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COLUMN「第二新卒ブーム」

李泰一

riteiru_執筆
カケハシ スカイソリューションズ
ヒューマンリレーション事業部
グループマネジャー 李泰一


ここ数年、『第二新卒市場』が盛り上がりを見せています。

『第二新卒』とは、2000年代に生まれた言葉で、明確な定義はありませんが、新卒で就職したが1~3年ほどで会社を辞め、転職活動をしている方のことを指すことが多いようです。

2008年のリーマンショックの影響で著しく求人数が落ち込んだ採用市場ですが、2010年以降の景気回復に合わせて、企業はこぞって即戦力である30代の採用を強化。30代の採用競争が激しくなり、採用に苦戦し始めた企業が第二新卒に着目したことに加えて、リーマンショックの影響で採用できなかった新卒世代を、第二新卒として採用したいというニーズが高まり、第二新卒市場が盛り上がり始めたのです。

その後、新卒市場の求人倍率が益々高まったことで、新卒での採用目標を達成できなかった企業が人員確保の一手として、第二新卒採用に取り組みはじめたことで、第二新卒ブームが巻き起こったと言えます。

企業にとって、第二新卒を採用するメリットは、社会人としてのマナーがある程度身についていること。また、いわゆる中途転職者と比較すると年齢が若いため、給与も比較的安く済むという点を挙げる企業が多いようです。

一方で、「3年未満で転職してしまうような人は、うちに入社してもすぐに辞めてしまうのではないか」と懸念を抱いている企業も少なくありません。むしろ、新卒採用や中途採用で人員の確保が実現できる企業にとっては、こちらの意見が根強く残っています。

そう考えると、本来望んでいる他の方法で採用目標を達成することが叶わないから、消去法として第二新卒市場が活発化していると言わざるを得ないのかもしれません。

厚生労働省が発表している「新規学卒者の離職状況」によると、1987年以降、「新卒3年目までの離職率」は概ね25~35%の範囲で推移していることがわかります。『早期離職=第二新卒問題』は30年続く日本の構造的なテーマだと言うことができるのだと思います。

私は企業の採用支援および学生の就職支援をしている立場として、『第二新卒』にまつわる2つの大きな使命を帯びていると感じています。

1つ目は、起きなくてもいい早期離職を減らすこと。

早期離職が下がらない根本的理由として、「日本の学生は仕事を知らずに、企業を知らずに就職先を決めている」という事実があると私は考えます。その企業に入社して、どんな環境でどんな仕事をするのかわからなければ、自分にマッチするかどうかはわかりません。起きなくても良い早期離職を減らすために、採用活動・就職活動の在り方の進化が求められているのだと考えます。

2つ目は、「ダイバーシティ」「働き方改革」の横断化について。

「ダイバーシティ」や「働き方改革」が声高に叫ばれる昨今ですが、早期離職率を考えると、個社単位での取り組みに終始せずに、企業を横断して、「早期離職をしても、働きやすい社会をつくる」ことが構造的に求められているのだと考えます。これは弊社のような採用支援企業が率先して取り組むべきテーマの一つなのだと思うのです。

労働人口減少が想定される日本において大切なのは、いかに一人ひとりの力を活かすことができるか。そう考えると、私たち採用支援事業者に託された使命はとても大きいのだと背筋が伸びます。


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