離職防止施策導入、何から手を付けていいかわかりづらい。
効果が出るのかわからないのに、コストをかけるのもなぁ。離職防止は難しい課題ですが「働き続けたい会社作り」は一日にしてならず。
だからこそ、導入施策は慎重に選んでいきましょう。
本記事では、離職防止施策導入をご検討のご担当者様の思考整理に伴走できればと思い、離職防止施策の導入手順を記します。
離職防止は、離職原因の特定から
まずは、現在貴社で防止したかった離職者の離職理由の傾向を考えてみましょう。例えば、下記のような原因があげられることが多いのではないでしょうか。
●労働時間が長すぎる
●休暇が取りにくい
●社内の雰囲気、チームワーク
●家庭やプライベートの事情
●多様な働き方に関する周囲の理解
●キャリアアップが見込めない …など
そもそも、離職理由や傾向がわからない…!という場合は、下記のようなツールでタレントマネジメントをはじめてデータを蓄積してみるのも有効です。
離職防止施策の導入
しかし、中小企業の場合、「データを蓄積している合間に、人が辞めてしまうよ…!」という状況の場合もあるのではないでしょうか。
大まかに原因がわかっていたら、すぐさまテコ入れに着手するように検討を進めることが重要です。いつか、そのうち、と先延ばしにしているうちに、どんどん離職の芽が育ってしまいます。
賃金の問題
シンプルに給与ベースの底上げが出来ればよいですが、なかなか難しいもの。
では、別の形で予算を活用することはできないでしょうか?単に給与だけではなく、様々な形で社員へ還元する取り組みが人気です。
例えば…
●福利厚生での宿泊や食事の優遇
●社員同士での食事について会社が補助
●書籍購入費補助
●研修受講費補助
●ピア・ボーナスの導入 ※1
※1 ピアボーナスとは?
会社から社員への賞与ではなく、社員通しで送りあえる称賛賞与。給与、ボーナスに続いて、第三の給与と言われる。
人間関係の問題
いつの世も、人間関係を円満にするのは大変難しいものです。しかし、昨今はコミュニケーションのための様々な方法があります。
どの年代も平等に在籍というのもコントロールし辛いものですから、ジェネレーションギャップが生まれたり。日々の業務が忙しすぎてコミュニケーションの時間が取れないということもあるでしょう。
例えば…
●全社、部署レクリエーションの導入
●社内SNSの運用
●社内報の運用
●OJT研修
●チャットでコミュニケーションを簡易化 ※2
※2 チャットツールとは?
ビジネスLINEなど、「お疲れさまです。○○の田中です。」などメールの定型文なしでも気軽にコミュニケーションができるようなチャットツール。グループをつくったり、絵文字などでリアクションができるものもある。
キャリアの問題
例えば…
●キャリアアップ研修の導入
●自己啓発補助
●資格取得補助
●ジョブローテーション制度
●若手部署の設立 ※3
※3 若手部署とは?
ある企業では、各部門から若手を集め、一つの新規部署を設立。予算を渡し、意思決定を一任する取り組みをしています。
もっと裁量を持ちたい、責任ある仕事をしたいと積極的な社員がいるのはいいことです。その機会を思い切って作ったのが「若手部署」でした。
他にも、「(グループに新設する会社の)社長確約」など、採用シーンでも若手の伸びしろを活かすことをPRするなど、入社前から調整する取り組みもあります。
離職防止施策は必ず振り返りを行いましょう
原因を探り、それに合う施策を導入したら、定期的に振り返りが必要です。
終わりに
離職防止施策は、すぐに成果が出るというよりも、数年後どうなるか、というところでやっと効果を測定できるものだと思います。
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