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従業員満足度向上がもたらす3つのメリットと取り組み事例4選

近年、日本の企業では少子高齢化による人材不足が深刻な問題となっています。

このような状況において重要となるのが「従業員満足度」です。社員が満足度高く働ける会社でなければ優秀な人材は確保できず、また、従業員満足度の低下は経営上の機会損失にもつながると考えられています。

今回の記事では、事業の発展に欠かせない従業員満足度について、企業に与えるメリットや注意点、向上させるための施策をご紹介します。

従業員満足度とは?

従業員満足度とは、「福利厚生」「マネジメント」「職場環境」「働きがい」などについて社員の満足度を表す指標のことです。英語では「Employee Satisfaction」と表現され、略して「ES」とも呼ばれています。

従業員満足度が高い企業は、生産性や顧客対応へのモチベーションが高い傾向にあると言われています。そのため近年では、事業の発展のために、従業員満足度を重視する企業が増えています。

従業員満足度に影響を与える5つの要素

従業員満足度を向上させるためには、どのような要素が必要となるのでしょうか。ここでは、従業員満足度に影響を与える5つの要素について解説します。

従業員満足度に影響を与える5つの要素
  1. 企業ビジョンへの共感
  2. マネジメントへの納得感
  3. 自身の仕事が会社の業績や社会に与える影響
  4. 職場での人間関係
  5. 快適な職場環境

要素(1)企業ビジョンへの共感

「会社での働きがい」を左右する重要な要素と考えられているのが企業ビジョンへの共感です。ビジョンに共感できていれば、社員は「会社に期待感が持てる」「会社の一員であることに誇りを持てる」といった状態になり、自社への貢献に寄与してくれるでしょう。

自社が目指すビジョンやゴールがわかりやすいものになっているか、社員一人ひとりまで行き届いているかが重要なポイントとなります。

要素(2)マネジメントへの納得感

上司や管理層によるマネジメントへの納得感も、従業員満足度に影響すると言えるでしょう。

例えば、「上司から認められているという承認感」や「部下の思いをくんだコミュニケーション」によって、従業員満足度が向上する事例は多く見られます。反対に、上司からの評価や采配に納得ができないことを理由に離職を希望する社員も一定数います。

マネジメントを行うリーダー自身が、高い満足度で仕事ができているかどうかも課題となるでしょう。

要素(3)自身の仕事が会社の業績や社会に与える影響

自分の仕事が他者や社会に良い影響を与えられているかどうかは、満足度に大きく影響します。

仕事内容によっては貢献度が見えにくいこともあるため、社内で互いに関心を持って称賛し合える企業文化の醸成が重要です。

要素(4)職場での人間関係

内閣府が2017年に行った、就労等に関する若者の意識を調査した「子供・若者の意識に関する調査」によると、「職場での人間関係」が離職理由の上位に挙がっていることが分かります。

一日の大半を会社で過ごす社員にとって、職場での人間関係の不満や不安は大きなストレスとなり、満足度に大きく影響すると考えられます。

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要素(5)快適な職場環境

社員のニーズに配慮した活用しやすい福利厚生や、ワーク・ライフ・バランスを実現する就業規則などは、従業員満足度を向上させるために必要な整備でしょう。

社員がどのような制度を求めているのか知るためには、社員同士はもちろん、上司に対しても意見を言えるような風通しのいい職場であるかがポイントです。

従業員満足度の向上がもたらす3つのメリット

従業員満足度の向上は企業にとってもメリットがあります。ここでは、どのようなメリットが得られるのか3つのカテゴリに分けてご紹介します。

  1. モチベーション・生産性の向上
  2. 優秀な人材の定着
  3. 顧客満足度の向上

メリット(1)モチベーション・生産性の向上

仕事へのやりがいを感じている社員は自律的に働くようになり、パフォーマンスの向上が期待できます。積極的に仕事に取り組むことで生産性が上がるという好循環も期待できるでしょう。

高い意欲や意識を持った社員が増えると、組織内コミュニケーションの活性化が図れ、新規事業の提案や企業課題の解決など、業績の向上にも繋がります。

メリット(2)優秀な人材の定着

従業員満足度が高い企業は、社員が働き続けたいと感じる環境が整っているため、優秀な人材の定着が期待できます。

優秀な人材によって仕事のクオリティも高くなるため、企業の評価が上がり、採用活動に好影響を与えるでしょう。

また従業員満足度の向上は、社員からの紹介採用(リファラル採用)の増加も期待できます。優秀な人材が定着すると人材確保にかかるコストを最小限に抑えられるというメリットもあります。

メリット(3)顧客満足度の向上

従業員満足度の向上はサービスや商品の質を向上させることにつながるため、顧客満足度も高まると考えられます。

従業員満足度が高い企業の社員は、自社への愛着や帰属意識が高く、商品やサービスをより深く理解するように努めるでしょう。

そのため「顧客に対して高い価値を届けられるように対応したい」と考えるようになります。働きがいを感じている社員の姿は、顧客にもいい印象を与えるでしょう。

従業員満足度を高める事例4選

従業員満足度を高めるために、企業はどのような対策を取り入れているのでしょうか。実際に取り組まれている事例を4つピックアップしてご紹介します。

従業員満足度向上への取り組み事例4選
  1. 福利厚生の充実と企業ビジョンの共有
  2. ツールを活用した社内評価制度の構築
  3. 社内コミュニケーションを活性化し、定着率を向上
  4. 職場環境の改善と柔軟な働き方

事例(1)福利厚生の充実と企業ビジョンの共有

インターネット関連サービスを提供するG社では、福利厚生を充実させることで、従業員満足度の向上を図っています。

1日2食の食事をはじめ、カフェテリアではドリンクや軽食が1日中無料で提供されています。他にも、オフィスによってはクリニックやエクササイズジムの併設、ATMの設置、クリーニングサービスが提供されているそうです。

また週に一度、世界中の全社員がオンラインで参加できる経営陣との会議が設けられており、事業に関する最新情報を経営陣から直接受け取ることができます。この会議では、誰でも質問や意見ができるそうです。

トップダウンで情報がもたらされるのでタイムラグがなく、全社員へフラットに伝わる仕組みになっています。

事例(2)ツールを活用した社内評価制度の構築

テーマパークを経営するO社では、素晴らしい行動をとった従業員には特別なカードが手渡されます。カードをもらった従業員の満足度を高めるだけではなく、上司も従業員の活躍を実感できる取り組みとして評価されています。

また、カードを受け取った従業員だけが参加できるプログラムを開催しています。従業員同士の交流やお互いの健闘を称え合う内容となっており、従業員にやりがいを感じてもらう機会や目的意識の向上につながっているそうです。

事例(3)社内コミュニケーションを活性化し、定着率を向上

株式会社カケハシスカイソリューションズでは、社内コミュニケーションの活性化を目的とした社内ファミリー制度「familyS(ファミリーズ)」を導入しています。

この制度は全社員を対象としており、部署や年次、役職などを越えて、ひとつの「家族」として構成される社内グループをつくり、毎月さまざまな活動を行っています。

普段の業務では関わらない社員同士が、食事をしたり遊びに行ったりする中で親しくなり、直属の上司や先輩には相談しずらい仕事の不安や悩みを気軽に相談できるようになりました。

さまざまな社員と触れ合えるため、若手社員教育や社内文化の伝承の機会としても活用されています。

若手社員育成や社内文化の伝承を目的にした社内ファミリー制度「familyS(ファミリーズ)」

事例(4)職場環境の改善と柔軟な働き方

SEOや広告、メディア事業などを手掛けるS社では、お昼寝を公認しており、各フロアに「仮眠・集中スペース」を設置しています。ここにはリクライニングソファや雑魚寝用スペース、モニタを接続できるスペースなどが用意されています。

利用用途は限定せず、時間制限も設けていません。そのため休憩や仮眠だけでなく、体調が悪いときに横になりながら仕事したり、企画書などを持ち込んで仕事に打ち込む社員もいるようです。

社員が思い思いに使用できるスペースの存在は心理的安心感につながり、就業環境としてプラスに働いているようです。

従業員満足度を向上させるための具体策とは?

従業員満足度を向上させるために、人事担当者やリーダー層はどのようなことを意識すればよいのでしょうか。離職防止アドバイザーに、従業員満足度を高めるための具体策について聞きました。

Y.K
Y.K
(株)カケハシ スカイソリューションズ 教育研修事業部
離職防止アドバイザー

従業員満足度向上のための施策を考える際に人事担当者が気をつけることは?

福利厚生の充実や柔軟な働き方など、社員の希望に応えて様々な施策を検討することは大切ですが、同時にその施策によって生産性の向上が見込めるのかに注意を払う必要があります。社員の希望ばかりを叶えるのは、経営判断的に難しい時がありますよね。

従業員満足度調査のアンケートで重視したい項目を挙げるとすれば、「仕事へのやりがい」や「成長実感」です。この項目での満足度が高いと「この会社で働き続けたい」と思っていると推測できるでしょう。

数値が低い場合は「会社に期待が持てない」と離職を考えている可能性があるため、アンケート結果をサインと捉えて個別の対応が必要となります。

従業員満足度の向上に有効な施策は?

弊社では、「点」で行う施策と「面」で行う施策に取り組んでいます。「点」で行う施策は、社員一人ひとりを対象とした職場満足度調査アンケートです。

アンケートの総合値が何点以下だと会社への満足度が低いと判断して、人事担当者が面談を行っています。アンケートの回答をもとに、ポイントを絞って話し合えるのがメリットですね。

「面」で行う施策は、満足度調査アンケートの回答を基に、各事業部で対策を打つことです。部署のトップが集まり、アンケート結果をもとに改善点を洗い出し、ワークショップ形式で対策や体制の整備を行います。

各部署の傾向や改善点をもとに対策を考えるため、より効果的な取り組みを取り入れられます。この施策は、職場改善とリーダー層の教育に繋がっていると言えるでしょう。

従業員満足度が高い企業や職場環境にはどのような特徴がありますか?

コミュニケーションをよくとっている会社は満足度が高い傾向にあると思います。従業員満足度調査アンケートをしても本音を書かない社員もいるため、日々どれだけ話し合える関係性を築けているかが大切ですね。

直属の上司だけではなく、部署を越えて相談できる先輩がいるなど、「ななめのコミュニケーション」も重要です。

コミュニケーションを取る上でジェネレーションギャップにも注意したいですね。最近の若手社員の世代は、直接的な対話よりツールを使ったコミュニケーションを好む傾向にあるため、管理層からの歩み寄りも必要でしょう。

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まとめ

すべての社員が活躍でき、長期的かつ安定的に働き続けるためには、従業員満足度を高めることが重要です。仕事への働きがいを持った社員が活躍する企業は従業員満足度が高く、顧客満足度の向上にも影響を与えることがわかっています。

社員の希望を叶えるだけの施策ではなく「社員のやりがい」を引き出す施策を行えるように、コミュニケーションツールや従業員満足度調査アンケートを活用してみてはいかがでしょうか。

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