ビジネスコラム
内定辞退を減らすシンプルな方法

ヒューマンリレーション事業部 グループマネジャー 李 泰一


トップ画像

ここ数年の求人倍率の高まりにより、採用活動の大きなテーマになっているのが『内定辞退』に関する問題です。

内定辞退に戦々恐々としている採用担当者様は、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

リクルート社調べのデータでは、「内定が出た時点で、その企業に入社しないと決めている」と答えた学生が43.9%を占めるというアンケート結果があります。つまり、約半数の学生がはじめから辞退するつもりで内定を獲得しているということです。採用担当の立場からすれば、なんとも恐ろしい数字です。※出典:大学生の就職プロセス調査(2017年卒)

この市況下で、内定辞退率を減らし、確実に求める人材を採用するには、いったいどうしたら良いのか。

私の一つの結論は、こうです。

上記データからもわかる通り、内定を出した時点で約50%の学生が辞退することを決めているわけですから、内定を出す前に、勝負は半分終わっています。つまり、内定を出すまでのプロセスで、「いかにその学生にとって、自社を特別な一社にできるか」にかかっています。

とあるデータを見てみると、興味深い事実が浮かび上がってきました。

「入社を決めた理由なんですか?(複数回答)」という問いに対して、最も多かった回答は、「会社の雰囲気」(36.1%)。2位と3位に、それぞれ「業界(31.4%)」「職種(30.2%)」と続き、次いで、「採用担当者や社員の人柄(27.6%)」という回答となっています。※出典:アイデム2016年3月卒業予定者の就職活動

注目していただきたいのは、1位と4位に「会社の雰囲気」「採用担当者と社員の人柄」という回答が入っている点です。

ターゲットとなる学生にとって、「ここで働いてみたいな」と思える会社の雰囲気づくりに全力で取り組んでいない企業様や「この人と一緒に仕事がしたいな」と思ってもらえるような人を採用担当や面接官に抜擢していない企業様は、そこを変えるだけで、辞退率、いや、それだけでなく、採用活動全体に大きな変化が生まれる可能性を持っているのです。

予算をかけずに学生との接触数を2倍にする方法を考案したり、採用レベルを落とさずに採用単価を下げる施策を生み出すことと比べたら、こんなに簡単なことはありません。本気で採用成功を目指すなら、着手しない理由はないと私は考えます。

2018年度採用を継続中の企業様は、すぐに着手しましょう。
シンプルですが、『学生に自社の最も魅力的な部分をきちんと見せてあげる』ことは、採用活動の鉄則です。

2017.07.12 KSN 145

コラムへのご感想・ご意見などはこちらからお聞かせください。



ツールの出来栄えを劇的に変える 「発注のコツ」教えます!

―トップクリエイターが本音で語る「本気を出せる仕事」と「出せない仕事」―

採用ツールセミナー

制作物をつくる時、こんなお悩みはありませんか?
「時間がかかった上に出来上がったものがイメージと全く違う」「社内外の関係者との間で板挟みになり結果的に迷走してしまう」「何度も修正をかけるのにこちらの意図が伝わらない」…それ、もしかしたらオリエンテーションのやり方に原因があるかもしれません。これまで弊社が受けてきた数百のオリエンエピソードをもとに、効果の上がる採用ツールの発注方法をご紹介します。

7月20日(木)16:00-18:00
東京開催

詳細お申し込みはこちら