採用ノウハウ

【2023年版】新卒採用エージェントの選び方は?メリットや押さえておきたいポイントを解説

新卒者を専門とした人材紹介サービスを意味する「新卒採用エージェント」。企業側が設定した採用要件をもとに、企業にマッチする学生を探して紹介してくれるサービスです。

「人材紹介」は転職市場では一般的な採用手法ですが、新卒採用で導入する場合、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

今回の記事では、新卒採用エージェントの概要や導入までの流れ、メリット・デメリットなどをご紹介します。

新卒採用エージェント(新卒紹介)とは?

新卒採用エージェント(新卒紹介)とは、新卒紹介会社が、採用活動をおこなう各企業の採用ターゲットにマッチする学生を紹介する採用支援サービスです。

新卒採用エージェントの多くは成果報酬型をとっており、初期費用はかかりません。

新卒採用エージェントが注目されている背景には、就職活動の多様化が影響しています。これまでの就職活動といえば就職サイトを利用するのが一般的でしたが、「働き方」や「やりがい」などを重視する学生が増え、よりリアルな就職情報を求める傾向が顕著です。

企業としては人材不足を解消するために、外部に委託してでも人材を確保したいと考える企業が増え、人材紹介へのニーズが高まっています。

新卒採用エージェントはどこまで対応してくれるのか?

新卒採用エージェントの主な役割は「企業と新卒学生のマッチング」です。

企業側が設定した人材要件を確認し、登録制で集めてデータ化された学生の中から、条件に合う人材をピックアップします。同時に学生側からの条件も確認し、それぞれの条件を照らし合わせ、企業の採用ターゲットと合致する学生を企業に紹介します。

新卒採用支援として、採用に関するアドバイスや面接のスケジュール調整など、企業の採用活動に関する業務を代行するのが特徴です。

他にも、企業説明会の実施や内定者フォローを依頼できる場合もあります。

新卒採用エージェントの導入までの流れ

新卒採用エージェント導入までの流れとして、「採用ターゲットを明確にする」「自社の魅力を新卒採用エージェントに伝える」「新卒採用エージェントにどこまで依頼するかを決定する」といったフローが発生します。

企業によって採用ターゲットは異なるため、新卒採用エージェントに採用したい人物像を具体的に言語化して伝えることが重要です。

また、自社の魅力を新卒採用エージェントへ的確に伝えます。学生に対して最もアピールしたいポイントに絞って共有しましょう。

他社に業務を依頼する際に必要なこととして、自社の採用活動のどこまでの仕事を任せるのかをあらかじめ決めておくことも大切です。

例えば、「ターゲットの選定から面接の段取りまで全てを依頼するのか」「要所要所で選考に加わるのか」など、契約時に依頼したい部分や細かい段取りについて明確にすることで、採用活動をスムーズに進められます。

新卒採用エージェントの導入メリット

新卒採用エージェントを導入する主なメリットを3つご紹介します。

(1)成果報酬型のため無駄なコストを抑えられる

新卒採用エージェントは、初期費用がかからず、成果が出てから費用が発生する成果報酬型が一般的です。

費用面でのリスクが少なく、無駄なコストを抑えられるのがメリットといえます。

紹介された学生が内定に至った時点で費用は発生しますが、一定期間内に内定辞退や退職した場合は返金となるケースもあるようです。

(2)採用活動の工数を削減できる

新卒採用エージェントを利用すると、書類選考や面接のスケジュール管理など、依頼した採用活動の工数を削減できます。

大きな負担となっていた採用活動の工数を削減できることで、採用担当者は学生の面談や惹きつけなどのコア業務に集中できるようになります。

(3)ターゲットを絞り込んで採用活動をおこなえる

新卒採用エージェントには、採用要件や採用ターゲットを提示します。

その要件や人物像に合った学生を新卒紹介会社の母集団の中から紹介してくれるため、ターゲットを絞り込んだ採用活動が可能です。

新卒紹介会社によって得意としている分野が異なるケースもあるため、必要に応じて使い分けることでより絞り込んだ採用活動をおこなえます。

新卒採用エージェントの導入デメリット

新卒採用エージェントを導入する場合、次の3つのデメリットが考えられます。これらを踏まえた上で導入を検討しましょう。

(1)一人あたりの採用コストが高い

新卒採用エージェントを利用すると、紹介された学生が入社した際に紹介料が発生します。

紹介料は、採用した人材の年収の30%前後が相場です。紹介料は採用した人数に比例して支払う料金が変わるため、一人あたりの採用コストが高くなる点がデメリットに挙げられます。

自社の母集団にいない学生に対してのみ新卒採用エージェントを利用するなど、他の採用手法との使い分けが改善ポイントです。

(2)新卒紹介会社に登録している学生としか出会えない

新卒採用エージェントが企業に紹介できる学生は、基本的にその新卒紹介会社のサービスに登録している学生のみです。

大手ナビサイトなどの求人媒体に比べると学生の母数が小さくなってしまうため、より多くの人材にアプローチしたい場合には適していないと考えられます。

(3)自社に採用ノウハウが蓄積されにくい

採用活動における多くの業務を新卒採用エージェントに依頼することになると、母集団の形成から一任する形になるため、自社に採用ノウハウが蓄積されにくくなります。

自社の採用担当者も面談に同席するなど、要所要所で関わりを持ちながら選考を進めることが望ましいです。

また、「新卒採用エージェントを導入したことによりどのような成果を得られたか」「改善すべき点は何か」など、振り返りの機会を設けることが必要です。

エージェント選定のポイント

新卒エージェントによって、サービスや特徴はさまざまです。ここでは、新卒エージェント選びに失敗しないためのポイントを紹介します。

新卒紹介会社の規模・母集団で選ぶ

新卒採用エージェントを選定する際、「どのような学生の母集団を抱えているか」を事前に確認しましょう。

一口に新卒エージェントと言っても、規模や母集団の特徴は異なります。

採用を成功させるためには、自社の採用ターゲットに立ち返り、人物像に合った母集団を持つ新卒紹介会社を選ぶことが大切です。

総合タイプ・専門タイプで選ぶ

新卒エージェントには、総合的なサービスが受けられる「総合タイプ」と、ある分野に特化した学生の紹介が得意な「専門タイプ」の2種類があります。

タイプ 特徴
総合タイプ ・業界・業種を限定せず、幅広い求人情報が得られる
・求人数が多く、間口を広げた採用が可能 など
専門タイプ ・特定の業界・業種に特化した求人情報が得られる
・希望する人材をピンポイントで見つけやすい など

職種を決めずに多様な人材を採用したい企業には総合タイプがおすすめです。業界・業種を限定せず間口を広げることで、採用できる人材の幅も広がります。

一方、特定の分野や職種に特化した人材が欲しい企業は専門タイプを選びましょう。

自社で「エンジニアを採用したい」などの希望がはっきりしている場合、総合タイプではなく、エンジニア職に特化した新卒エージェントを利用することで、精度の高い採用を実現できます。

それぞれにメリット・デメリットがあるため、両者のよさを考慮して併用するのもおすすめです。

新卒紹介会社との相性で選ぶ

新卒エージェント選びに失敗しないためには、担当となるキャリアコンサルタントとの相性も大切です。求人情報やアドバイスはすべて担当コンサルタントから得るため、円滑なコミュニケーションが必要となります。スムーズな採用活動をおこなう上でも重要なポイントと言えるでしょう。

担当コンサルタントについて、以下の点をチェックしましょう。

□しっかりとヒアリングしてくれるか?
□率直な意見を言ってくれるか?
□自社に寄り添ってくれているか?
□レスポンスは早いか? など

担当者とのメール・電話でのやり取りや面談時の印象で、「この人なら信頼できる」と思えるかどうかが大切です。

関わる中でどうしても合わないと感じた場合は、担当者の変更をお願いしたり、ほかのエージェントへの変更を検討したりすることをおすすめします。

信頼できる実績・評判か確認する

新卒エージェントの採用実績などを確認するのもポイントです。

過去の採用例や導入した企業事例などに加え、口コミをチェックして悪い評判がないかどうかを確認しておきましょう。

自社に合った予算で選ぶ

依頼を検討している新卒エージェントの費用が自社の予算に合っているか、料金システムを事前に確認しましょう。

一般的に、新卒エージェントにおける紹介コストの相場は、学生一人あたり50万円~100万円程度と言われています。

あまりに費用が高額な場合、高い効果が得られたとしても長期的な採用活動はおこなえません。自社の予算で無理なく支払える金額であることも大切です。

また、内定辞退が発生した場合の補償なども確認しておくと安心です。

まとめ

新卒採用エージェントを利用することで、採用コストを抑えたり、採用担当者の工数を削減したりなどのメリットがあります。

より効果を高めるためには、導入する前に「採用ターゲットの明確化」「新卒採用エージェントに自社の魅力を伝える」「依頼する業務を決定する」の3点を押さえることが重要です。

一方で、新卒採用エージェントは「一人あたりの採用コストが高い」といったデメリットもあります。自社の採用目標や学生像をふまえ、新卒採用エージェントを利用するかを判断するとよいでしょう。

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