![]() 2025/5/14 vol.333 KAKEHASHI SKY NEWSは、第二・第四水曜日配信 “中小企業の整備士募集に70名の応募!? ![]() 新卒採用事業部 事業部長 岡部謙太 いま、日本の企業が直面している最大の課題のひとつが「人手不足」です。とくに若年層の労働力人口の減少は深刻です。
1995年に約8,700万人だった生産年齢人口(15~64歳)は、2023年には約7,400万人にまで減少しました。 今後もこの傾向は続く見込みで、採用市場においては企業間の人材争奪戦が過熱しています。 選考に求職者がほとんど来ないという声も多く「人を採りたくても採れない」という状況が当たり前になりつつあります。 タイトルの「自動車整備士」はその代表的な職種の一つであり、そのことを踏まえると1度の募集に対して70名の応募とは驚くべき結果と言えます。 なぜそのような結果が出せたのか? 答えは「海外に目を向けたから」です。 事例の会社が着目したのはインドです。 インドでは毎年およそ2,500万人もの新生児が誕生しており、若年層の人口が豊富で、これは日本が抱える人口減少問題とは対照的な構造です。 さらに、豊富な労働力を受け止めきれるほどには国内産業が育っていないため、大学生の失業率は約30%と高く、学歴やスキルを持ちながらも就職先がないという課題を抱えています。 優秀な若者たちは積極的に海外での就労機会を求めており、実際今回のケースでも母集団の中心は、機械工学、電気・電子工学、自動車工学を学んだ方々でした。 このような採用面接において大切なのは、入社後に伸ばしやすい項目は入社後に育成し、伸ばしづらい項目を面接時に見極めるということです。 しばしば議論にあがる語学力は、日本で生活し働く中で半ば自然に向上するため、入社後でも育成しやすい項目になります。 グローバル人材の採用では、育成が難しい目標バー、例えば働く意欲や学ぶ意欲の高い人材を、複数の候補者の中から「選んで採用できる」状況を海外にも広げることができるのです。 しかし、多くの企業が人手不足を実感しながらも、まだグローバル人材に目を向けきれていないのが現状です。その背景には、語学教育や受け入れ体制の整備など、新たな取り組みに対する手間や不安もあるでしょう。 ですが、近い将来、多くの企業がグローバル人材の採用に本格的に乗り出す時代が必ずやってきます。 いずれ同じように苦労するのであれば、周囲が動き出してから慌てて対応するのではなく、競合が少ない今のうちに着手した方が得策です。 優秀な一期生を採用でき、その人材をハブとして育てる時間も確保でき、来るべき時に向けて大きなアドバンテージを作れるからです。 国内では複数の職種でかけたコスト・労力と、採用成果のつり合いが採れないケースが増えてきています。 短期の採用成果の改善、中期での採用力強化のために、「今」グローバル人材に目を向けてみてはいかがでしょうか。 カケハシ スカイソリューションズでは、整備士、ドライバー、施工管理、ホスピタリティ系の職種など、幅広い職種のグローバル人材の採用をご支援しています。数名から数十名の大規模な採用ニーズまで幅広く対応可能です。 また、今回のコラムで紹介したインド採用について、4月に私が実際に行ってきた体験談をお話しする無料セミナーを開催いたします。 海外での人材採用に興味はあるものの、実態がわからず不安な方や今後の選択肢として情報を知りたい方は、ぜひお気軽にご参加ください。 ![]() Pick up Seminar Articles |