リテンション

リテンションとは?人事領域における意味と取り組むメリット3つ

人事を担当されている方であれば、リテンションという用語自体は聞いたことがあるという方もいるでしょう。人事領域におけるリテンションとは、どういった意味を持つのでしょうか。

本記事では人事領域におけるリテンションの意味や、リテンションに取り組むメリットについて解説していきます。

リテンションとは?人事領域における意味

リテンションとは本来「維持・保持」という意味の単語です。

そこから派生して人事領域では「必要な人材を維持・確保すること」といった意味合いで使用されています。

少子高齢化による労働人口の減少や、人材の流動化の影響をうけ、企業にとって人材の維持・確保は深刻な問題となっています。いかに必要な人材を確保し離職を防止していくかを考え、早急に対策を打つ必要があるといえます。

リテンション施策の人事領域における種類は2つ

必要な人材の維持・確保を実現するためのリテンション施策は、金銭的報酬と非金銭的報酬の2つに分類されます。

金銭的報酬

金銭的報酬とは、その名の通り金銭的価値の発生する報酬を従業員に対して提供することを指します。具体的には給与や賞与、インセンティブの支給、持ち株制度(ストックオプション)などが該当します。

非金銭的報酬

一方、金銭的価値の発生しない報酬を提供すること全般を指すのが非金銭的報酬です。

具体的には就労環境の整備やワークライフバランスの充実支援、多様なキャリアプランの設計など、金銭的価値の発生しない施策すべてが非金銭的報酬に該当します。

人材の確保や離職防止を目的とした施策として、最初に思い浮かべるのが「給与アップ」や「インセンティブ制度の充実」という方も多いのではないでしょうか。

価値としてわかりやすい金銭的報酬は人材を確保する上で重要な指標となることは間違いありませんが、近年その価値だけでは人材を確保しきれない傾向にあります。

厚生労働省より発表された平成30年版労働経済の分析によると、正社員間での転職において転職先を選んだ理由として賃金以外の労働条件がよいことをあげた割合が26.1%、賃金が高いことをあげた割合は14.0%と、賃金以外の労働条件を優先して転職先を選択した人が多いことがわかりました。

労働時間の改善や就労環境の整備などといった非金銭的報酬を充実させる重要性が高まってきていることがこの調査結果からもみてとれるでしょう。

リテンション施策に取り組む3つのメリット

リテンション施策に取り組む3つのメリット

企業がリテンション施策に取り組むメリットは3つあります。

リテンション施策に取り組む3つのメリット

1.採用・教育コストが削減できる
2.社員のパフォーマンスの向上が期待できる
3.事業計画が立てやすくなる

1.採用・教育コストが削減できる

採用活動をおこなう際、求人広告や人材紹介会社を活用する企業が多いのではないでしょうか。

ハローワークや知人紹介など、費用の発生しない採用方法だけを選択している企業もなかにはあるでしょうが、基本的には採用活動には広告掲載料や紹介手数料といった金銭的コストが発生します。

金銭的コストが発生しない場合であっても、応募者対応や面接対応など、時間的コストは必ず発生しているといってよいでしょう。

時間とお金をかけて優秀な人材を採用できたとしても、自社で活躍してもらうためには少なからず教育が必要になります。

このように人材を採用し、採用した人材が活躍することで企業に利益がもたらされるまでにはかなりの時間とお金を要することになります。

リテンション施策に取り組み人材の流出を防ぐことで、欠員補充による採用・教育コストの発生を防ぐことができます。

2.従業員満足度の向上が期待できる

従業員に対して必要な報酬の提供をおこなうリテンション施策の実施は、従業員満足度の向上に直結します。

従業員満足度が高まれば企業への帰属意識が増し、より高いパフォーマンスをあげようと考える社員が増えていくでしょう。

また、従業員満足度が向上することで企業の口コミ評価が高まる可能性もあります。

近年企業の口コミ評価は以前にも増してその重要性を高めており、企業への入社を検討する過程で一度は目にする人が多くなってきている印象をうけます。

このように従業員満足度が向上することは、ひいては企業の発展や採用活動の成功につながるといえるでしょう。

3.事業計画が立てやすくなる

事業を発展、継続していくために欠かせない事業計画。事業計画を作成する上で会社の保持する人的資源を考慮せずに計画をたてる企業はおそらくないでしょう。

事業計画をいざ実施しようと思った矢先、あてにしていた人材が離職してしまっては計画が水の泡になりかねません。

あるいは頻繁に離職が発生する企業であれば、長期的な事業計画をたてることさえも困難になってしまいます。

優秀な人材が定着してくれれば事業計画を見直す必要性も減り、長期的なスパンで事業計画を立てやすくなります

労働人口減少に備え、リテンション施策に取り組もう

ここまで人事領域におけるリテンションの意味や取り組むメリットについてお伝えしてきました。

企業が事業を継続、成長させていく上で優秀な人材の維持・確保は欠かせません。自社に必要なリテンション施策は何か検討し、積極的に取り組むことをおすすめします。

具体的なリテンション施策の例を知りたいという方は以下の記事も合わせてお読みください。

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