先日、弊社ではゼネラルマネジャー向けに研修を実施しました。

会社の上層部ともなると、 自身の豊富な経験から一家言持っている人も多く、研修と一言で言っても一筋縄ではいきません。また勉強もしているため組織運営について一般論としては理解しています。
研修を通じて気づきを与えていかに行動変容を促すのか、研修主催者としては頭が痛いところではないでしょうか。
加えてカケハシ社員の場合は、自社サービスとして研修を取り扱っているため、コンテンツや講師が望んでいることを察して振る舞ってしまう傾向にあり、研修受講者としては一層やっかいだと言えるかもしれません。

そこで弊社では今期従来型の研修ではなく、アクティブラーニングという手法を取り入れています。アクティブラーニングとは、受講者が主体となって体験から学んでいく学習法です。

たとえば、今回の研修で私は、「人間おはじき」やアレンジ版のトランプゲーム「大貧民」などネーミングとしては研修らしからぬコンテンツに取り組みましたが、一つひとつの体験に意味づけがあり、そこから自分にとっての学びを抽出し、アクションとリフレクションのサイクルを回しながら体験を重ねたことで、学びが強烈に印象に残っています。また、研修後に自ら変化しようと動き始めました。

座学ではなく、自ら体験することで感情にゆさぶりがかかり「情動記憶」となり、感情に紐づいた記憶は深く刻まれるため、行動変容を促す効果があるのです。

今の時代、インターネットから情報を得ることができるため知識は持っています。
しかし、わかっていることと実際に行動できるのかというのはまた別です。難しい（やっかいな）受講者であるカケハシのゼネラルマネジャーが、素をさらけ出し、四苦八苦しながら学びを得ていく様はとても印象的でした。

ちなみに今回の研修は二段構えで設計しており、二回目は軽井沢にあるライジング・フィールドというキャンプ場で実施します。二回目の研修では、昼は大自然の中で丸太を渡ったり、壁をよじ登ったり、仲間に命綱を託したりと、大規模なアスレチック施設を活用したアクティブラーニング。夜には焚火を囲んで自身のライフプランや会社の将来について語らう時間を企画しています。自然の中にいると人はオープンになり、素が出やすくなります。より気づきを得やすい環境下で密度の濃い関わりをおこないます。

さて、ここまで自社の取り組みを紹介してきましたが、中小企業の場合、幹部の行動変容によって会社はがらりと変わります。

しかし幹部社員それぞれが自己を確立しているため、日常のなかでコンフォートゾーン（ストレスや不安が無く、限りなく落ち着いた精神状態でいられる環境）からストレッチゾーン（ラーニングゾーン）になかなか踏み出そうとしなかったり、研修に参加しても若手社員のようには響かなかったりと、育成における悩みがつきないのもこの層です。
加えてリモートワークの浸透によって時間を共有する機会も減り、限られた機会で密度の濃いコミュニケーションを取りきる重要性が高まっています。
幹部育成を考えていらっしゃる企業様、アクティブラーニング×合宿。お勧めです。

アクティブラーニングに興味がある方はこちらの動画をご覧ください！
コラムに登場したライジング・フィールド代表森和成氏と弊社代表中川によるアクティブラーニングの体験談や社員育成の有効な施策が学べる内容となっています。

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