インドネシア視察

5月中旬、亜熱帯地域独特の生暖かい空気に迎えられながら、インドネシアを訪問しました。
目的はお客様の採用のサポートと視察です。

今回訪れたのは、首都ジャカルタ。
高層ビル群や電車バスが往来する街並みは東京と変わりないのですが、ヒジャブやヒマール、ニカーブで頭や顔を覆っている方を見かけたり、朝夕流れるコーランを耳にしたりすると、ここがイスラム圏の国であることを思い出します。ジャカルタは経済の中心で多国籍の人が集まっているので、宗教的な雰囲気は少し緩和されているエリアのようでした。

今回お客様へ提案したのは、ジャカルタでインドネシア人を採用するという企画。今まで中国・ベトナム・カンボジア・韓国と採用支援を手掛けてきた自分としては「とうとう来たか!」という思いでした。結果は、1年前からインドネシアのパートナーと準備してきた甲斐あって手応えのあるものでした。


インドネシアはASEANの中でも外資参入規制が厳しい国ですが、最近では日系企業の進出も多く、メーカーをはじめ金融・サービス・コンビニなどを街で目にすることができます。

私が訪問した時はちょうどジャカルタ在住の日本人が中心となって運営している「縁日」が開かれていて、お神輿や花火などで盛り上がっていました。聞いたところによると、その縁日は今年で8年目。日本好きのインドネシアの若者たちにすっかり定着しているそうです。縁日に参加しているインドネシアの若者たちからは、盛り上がりというよりも、勢いを感じました。周辺の日本食レストランや居酒屋やラーメン屋は若者でいっぱいで、皆日本文化を楽しんでいるようでした。
インドネシアは日本語学習者が年々増加傾向にあり、日本語を教える大学も増えています。しかしながら「日本で働く」という機会はまだ少ないそうです。ちなみに採用イベントには、電車で7時間かけて参加してくれた方もいました。

採用イベントで会った学生からも縁日で見かけた若者からも、私は「新しい刺激を求めている」といった印象を受けました。
その理由は、アジアの成長国によくあることなのですが、国の経済を押し上げている国内産業が国営企業や財閥といった大企業であるため、そこに所属できなければ成長を享受できず、将来が明るくない…といったイメージがあるせいです。自国の可能性は広がっているのに、個人としてはどのようにステップアップできるのか、選択肢が少ない…という状況なのです。


インドネシアは親日国ですが、やはり日本の現状について詳細なところまで知っている人はまだ少ないです。一方で日本人も、「イスラムって…」というレベルがほとんど。今回ジャカルタで採用活動を実施して気づけたことは「具体的な歩み寄り」の可能性でした。成長中でまだまだ可能性のある市場をもつインドネシアと、インフラ・ソフト・技術・サービスなど世界から認められる実績のある日本。この歩み寄りの先には、両国がWIN-WINになれるビックチャンスがあると私は思っています。私はこの「具体的な歩み寄り」をもっともっと実現していきたい。インドネシアという国は、私にとってもう一回りサービスの守備範囲を広げられる国かもしれません。


最後に
先日、ジャカルタでテロ事件がありました。警察官が3名亡くなりました。私のような者が海外で安心して仕事ができるのは、その国の警察官やセキュリティー関連の仕事をされている方々のおかげです。このような悲劇が1日でも早くなくなることとともに、亡くなった3名の警察官のご冥福を祈ります。

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