![]() 2025/2/12 vol.327 KAKEHASHI SKY NEWSは、第二・第四水曜日配信 “対話で防ぐハラスメント -信頼とコンプライアンスの向上-” ![]() 教育研修事業部 執行役員 岡里美香 最近、研修案件の中でハラスメントやコンプライアンスに関する相談が増えています。
社会の価値観が変化し、企業にもより高い倫理観と適切な対応が求められるようになりましたが、単にルールを設けるだけでは十分ではありません。 多様性を受け入れ、対話を通じてお互いを理解し合う関係性を築くことが、今の職場に必要とされています。 ハラスメント対策の鍵は多様性の理解 ハラスメントやコンプライアンス違反が起こる背景には、無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)や価値観の違いが影響していることが少なくありません。 「こうあるべき」「これが常識」といった思い込みが、他者を傷つけたり、不公平な扱いにつながることもあります。 例えば、「若手だからまだ任せられない」「子育て中の社員は業務に専念できない」といった固定観念が、意図せず差別的な環境を作り出してしまうことがあります。 これを防ぐには、対話を通じて、多様な立場の人の視点を知る機会を増やすことが大切になります。 ハラスメントを防ぐための対話の重要性 ハラスメントを防ぐためには、「ルールだから守る」ではなく、「なぜ必要なのか」を理解し、納得できる環境を作ることが重要です。 そのためには、日常的に対話ができる関係性を築くことが必要となります。 例えば、上司と部下、同僚同士で意見を交わしやすい職場では、誤解が生まれにくく、トラブルを未然に防ぐことができます。 また、「この言動は問題になり得るのか」と相談できる文化があることで、個々の意識が高まり、安心して働ける環境が整うのです。 管理職の役割が企業文化を変える 多様な意見を受け入れ、ハラスメントのない職場を実現するためには、管理職の関わりは大切な要素です。 部下の意見を引き出し、対話を促すリーダーシップは今後ますます求められます。 心理的安全性が確保されることで、社員は安心して発言でき、結果として生産性や創造性が向上していくのです。 管理職として、これまでの一辺倒なマネジメントスタイルにとらわれるのではなく、時代に即した多様な関わり方が求められています。 その難易度は確実に上がっており、適応するためのスキル習得が不可欠です。 そのため、定期的な研修やワークショップを通じて、管理職がファシリテーションスキルやコーチングスキルを学び、実践することで、組織全体がよりよい方向へ変わっていくでしょう。 ハラスメント防止やコンプライアンスの強化は、一人ひとりが意識し、職場全体で取り組むべき課題です。 対話を重ねることで、互いの理解が深まり、健全な職場環境が生まれます。 組織の未来をよりよいものにするために、今、何ができるのか。ぜひ、一緒に考えていきましょう。 カケハシ スカイソリューションズでは、ハラスメントの防止と対策を学べる研修を提供しています。 NG行動やハラスメント事例を伝えるのではなく、職場でのコミュニケーションを円滑にし、誰もが安心して働ける最高のチーム作りへの実践的なスキルを習得できるプログラムです。 ぜひお気軽にお問い合わせください。 ![]() Pick up Seminar Articles |