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KAKEHASHI SKY NEWS

2014.08.27 076


ビジネスコラム
奄美大島の歴史を学び、島への貢献を考える。

LCCのバニラエアが7月1日に成田-奄美大島の直行便を就航した。
初月7月の搭乗率は8割を超え、8月の便はほぼ満席状態の人気だ。
これまで東京から奄美への直行便はJALのみだったが、
バニラエアの就航によって航空運賃は飛躍的に下がり、
格段に行きやすい島になった。

この夏、弊社で進めている島キャンプロジェクトでは、
奄美大島を含む奄美群島で、
170人を超えるインターン生がお世話になっている。
その縁で最近は私も奄美をよく訪れているが、
実は今年の1月にはじめて訪れるまで、
私は奄美について全くと言っていいほど知らなかった。

奄美大島は、沖縄と鹿児島のちょうど中間にある。
群島の最南は与論島で、ここはもう沖縄本島が見える距離だ。
奄美大島は鹿児島から南に380キロ、羽田から2時間10分。
その地理的位置から朝が遅く、日本で最も日照時間が短い場所である。
島の面積712.39km、本州などの4島を除くと、
日本の島の中で佐渡島に次ぐ5位の面積をほこる。
(大きな方から順番に、択捉島-国後島-沖縄本島-佐渡島-奄美大島)
空港のある島北部の笠利町から南端の瀬戸内町までは車で2時間半。
周囲461キロ、人口約6万4000人で、
離島という言葉からイメージする以上に大きな島だ。

海に囲まれた温暖多雨の気候から
東洋のガラパゴスといわれるほど自然が豊かで、
本土とは全く違う生態系を持ち、
ルリカケス、アマミノクロウサギや多くの特別天然記念物が生息する。

最近では本土復帰60周年があった。
しかし、1972年の沖縄返還は覚えていても、
1953年の奄美の本土復帰を知る人は多くないだろう。
我々の世代でも生まれるはるか前のできごとであり、
若い人は奄美がアメリカの統治下にあったという事実さえ、
ほとんど知らないのではないかと思う。

自然はもちろん、島の大きさ、歴史、独自の生態系、産業など、
人を集めるポテンシャルはあるのに全然知られていない。
それが奄美の認知度の現状だと、私は感じている。

奄美の独自文化と言えば、まずは黒糖焼酎だろう。
島民と交流する宴席では必ず黒糖焼酎を飲む。
どこへ行っても黒糖焼酎だ。

黒糖焼酎は、製法は違うが同じ原料のラム酒に似た甘い香りがする。
その生産を日本で唯一認められているのが奄美諸島なのだ。
本土復帰にあたり、1959年に国税庁の基本通達があり、
産業振興を目的として奄美群島にのみ黒糖焼酎製造が認められたという。
米麹の使用を条件に、当時税率の高かったスピリッツ類とは区別し、
価格を安く設定出来るようになったこと、
奄美群島でしか作れないという限定感が、
黒糖焼酎の認知拡大でかなり大きなアドバンテージになっている。

黒糖焼酎は奄美群島の基幹産業であり、独自の文化だ。
その蔵元は25を数え、メーカーの取り組みと昨今の焼酎ブームで
生産量は年々増加。今では島内消費より、
大阪、東京などの島外消費の割合が圧倒的に多くなっている。

だが、人手不足と人件費の上昇から、
原料であるサトウキビの島内生産の割合は低く、殆どが沖縄産と外国産だ。
元々地産地消であった黒糖焼酎が産業として成長した結果、
島外原料、島外消費へと拡大発展する産業構造には賛否両論ある。
しかし、TPPが検討される今、大きな視野で考えると、
サトウキビをASEANで生産し、輸入したり、
黒糖焼酎を日本にとどまらず世界のマーケットに広められれば、
島おこしの大きな原動力になることは間違いない。

近ごろは東京にいても、機会あるごとに黒糖焼酎を飲むようになった。
この夏、奄美でインターンをしてる島キャン生たちも、
おそらく黒糖焼酎のファンになり、飲むたびに奄美を思い出すだろう。
地道だが、こうしたファン作りが産業を支えていくのだと思う。

今後は、島キャンでの労働力の提供や人材の流入だけでなく、
黒糖焼酎のアジアへのカケハシもお手伝いしたいと考えている。
地域活性に貢献できるビジネスを、これからも考えていきたい。



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執筆
カケハシ スカイソリューションズ
代表取締役 中川 智尚


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