DRとインターネットで検索すると、いかのような言葉が出てきます。
Disaster Recovery：ディザスタリカバリ：IT用語
deposit receipt：デポジットレシート：外国株式の現物に代わって売買される代替証券
direct recruiting：ダイレクトリクルーティング：人材用語
ここでお話ししたいのはdirect recruiting：ダイレクトリクルーティングについてです。

ダイレクトリクルーティングとは、会員制転職サイトの人材データベースを使い、自社に必要なスキルや経験から人材を絞り込み、直接アプローチすることによって採用する手法を指します。
このダイレクトリクルーティングを世に広めたのは「ビズリーチ」でしょう。2007年からサービスを開始したビズリーチは「ダイレクトリクルーティング」がまだ浸透していない最中、「ビズリーッチ！」と人差し指を立てるCMで一気に知名度を広げたダイレクトリクルーティングのパイオニアであるといっても過言ではありません。
会員数は約120万人、参画企業数15,500社と今までの掲載型とは一線を画したニュービジネスとして成長し、2021年4月には持ち株会社のビジョナルが上場。久方ぶりのユニコーン企業となったことも話題となりました。

さて、中途採用領域におけるダイレクトリクルーティングサービスは、ビズリーチをはじめとして、doda Recruiters、IT業界特化型のGreen、世界最大級とも言われているLinkedInなど、さまざまありますが、中途採用におけるダイレクトリクルーティングに共通するメリットとされているのが、以下の3点です。

１． 採用コストの抑制
２． データベースから自社に合った人材を選んでアプローチできる
３． 自社を知らない・興味のない求職者に会える

採用コストと採用クオリティのバランスを取るのに苦労している採用担当者にとっては、非常に大きなメリットだといえます。しかし、もちろんメリットばかりではありません。
中途採用の求職者の経歴はまさに十人十色。人によって全く異なった経験を持っており、経歴や持ち合わせるスキルを把握するのに非常に時間がかかります。実際にサービスをご利用の採用担当者様からは、「プロフィールを読んで返信内容を考えて配信するという一通りの作業を終えるまでに30分近く時間がかかってしまう」という声も上がっています。また、中途ダイレクトリクルーティングにおいて求職者が振り向いてくれるかどうかは、求人票に掲載される「待遇」や「社名の知名度」の影響を強く受けるため、中小企業にとっては成果を出す上で少し不利な立場になりやすいのも事実です。

一方、最近では、新卒採用におけるダイレクトリクルーティングサービスもどんどん認知度を高め、浸透してきました。新卒ダイレクトリクルーティング領域におけるサービスは、OfferBox（オファーボックス）、dodaキャンパス、キミスカなどが就活生によく使われており、マイナビ、リクナビという二大巨頭に迫る勢いで就活生、企業ともにシェア拡大の一途を辿っています。

新卒採用におけるダイレクトリクルーティングも、中途採用同様、

１．採用コストの抑制
２．データベースから自社に合った人材を選んでアプローチできる
３．自社を知らない・興味のない求職者に会える
の3つが挙げられます。

就活生のプロフィールももちろん十人十色ではありますが、中途採用の求職者ように経歴やスキルがそこまで多岐にわたることはありません。そのため、就活生を見つけ出しアプローチする作業にかかる時間が比較的軽減されます。また、就活生は会社のことを待遇や知名度で判断しない傾向も比較的強く、中小企業が不利になりにくいのも特徴です。

当社でも新卒ダイレクトリクルーティングを使い、中小企業の採用で結果を出すことに成功しています。しかし、22採用において、業界問わず100社以上の新卒ダイレクトリクルーティングのコンサルティングを通してわかったことは新卒ダイレクトリクルーティングもただ参画すれば成功するわけではないということ。業界・ターゲット・採用計画によってもそのポイントは異なります。一度実績とともにダイレクトリクルーティングの効果を聞いてみませんか。