーチの料金について解説した下記記事もあわせてご覧ください。

転職エージェントに企業側が支払う費用はいくら?手数料の相場金額

企業が転職エージェントから紹介された人材を採用した場合に支払う費用は、いくらぐらいなのでしょうか。結論としては、理論年収の「30~35%」が手数料の価格相場です。

例えば理論年収が500万円であれば、紹介料の金額は150万~175万円程度だと考えられます。

【企業が転職エージェントに支払う手数料の例】

理論年収 企業の支払う手数料の相場
年収300万円の場合 90万~105万円
年収500万円の場合 150万~175万円
年収700万円の場合 210万~245万円

理論年収とは年度始めから1年間在籍した場合の年収をいい、転職エージェントによっては給与だけでなく賞与や諸手当を含むケースもあります。

企業が費用をかけて転職エージェントを使う理由は効率が良いから

企業が高い費用をかけて転職エージェントを利用する理由は、質の高い人材を効率的に採用できるからだといえます。

企業が転職エージェントに依頼すると、転職エージェントがサポートしている多くの求職者の中から希望に沿った人材をピンポイントで紹介してもらえるでしょう。

もし企業が直接人材を探そうとすると、大々的に募集をかけて応募者を確保したり、応募者の書類全てに目を通して審査したりするのに膨大な時間や手間がかかります。

費用が多少かかっても、短期間に効率よく人材を見つけることができ、採用担当者の負担を減らすことにもつながるため、多くの企業が転職エージェントを利用しているのです。

企業が支払う手数料は転職エージェントがもっとも高い傾向

参考までに、企業が正社員の採用をする際に発生する「転職エージェント」「転職サイト」「ハローワーク」の手数料の料金比較をしてみると、それぞれ下記のようになります。

【求人媒体別の手数料・仲介料の相場】

求人媒体のタイプ 企業の支払う手数料・仲介料の相場
転職エージェント 理論年収の30~35%
転職サイト 十数万~数百万
ハローワーク 無料

中でも転職エージェントの費用が比較的高いことがわかります。なお、転職サイト・求人サイトへの求人掲載にかかる費用は掲載期間や掲載方法などによって異なります。

企業の負担が少ないのは厚生労働省が運営するハローワーク(公共職業安定所)です。

ハローワークでは無料で人材を募集できるため、採用コストをかけられない中小企業が利用しているケースが少なくありません。

利用料金が無料のおすすめ転職エージェント7選

転職エージェントについて、料金はタダで利用できることがわかったものの、一体どの転職エージェントを選べばいいのか悩むこともあるのではないでしょうか。

そこで無料の転職エージェントの中でも、特におすすめの転職エージェントを紹介します。

転職エージェントは20代、30代などの年代別の転職や、ニートや無職からの転職など、得意分野が異なります。この記事を参考に登録してみましょう。

リクルートエージェントは業界最大級の求人数が魅力

リクルートエージェントのキャプチャー画像

リクルートエージェントのおすすめポイント

  • 公開求人数・非公開求人数ともに業界最大級
  • 転職成功実績No.1を誇る
  • 独自に分析した業界・企業情報を提供

リクルートエージェントは業界トップレベルの求人数を誇る費用無料の転職エージェントです。利用すれば応募先の選択肢が広がるでしょう。

業種・職種、新卒・中途採用を問わず多くの求人を扱い、全国に拠点を持ち地方の求人も多い点も特徴といえるでしょう。紹介できる求人数が多いことから、転職成功実績もNo.1(※)です。

また、豊富な実績に基づくノウハウを活かし、独自に分析した業界・企業情報を提供しています。業種・職種を問わず多くの求人を見て転職先を検討したい人におすすめです。

※厚生労働省「人材サービス総合サイト」における無期雇用および4ヶ月以上の有期雇用の合計人数(2019年度実績・2020年6月時点)でトップ
リクルートエージェントの基本情報
利用料金 無料
公開求人数 90,071件
非公開求人数 230,654件
おもな拠点 東京都・北海道・宮城県・栃木県・埼玉県・千葉県・神奈川県・静岡県・愛知県・京都府・大阪府・兵庫県・岡山県・広島県・福岡県
運営会社 株式会社リクルート

マイナビエージェントは20代・第二新卒向けの転職サポートに強み

マイナビエージェントのトップ画像

マイナビエージェントのおすすめポイント

  • 20代・第二新卒向けの転職サポートに定評がある
  • 初めての転職でも安心の手厚いサポートを受けられる
  • 就活でも実績のある株式会社マイナビが運営

マイナビエージェントは、「20代転職エージェント満足度No.1」(※)に輝くなど、20代・第二新卒の転職に強みがある費用無料の転職エージェントです。

応募書類の添削や面接対策などの手厚いサポートを受けられるほか、転職相談について利⽤回数や期間に制限なく利用できる点が特長といえるでしょう。

初めての転職でも安心して転職活動に臨むことができるため、20代・第二新卒の転職におすすめです。

※GMOリサーチ株式会社によるアンケートモニター調査(2021年12月実施)
マイナビエージェントの基本情報
利用料金 無料
公開求人数 非公開
非公開求人数 非公開
おもな拠点 東京都・神奈川県・北海道・宮城県・愛知県・京都府・大阪府・兵庫県・福岡県
運営会社 株式会社マイナビ

dodaは全業界・職種を網羅し女性向けの特集ページもあり

dodaアイキャッチ

dodaのおすすめポイント

  • 全業種・職種を網羅した豊富な求人を取り扱う
  • 転職フェアやセミナーに無料で参加できる
  • スカウトサービスやプレミアムオファーがある

dodaは全業種・職種を網羅した豊富な求人を取り扱っている費用無料の転職エージェントです。

dodaでは転職エージェントと転職サイトの両方を利用できるため、サポートを受けるだけではなく、自分一人でマイペースに転職活動を進めることもできます。

女性の求人特集が設けられているなど、自分に合った求人が探しやすい点も特徴といえるでしょう。

無料の転職フェアやセミナーを多く受けられる点も大きなメリットです。なお、dodaでは、あなたのキャリアやスキルを高く評価する企業からの直接スカウトや、内定可能性の高いプレミアムオファーを受けることも可能です。

dodaの基本情報
利用料金 無料
公開求人数 229,901件
非公開求人数 37,371
おもな拠点 東京都・北海道・宮城県・神奈川県・静岡県・愛知県・大阪府・京都府・兵庫県・岡山県・広島県・福岡県
運営会社 パーソルキャリア株式会社

ハタラクティブはフリーター・ニート・無職からの正社員転職に強い

ハタラクティブ

ハタラクティブのおすすめポイント

  • フリーター・ニート・無職からの正社員転職に強い
  • 未経験OKの求人は全体の約8割
  • 書類通過率96%以上、内定率80%以上

ハタラクティブは、フリーター・ニート・無職からの正社員転職に強い費用無料の転職エージェントです。未経験者OKの求人が全体の約8割(公式サイトより)もあります。

ハタラクティブでは、アルバイトや派遣のほか、社会人経験ゼロで正社員になれるかどうか不安な方にむけて、専任のキャリアアドバイザーがサポートします。

手厚いサポートが特徴で、書類通過率96%以上、内定率80%以上(※)の成果を誇っています。

※2022年2月〜2022年4月時点の面接実施した求職者のうち、内定が出た求職者の割合
ハタラクティブの基本情報
利用料金 無料
公開求人数 3,809件
非公開求人数 非公開
おもな拠点 東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、愛知県、大阪府、福岡県
運営会社 レバレジーズ株式会社

ビズリーチは有料プランもあるハイクラス向けのスカウト型転職サイト

ビズリートの画像

ビズリーチのおすすめポイント

  • ハイクラス求人が豊富
  • ヘッドハンター・企業からスカウトを受けられる
  • 有料プランでよりクオリティの高いサポートが受けられる

ビズリーチは、管理職・プロフェッショナル職などの高年収、ハイクラス向けの転職サイトです。登録や基本の利用費用は無料で、任意の有料プランがあります。

あなたのスキルや職歴を評価するヘッドハンターや企業から、スカウトを受けられます。転職サイトではありますが、ヘッドハンターの転職サポートを受けることも可能です。

登録後、審査を通過すると完了メールが届きます。即戦力のスキルがある20~30代や、キャリアを積んだ40代~60代の方におすすめです。

有料プランは、仕事の価値観などを診断できる「シゴト観診断」や、キャリア相談サービス「ビズリーチキャリアコンシェルジュ」などを利用できるのが特徴です。

ビズリーチの基本情報
利用料金 無料
公開求人数 109,758
非公開求人数 非公開件
おもな拠点 東京都・大阪府・愛知県・福岡県・静岡県・広島県
運営会社 株式会社ビズリーチ

リクルートダイレクトスカウトでは完全無料で市場価値を測れる

リクルートダイレクトスカウトのバナー(松坂桃李さん)

リクルートダイレクトスカウトのおすすめポイント

  • 年収800万~2,000万円の求人を多数掲載
  • 会員登録後はスカウトを待つだけ
  • 無料で自分のキャリアの市場価値を測ることができる

リクルートダイレクトスカウトはハイクラス・エグゼクティブ求人が豊富な費用無料の転職スカウトサービスです。

スキルや職歴を登録すると、ヘッドハンターから経歴やスキルにマッチする求人が紹介される仕組みとなっています。

ハイクラス向けのスカウト型エージェントという点でビズリーチと似ていますが、審査不要で完全無料で利用できる点がビズリーチと異なります。

自分のキャリアに対して提示される年収などのスカウト内容をもとに、自分自身の市場価値を測ることもできるでしょう。

リクルートダイレクトスカウトの基本情報
利用料金 無料
公開求人数 543,110
非公開求人数 非公開件
おもな拠点 東京都・北海道・宮城県・栃木県・埼玉県・千葉県・神奈川県・静岡県・愛知県・京都府・大阪府・兵庫県・岡山県・広島県・福岡県
運営会社 株式会社リクルート

ワークポートはIT業界への未経験転職を徹底サポート

workportのキャプチャ画像

ワークポートのおすすめポイント

  • IT業界・Web業界の転職に強い
  • 未経験OKの求人が多くある
  • 無料スクールでは未経験からでもエンジニア職を目指せる

ワークポートは、特にIT業界・Web業界・ゲーム業界などの転職に強い費用無料の転職エージェントです。

特定の業界・職種に限らず幅広い求人を扱っていますが、IT特化のエージェントだった時期があるため、IT業界への未経験転職を手厚くサポートしてもらえるのが特徴です。

ワークポートでは、無料のエンジニアスクール「みんスク」を開講しており、スキルを身に付けて転職を目指すことができます。

ワークポートの基本情報
利用料金 無料
公開求人数 87,128件
非公開求人数 非公開
おもな拠点 東京都・北海道・宮城県・栃木県・群馬県・埼玉県・神奈川県・千葉県・静岡県・愛知県・石川県・大阪府・京都府・兵庫県・岡山県・広島県・香川県・福岡県・熊本県・鹿児島県・沖縄県・ソウル(韓国)
運営会社 株式会社ワークポート

転職エージェントを無料で利用する3つのメリット

無料で利用できる転職エージェントのメリットについて紹介します。具体的な利用のメリットは次の3つです。

効果的に転職エージェントを活用するためにもメリットを把握しておくようにしましょう。詳細を解説します。

1.費用無料で転職活動をフルサポートしてもらえる

転職エージェントを利用すると費用無料で転職活動をフルサポートしてもらうことができます。

転職エージェントでは、原則として求職者1人につきキャリアアドバイザーが1人つきます。多くの場合アドバイザーとの面談があり、以下のようなサポートを受けられます。

  • 希望条件に合わせた求人紹介
  • 企業への応募手続きの代行
  • 企業への推薦状の送付
  • 面接(選考)日程の調整
  • 条件・年収交渉
  • 内定から入社までのフォロー

また、転職エージェントのキャリアアドバイザーは転職において豊富なノウハウを持っているため、転職において悩みや疑問があるときには相談することもできます。

転職エージェントは費用が無料にもかかわらず、転職活動においてとても頼れる存在といえるでしょう。

2.キャリアアドバイザーの面接対策や書類添削を受けられる

転職エージェントでは、キャリアアドバイザーから面接対策や、職務経歴書や履歴書などの書類添削を無料で受けることもできます。

面接対策や書類作成などは自己流ではうまくいかないことも多いでしょう。

その点、転職エージェントのキャリアアドバイザーは、応募する企業ごとに選考に通りやすくなるようなアドバイスをくれます。

面接対策では応募先でよく出される質問で本番さながらの模擬面接を行ってくれたり、書類添削では応募先でよく注目される点についてアドバイスをくれたりします。

そうしたアドバイスを受けることで、面接や書類選考での通過率も高まるといえるでしょう。

3.好条件の非公開求人に応募できる

転職エージェントを活用すると、比較的好条件の非公開求人に応募できることも大きなメリットです。

非公開求人とは、転職エージェントが保有している「一般には公開されていない求人情報」のことです。非公開求人には、以下のようなものが含まれている可能性があります。

  • 一般公開すると応募が殺到してしまうような好条件の求人
  • 競合他社に知られたくない新規事業のメンバー募集
  • 自社の社員に知られたくない役職者クラスの求人

このような求人は企業側にとって選考に手間と時間がかかるため、非公開とされやすい傾向にあります。

転職エージェントでは、求職者のスキルや条件が合えば、非公開求人を紹介してもらえるという利点があります。

転職エージェントを利用するときの4つの注意点

利用料金がタダのおすすめの転職エージェントや、転職エージェントを利用するメリットをお伝えしましたが、転職エージェントを利用する際には、注意点もあります。

具体的には以下の4点です。

転職エージェントを上手に利用するためにも、注意するようにしましょう。詳しくは以下で紹介します。

1.希望しても条件が合わないと応募できないこともある

気になる求人があっても、転職エージェント経由では条件が合わないと応募できないこともあります。

転職エージェントは、求職者の転職活動を無料でサポートする一方で、企業の人事の代わりに求職者を見極める役割も担っています。

そのため、求職者のスキルや職歴が企業の求める条件に合わないと、転職エージェントによってミスマッチと判断され、求人紹介をしてもらえないことがあります。

とはいえ、企業の望む条件を満たしていなくても、求職者の意欲や熱意が十分にある場合は、熱意を買われて採用につながるケースも少なくありません

まずは、キャリアアドバイザーに熱意や意欲を伝えるようにしましょう。希望の仕事につながる経験やスキルであれば、些細なものでもアピールすることが重要です。

2.企業側の都合で通過しにくい可能性がある

転職エージェントで求人に応募した場合、企業側の都合で書類選考に通過しにくくなる可能性もあります。

企業側の都合で書類が通過しにくくなる理由は、主に企業側の予算の都合といえるでしょう。

企業が転職エージェントで求職者の採用を決めた場合、入社後に転職エージェントへ報酬を支払います。かかる費用は、転職サイトなど他の求人媒体と比較すると高額です。

そのため、転職サイトや企業サイトなどといった転職エージェントよりコストの低い方法で応募してきた求職者がいる状況では、そちらが優先されることがあります。

3.地域によっては求人数が少ないこともある

費用無料だからといって転職エージェントにやみくもに登録しても、地方での転職を希望している場合は求人数が少ないことがあります。

なぜなら、転職エージェントにはそれぞれ対応可能なエリアが決まっており、対応できないケースがあるからです。

転職エージェントをうまく活用するためにも、まずは対応可能なエリアや拠点の有無を確認しましょう。希望する地域に支店や拠点を持つ転職エージェントを選ぶことがおすすめです。

あるいは、地元エリア専門の転職エージェントやハローワークを利用するのもよいでしょう。転職エージェントは2社以上を併用することがおすすめです。

4.キャリアアドバイザーが合わない可能性もある

転職エージェントを利用する場合、担当のキャリアアドバイザーと合わないと感じることもあります。

キャリアアドバイザーが希望する業界や職種に詳しくなくて話がかみ合わなかったり、希望と異なる求人ばかり紹介してきたりするケースも少なくありません。

相性の合わないキャリアアドバイザーが相手では相談がしにくく、自分のペースで転職活動を進めることも難しくなるでしょう。

担当者と合わないときには無理をせず、担当変更を依頼することがおすすめです。

あるいは、担当者と合わないときの保険として、少なくとも2社以上の複数の転職エージェントに無料登録して利用するのがよいでしょう。

転職エージェントの利用の流れ6STEP

転職エージェントを利用した転職活動の流れ

次に、実際に転職エージェントを利用する際の流れについて紹介します。

下記の流れを把握しておくことで、スムーズに転職エージェントを利用することができます。

詳しく見ていきましょう。

1.転職エージェントへ無料登録

まずは転職エージェントのWebサイトから無料登録を行います。

登録時には、各転職エージェントの所定のフォームに従って、氏名や住所などのほか、希望の転職時期や勤務地、現在の職種・年収などを入力します。

登録する主な項目

  • プロフィール
  • 最終学歴・職務経歴
  • 希望条件(転職時期、勤務地、業界、職種など)

案内に従って入力を終えたら、会員登録は完了です。

職務経歴や希望条件は、細かく記載しておくと、次の段階のキャリアアドバイザーとの面談で、希望に合った求人を紹介してもらえるなどスムーズに進められます。

2.キャリアアドバイザーと面談

登録が完了したら、キャリアアドバイザーとの面談の案内があるため、日程調整をして予約をしましょう。面談は、対面のほか、電話やオンラインを選ぶことができます。

面談当日は、事前に提出したアンケートに沿ってキャリアアドバイザーがヒアリングを行います。

面談の目的は、求職者のキャリアの棚卸しをして強みや弱みを見つけることです。キャリアアドバイザーとともに、これまでの経験や身に付けたスキルを振り返り、整理していきましょう。

同時に、希望条件をはっきりさせておくことも重要なポイントです。

面談も含めて費用はかからないため、使い倒すのがおすすめ。「年収アップ」や「希望の職種へのキャリアチェンジ」など、達成したいゴールを明確にするようにしましょう。

3.履歴書や職務経歴書を作成

転職エージェントでの面談で転職の方向性が定まったら、履歴書や職務経歴書など、応募に必要な書類を用意しましょう。

転職エージェントでは履歴書や職務経歴書の書き方を無料で指導してもらえます。

初めての転職で書類作成に自信がない場合や、どうすれば興味をもってもらえる履歴書を書けるかわからない場合には、キャリアアドバイザーに積極的に相談しましょう。

キャリアアドバイザーから、採用担当者の目に留まりやすい書類の書き方などのアドバイスを受けることができます。

4.転職エージェントからの求人紹介と企業への応募

転職エージェントの面談で明確になった希望条件や強み・弱みを踏まえて、キャリアアドバイザーから求人が紹介されるため、希望に合うものがあれば応募しましょう。

求人紹介では、一般公開されている求人情報のほか、好条件の非公開求人を紹介されることもあります。

応募したい場合は、自身で企業に応募するのでなく、キャリアアドバイザーに伝えます。企業にはキャリアアドバイザーから推薦してもらう流れになるため、注意しましょう。

なお、紹介された案件が希望に合わない場合は断っても問題ありませんし、後から費用を請求される心配もありません。

キャリアアドバイザーは求人を出している企業の社風や文化についての詳しい情報も把握しているため、応募前に確認して検討材料にするとよいでしょう。

5.採用面接

転職エージェントのキャリアアドバイザーから企業に推薦してもらい、書類選考に通過すれば、採用面接を受けることとなります。

面接日時のセッティングはアドバイザーが行うため、求職者は希望日時を伝えるだけでOKです。

面接の際にうまく受け答えできるか不安な場合は、転職エージェントの面接対策サポートを利用しましょう。

費用は無料です。想定される質問やその回答などについてアドバイスを受けたり、模擬面接をしたりしておけば、落ち着いて本番に臨むことができます。

面接当日は、約10分前には会場へ到着するなど時間に余裕をもった行動を心がけましょう。受け付け時から油断せずに、ていねいな言葉遣いで対応することが大切です。

6.内定・退職交渉・入社

最終面接を通過し、無事に内定が出た後は、現在所属している会社との退職交渉を経て、転職先の会社に入社する流れとなります。

内定が決まると、転職エージェントのキャリアアドバイザーから「内定通知書」と「労働条件通知書」が届くため、内容をよく確認して、内定を承諾するか辞退するかの返事をしましょう。

希望条件と労働条件の差異によっては年収交渉をキャリアアドバイザーに代行してもらえる場合もあるため、必要であれば依頼しましょう。

転職エージェントは入社まで費用無料でフォローしてくれます。現在の会社との退職交渉をスムーズに進められない場合、相談に乗ってもらうことも可能です。

転職エージェントの費用に関するQ&A

最後に、転職エージェントの費用についてよくある質問について、以下にまとめました。

気になる疑問がそのままでは転職エージェントへ登録することに不安が残ってしまうでしょう。

転職エージェントを活用する前に不安を解消するためにも、以下のQ&Aを確認しておくことがおすすめです。詳しく見ていきましょう。

転職エージェントの途中退会や内定辞退には違約金がかかる?

転職エージェントで途中退会や内定辞退をしても、費用や違約金がかかることは一切ありません

ただし転職活動中に途中退会をしたり、企業から内定通知を受けた後に内定辞退をしたりする場合、必ずキャリアアドバイザーへ相談し、事情を説明しましょう。

理由は、企業と面接日や入社日の日程調整を行ってくれているキャリアアドバイザーに迷惑をかけないようにするためです。

将来的にまたその転職エージェントを活用したくなる可能性もあります。一人の社会人として、礼儀やマナーを守った利用を心掛けたいですね。

転職エージェント経由で入社した後の早期退職は違約金の対象になる?

転職エージェント経由で入社した後の早期退職についても、違約金を請求されることはありません

転職後に「どうしても職場が合わない」「事情により仕事を続けられない」といった事情で早期退職をすることもあるでしょう。

通常、転職エージェントが企業に紹介した求職者の早期退職があった場合、転職エージェントが企業に紹介料の一部を返すなどといった対処を取るのが一般的です。

なお、求職者が早期退職した場合は企業から転職エージェントへ連絡が入ります。

もしまた同じ転職エージェントを利用したくなったときに「また早期退職になるのでは?」と警戒されてしまう可能性はあります。退職理由を説明できるようにしておきましょう。

転職エージェントに推薦不可・紹介できないとされるケースはある?

転職エージェントに無料登録しても、推薦不可・紹介不可とされるケースはあります。例えば以下のようなケースです。

  • 業界・職種など求職者の希望する条件に合う求人がない
  • 求職者の経歴が転職エージェントの保有する求人と合わない

求職者が希望しても案件がなければ、転職エージェントでは求人紹介ができません。

例えば、高年収求人を多く扱う転職エージェントは、豊富な実務経験をもつ人材を求めています。第二新卒などの経験が浅い求職者には、求人を紹介できない可能性があるのです。

推薦不可・求人紹介不可といった状況を避けるためにも、自分に合った転職エージェントを選んで登録しましょう。

この記事のまとめ

転職エージェントは費用無料で利用できることについて解説しました。転職エージェントでは、基本的に利用料金なしで以下の転職サポートサービスを受けることができます

無料で受けられる転職エージェントのサービス内容

  • 面談・転職カウンセリング
  • 求人紹介
  • 応募書類の添削
  • 面接対策
  • 企業と求職者の間の調整代行(日程調整・年収交渉など)

転職エージェントが無料である理由は、転職エージェントのビジネスモデルが、企業から成功報酬を受け取ることで成り立っているからです。

求職者個人がフィーを請求されることはありません。ただし、ハイクラス向け転職サイトのビズリーチのように基本無料で、有料プランがあるという例外もあります。

転職エージェントは、無料でありながらも、下記のような大きなメリットがあるため、活用するのがおすすめです。

転職エージェントを利用するメリット

  • 転職活動をフルサポートしてもらえる
  • 面接対策や書類添削を受けられる
  • 好条件の非公開求人に応募できる

転職活動の成功に一歩近づくためにも、ぜひこれらの情報を活用して転職エージェントに登録してみてください。

※ページ内の求人数は職種別に集計しています。

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