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2018/04/11 vol.163

 

BUSINESS COLUMN

“ 「ザイアンスの法則」がインターンシップの効果を高める。 ”

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「ザイアンスの法則」という言葉をご存知でしょうか。

日本語では『単純接触効果』といって、この法則では人間の3つの特徴を解説しています。
・人間は知らない人に攻撃的、冷淡な対応をする
・人間は相手に会えば会うほど好意を持つようになる
・人間は相手の人間的な側面を知ったとき、より強く好意を持つようになる

つまり、人間は知らないものについては攻撃的・批判的な対応をしますが、接触回数が多くなればなるほど、好意を持ち、親密度が高まるという極めて単純な法則です。

これを新卒採用活動に置き換えると、下記のようになるのではないでしょうか。
・学生は、知らない企業に批判的・懐疑的な反応をする。
・学生は、企業との接触回数が多くなるほど好意を持つようになる。
・学生は、企業で働く社員の人間性を知ったときにより強く好意を持つようになる。

現在の採用活動は、グランドオープンこそ3月ではありますが、前年6月よりスタートしているインターンシップ期間にマイナビに登録している学生はおよそ85%と年々増加傾向にあり、6月から翌年3月までの9か月間を無視できない状況になっています。言い換えれば、この9か月間を有効活用すれば、3月までに大きなアドバンテージをつくれるということです。

一方で、インターンシップがなかなか採用に直結しない。といった企業側の声をよく耳にすることも事実です。では、インターンシップで接触した学生を採用までつなげるためにはどうすればいいのか。そのヒントが「ザイアンスの法則」にあるのではないかと思います。

この法則をヒントに、インターンシップ時期にアドバンテージを獲得するためのポイントは二点あります。

まず一つ目は、インターンシップ時期から採用までのストーリーを構築するということ。

3月以降の採用活動に向けて、広報から説明会、選考、内定出しまでの各フェーズで、どんな学生をターゲットに、何を伝えるのかという採用ストーリーの構築は、多くの企業で取り組まれているかと思います。しかし、6月というと前年度採用の内定出しのピークということもあり、その忙しさからなかなかインターンシップのストーリー構築まで手がまわらない企業も少なくないのではないでしょうか。結果、コンテンツ不足や開催スケジュールの調整難によりインターンシップが単発で終わってしまうというケースも耳にします。そうならないためにも、インターンシップ時期からしっかりとストーリーを組み、計画的に進めて行く必要があります。例えば、ゲーム型・現場体験型・長期実践型などの複数コンテンツを用意し、同じ学生が何度も自社のインターンシップに参加できるような仕掛けを作るだけでも、学生との接触回数が増え、企業理解や自社への好感度も高まります。

二つ目は、上記の活動に現場社員を巻き込むということ。

近年、リクルーターという言葉が一般化し、現場社員を採用活動に登用する企業が多く見られるようになりました。しかし、インターンシップとなると採用担当者のみで行っているケースが多く見られます。時期を問わず、学生にとっては現場社員の言葉は大きな影響力があるものです。採用活動とインターンシップを別の活動と切り分けて考えるのではなく、6月から採用チームを結成して企業の「人間的な側面」を開示することにより、学生の自社に対する好意はより強いものになるはずです。実際、ある企業の新入社員は、「インターンシップ時期から将来一緒に働くであろう社員と多くの接点を持てたことが、入社の決め手になりました」と語っています。


さて、6月から2020年度の採用活動がスタートします。あと、2か月足らずでスタートする20年度採用について準備はできていますか?まだ準備が整っていない方は、ぜひ『ザイアンスの法則』を駆使して、現場社員を巻き込み、採用成功に向けた良いストーリーを描いてみてください。

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KAKEHASHI Q&A

“もうすぐ新卒採用の内定出しの時期。
   内定辞退防止施策って何が効果的なの?”

Q17. 東京都 / 介護業/ 従業員数120名 / 総合職採用

 一口に内定辞退と言っても、企業や就活生によって辞退の原因は様々。他社で効果があった対策が自社に合うとは限りません。まずは自社でこれまでに内定辞退が起きた原因を突き止めましょう。たとえば、内定者の両親の反対が原因なら、親御さん向けの採用ツール作成が効果的かもしれません。内定通知までに入社理由を明確にできていないのであれば、リクルーター面談や座談会を設けて、コミュニケーションの量を増やしてみてはいかがでしょうか。
 また、内定者の希望に応えることも、辞退防止につながります。たとえば、早期に内定者同士の横の連携を深めるのも有効な手段の一つです。内定者研修をただ座学にするのではなく、内定者がお互いを取材し、社員の方々に他己紹介するような冊子を作ってみてはいかがでしょうか。なぜ入社を決めて、どんな姿を目指しているのか。同期となるメンバーの考えを聞くことで互いに刺激し合えるでしょう。
 1年近い内定時期もしっかり心をつかみ、確実に入社につなげるために自社に合った施策を見つけていきましょう。

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