「頑張ってパワーをかけた割に、やりごたえがない。」

オンラインインターンシップを開催している多くの企業様からこのような悩みの声が聞こえてきます。うまく集客ができなかったり、満足度が低かったり、採用成果につながらなかったり。コロナ禍になって初めて「オンライン化」に対応するわけですから、苦戦するのも無理はありません。しかし一方で、オンライン化を逆手にとって、成功する例もあります。コツを掴んだ企業様からすれば、今の採用市場は他社を出し抜きやすいイージーゲームです。では、両者の差はどこで生まれているのでしょうか。

私はカケハシ スカイソリューションズのコンテンツ企画を手がけるチームの責任者として、これまで数多くのオンラインインターンシップの企画開発・運営に携わってきました。そして、その経験を通じてわかったことがあります。成功するコンテンツにはさまざまなパターンが存在するのですが、うまくいかないコンテンツには共通点があるのです。

では、うまくいかない共通点とは何か。それは、「対面でのインターンシップを、オンライン化している」という点です。既存の対面型インターンシップをそのままオンライン化していたり、対面で開催するインターンシップの成功体験をもとに、オンラインコンテンツをつくっていたり、というケースが多数存在します。それらのコンテンツは軒並み失敗しています。

「対面」と「オンライン」は、単純にコミュニケーションの形態が変わっただけではありません。そもそもの性質が全く異なります。オンラインインターンシップを制作するにあたって重要なことは、オンラインの性質を理解し、オンラインであることを優先して企画しなければなりません。つまり、「対面インターンシップのオンライン化」ではなく、「オンラインインターンシップ」を企画しなければならないということです。

例えば、オンラインでの参加者は、いつでも情報を検索できる状態です。そんな中で、ネットに書いている企業情報などをパワーポイントで説明されても全く新鮮味がありません。また、オンラインでは第六感が働きにくくなります。対面であれば、周りの目を感じて気が引き締まったり、ふとした社員同士のやりとりを見て社内の雰囲気などを感じたりすることができるかもしれません。一方でオンラインだと、参加者の目の前にあるのはPCやスマホの画面のみ。集中力は保ちにくいし、社風も感じにくい。こういった部分を想定せずに作ると、満足度の低いインターンシップになってしまって当然なのです。

満足度の高いオンラインインターンシップを作り上げるためには、こういった特徴を前提としたコンテンツ設計が必要です。ちなみに、私が普段オンラインインターンシップを作る上で意識するポイントは以下の通りです。

・オンラインならではの情報や体験を提供する
・没入感を高める仕掛けを施す
・企業文化や社員の雰囲気を感じられる設計をする

具体的な企画については企業によってさまざまではありますが、オンラインの特性を活かした一例を挙げると、小売店の店舗づくりをオンライン上でゲームのように体験する仕掛けを作りました。Googleマップや検索エンジンで周囲の環境をリアルタイムで調べながら、グループで話し合い、店舗のレイアウトや動線づくりを、パズルのように画面上でおこなっていくようなワークです。行き詰まったりすると、すぐに社員にアクセスして質問できるようになっており、まるでその会社に属しているような気持ちになれる設計にしました。結果として、高い満足度につながり、採用目標の約半分をIS参加者から確保できたという成功例です。このように、オンラインの特性を生かし、弱点をカバーする設計をおこなったインターンシップは採用成果につながりやすい傾向があります。

「インターンシップのオンライン化」と「オンラインインターンシップ」。両者は似て非なるものです。貴社のものはどちらになっているでしょうか？

私たちカケハシスカイソリューションズでは採用成果に繋がるオンラインインターンシップコンテンツをお客様のニーズに沿ってご提案いたします。是非ご相談ください。