新卒採用における中小企業の採用予算と削減ポイント３つ

新卒採用における中小企業の採用予算の最新情報をお届けします。

現在、大卒の求人倍率は1.88倍と、7年連続で上昇。中小企業においては過去最高の9.91倍をマークしました。採用市況が厳しくなっていることは数字が物語っていますが、そんな中でも採用目標人数は変わらない。

加えて、今年は新たにインターンシップ実施も含めて予算を立てなければならない。しかし、採用予算は昨年と変わらないのでどうやって調整しようかと迷っている方もいらっしゃるかと思います。

他の企業は一体どれくらいの採用費用をかけているのでしょうか。

悩める人事

ウチの採用費は高いの？安いの？高いなら何を見直せば良いの？

本記事ではそんな疑問が解消される情報をお伝えします。

採用費総額平均は約560万円、採用単価は約48万円
採用単価削減で見直すべき3つのポイント
見直しをするなら第三者の目を！

採用費総額平均は約560万円、採用単価は約48万円

2019年度新卒採用において、各企業が新卒採用に対してかける予算総額の平均は約558万円。上場企業は約1.784万円。非上場企業は約375万円と大きく開く結果となっています。

一方、採用費総額を入社人数で割る採用単価を計算してみると平均で約48万円かかるのが分かりました。これは上場企業は45.6万円、非上場企業は48.4万円という結果になり、採用費総額よりも開きが少なく、単価にしてみると上場・非上場は関係なく大体50万円弱が採用単価といえます。

これらのデータと比較して、貴社の予算はいかがでしたか？
(参考：2019年卒マイナビ企業新卒内定状況調査｜採用費：広告費(就職情報サイト掲載・イベント出展を含む)、入社案内やホームページ・ダイレクトメールなどの採用ツール作成費、ＤＭ発送(インターネットDMを含む)費、セミナー運営費(会場費を含む)、アウトソーシング費（データ処理・電話オペレーターなど）、資料郵送費、インターンシップにかける費用など、「採用経費」に含まれる費用総額

採用単価削減で見直すべき3つのポイント

よそはよそ！うちはうち！と予算管理から言われてしまう企業様もあるのではないでしょうか。

できるかぎり、採用費は削減したいですよね。採用費を削減する上で、見直すべきポイントを3つご紹介します。

広告費
採用ツール作成費
インターンシップや会社説明会などの運営費

１．広告費

採用予算の約4割を占めるのが求人媒体への掲載費や合同企業説明会への出展費に当たる「広告費」です。また、上場企業が約550万円かけているのに対して、非上場企業は175万円と大きく差が出る部分になります。

やみくもに掲載媒体のプランを上げて、イベント出展機会を多くしても、結局は資金力の高い企業に露出機会で負けてしまうなんてことは少なくありません。

時間がなくて毎年同じプランでお願いしているようであれば、この機会に見直しを行ってみるのはいかがでしょうか。

２．採用ツール作成費

ずっと同じ入社案内などの採用ツールを毎年増刷して使用していると、一見採用予算を抑えているように思えます。しかし他社と比べて作りこみが劣っている場合は、学生が離れてしまうきっかけになってしまうことがあるので注意が必要です。

また、学生の志向も毎年変化しているため、理想は年度毎に作り変えることですが、少なくとも3-5年スパンで新しいデザインやメッセージに変えていけると、時代に対応した効果の高いツールになるはずです。

目の前の予算削減に意識が向きすぎるあまり、気がついたら採用単価は上がっていた。そんなときは是非、今使っている採用ツールを見直してみてください。

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３．インターンシップや会社説明会などの運営費

インターンシップや会社説明会などの運営費は全体平均で116万円で、上場企業は約349万円、非上場企業は約81万円と、こちらも大きく差が開いている部分になります。

この費用は採用費総額の約2割を占めているにも関わらず、なかなか見直さないポイントではないでしょうか。

「毎年同じぐらいにしています」という声も多いのですが、この運営費は立地の良さを重視して、オフィスとは別会場で開催するものの、当日の参加は10人以下。

1開催当たりの参加人数が少ないため、追加で更にイベントを増やす。そんなことは起こっていませんか？この悪い流れを断ち切るためには、会場の選定に加えて、集客できるインターンシップや会社説明会のコンテンツ作成などもテコ入れが必要な可能性があります。

見直しをするなら第三者の目を！

今回は見直しポイントを3つ挙げましたが、更に細かく分けていくとより多くの項目毎に見直しが必要になります。また、例年同じようにやってきたことを自社だけで見直そうとすると、何から手をつけていけば良いかわからなくなることもあると思います。

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