あけましておめでとうございます。カケハシ スカイソリューションズ代表の中川です。本年もKAKEHASHI SKY NEWSならびにカケハシ スカイソリューションズをよろしくお願いします。

コロナ禍で迎える2回目の新年となり、企業活動ではひきつづき変化や忍耐、強さを求められているように感じます。経営はチャレンジとジレンマの連続であるとはいえ、経済環境には1日も早く平穏や安泰、柔らかさが戻ることを願います。

この世界的パンデミックの中、私たちが共通して求められたのは、急激な変化への瞬発的な適応でした。コミュニケーション、ワークスタイル、生活様式、ビジネスモデルも然り。
そして忘れてはならないのは、コロナ禍が落ち着いたとしても、次の天災は必ず起こるということです。災害真っ只中の今こそ、次に備えてより大きな変化にも対応できる組織づくりに取り組みたいと思います。

組織課題の中でも、これからは雇用形態への考え方をぐっと柔軟にする必要性を感じています。

コロナ禍に依らず、働き方の選択肢は時代と共に変化し、多様化してきました。年配層の正社員至上主義はいまだ根強いものの、起業やフリーランスは一般化し、もう珍しい働き方ではありません。昔は税理士や弁護士などの特定職種に限られていた企業での業務委託も、経営コンサルタントや広告制作、研修講師など、専門領域のプロの活用はすっかり定着し、今ではエンジニアや広報、営業でも複数企業と契約して働く人がいます。フリーランスで働ける職種は、おそらくこの10年で何十倍にも増えているでしょう。

さらに、時間的な制約緩和も、ワークスタイルの多様化を後押ししています。政府主導の働き方改革による労働時間や帰属意識の変化に加え、コロナ禍で一気にテレワーク化が進み、会社の制度によっては余剰時間で副業する人や、移住する人も出てきました。

業種や企業風土により大小あるものの、コロナ禍により働き方には確実に変化が起き、会社としてのスタンダードも変化したはずです。今後は、社員の働く場所や時間・コミュニケーションなどのワークスタイルはもちろん、勤続を前提として育成から始める従来のメンバーシップ型の雇用と、何かしらのプロとして契約する業務委託の人数バランスも、必要な変化として許容すべきことの一つです。

働き方の許容、雇用形態のバランス、そして時代の変化に伴い、マネジメントにも変化が求められています。
スキルアップのために可能な限り時間を使っていたのも今は昔。限られた時間の中でできる範囲の仕事をする考え方が主流になり、上司から部下へのアドバイスも変わりました。さらにワークスタイルの多様化により、時間や業務進捗の管理はできても、マネジメントの第一目的である成長支援の難易度が増しています。成長支援のためのコミュニケーション手法は、今後一層、私たちが模索すべき課題と言えるでしょう。

国税庁の企業生存率調査によると、起業10年後の生存率は6.3％。読者の皆様の多くはその6.3%、もしくはそれ以上の方々でしょう。弊社は昨年ようやくその仲間入りができたばかりです。更なる存続と成長を目指し、変化する勇気と柔軟性のある組織づくりに邁進したいと思います。