新入社員育成

新入社員研修の実施方法は?内容の決め方や効果的な進め方、コツを解説【事例あり】

新入社員研修の実施方法は?内容の決め方や効果的な進め方、コツを解説【事例あり】

コロナ禍において採用活動のオンライン化が進んだことを受け、入社後の新入社員研修もオンラインでおこなう企業が増加しました。

オンラインでのコミュニケーションが増える中で、新入社員研修の内容として求められるものも変わってきています。

世代の特性や特徴を踏まえて研修を設計する必要がありますが、具体的にどのように設計すればよいか課題を感じている担当者もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、新入社員研修の設計方法や主な内容、押さえておきたいポイントをご紹介します。

目次

近年の新入社員の傾向や課題は?

昨今、世界情勢の変化や人工知能といったテクノロジーの急速な発展により、物事の不確実性が高く、先の見通せない時代と言われ、ビジネス環境も大きく変化しています。

2023年度新入社員研修参加者218名を対象に実施した「2023年新入社員意識調査まとめ」によると、研修受講後の気持ちとして「社会人はいろいろ大変そうで不安が高まった」と回答する割合が例年よりも上昇する結果となりました。

また、「現時点で不安や心配なことがありましたら教えてください。」という質問に対しては、ほとんどの項目でポイントが増加しており、例年の新入社員よりも不安を感じる人が増加傾向にあると言えます。

その背景には、学生時代に授業や就活などのオンライン化が進み、直接的な体験で情報を得る機会が少なかったことが挙げられます。

これらの傾向を踏まえ、これからの研修では新入社員の不安感に寄り添い、丁寧な指導を心がけるとともに、新入社員の内面にある考え方や意識に向けたアプローチをしていくことが重要と言えるでしょう。

(参照:カケハシ スカイソリューションズ「いまの新入社員は何を考えている?2023年度新入社員意識調査」

新入社員研修の狙いとは

ここからは、新入社員研修を実施する5つの狙いをご紹介します。

企業理念の理解と浸透

新入社員研修では、企業理念に対する理解を深め、浸透させることが重要です。

企業理念とは、企業が重視する考え方や価値観のこと。
どのような事業を展開して、将来どのような企業になろうとしているのか、丁寧に説明し共通認識を図りましょう。

企業理念が正しく認識されていないと、役割を担っても方向性を見失う可能性が出てきます。

企業理念は、一度の研修で浸透させようとは考えず、定期的に段階を追って伝えることで、新入社員への定着が期待できます。

事業内容への理解と基礎スキルの習得

業務へスムーズに移行するために、新入社員に向けた事業内容への理解と担当部署の基礎知識の習得も不可欠です。

企業全体の事業内容や組織構成の把握は、これから自身が関わる業務が企業全体にどのような影響を与えるかの理解につながります。

また、新入社員研修では、パソコン操作やメールの作成方法など、ビジネスパーソンとしての基礎スキルを早い段階で習得する狙いもあります。

学生から社会人に向けた意識変革

新卒を対象とした新入社員研修を実施する場合、学生から社会人への意識改革も重要なテーマです。

学生と社会人では立場が変わり、企業の一員として自身の行動に責任が伴うことを認識してもらう必要があります。

社会人の基礎であるビジネスマナーの習得も大切です。
服装や敬語の使い方、立ち居振る舞いなど、一つ一つが企業の顔としてふさわしいマナーが身に付くよう研修を実施します。

社内コミュニケーションの形成

新入社員研修は、同期や教育係の上司などとの関係性を築き、社内コミュニケーションを形成する狙いもあります。

入社したばかりのときは、困りごとがあっても誰に相談してよいか悩むケースも少なくありません。

研修によって社内コミュニケーションの基礎が構築できれば、担当部署に配属された際も、「報告」「連絡」「相談」を意味する報連相を意識した情報共有が可能になります。

コンプライアンスや情報管理への意識

近年は、情報漏えいなどのトラブルが企業の存続を左右する問題に発展するケースも多いです。

そのため、新入社員研修では、コンプライアンスや情報管理への意識教育も重要視されています。

企業の有する情報は、競合他社との競争力の根源であり、高い機密性を保持する必要があります。

新入社員が入社した早い段階で、自社の定めたルールを共有し、リスク回避に向けた意識統一を図りましょう。

新入社員研修の設計方法・手順

新入社員研修を設計する際にポイントとなる設計方法や手順を見ていきましょう。

入社者の能力水準を踏まえて設計する

研修内容は、入社者の能力水準を踏まえて設計することが重要です。

学生時代の経験によって身に付けているスキルやマインドセットは大きく異なることが予想されます。どのレベルの新入社員が多いかという基準で研修内容を変える必要があるのです。

また、現在はオンラインで会話をする機会が増えているため、「情報を整理する力」「まとめて簡潔に伝える力」が求められます。

新入社員として論理的思考力を身に付けられる研修も有効です。

企業との関係性構築と同期間の連携を図る

新入社員の人数が多いほど、選考時のオンライン化や、内定者懇親会等で集まる機会が少なく人事や同期間のコミュニケーションが取れていないという状況になりがちです。

近年のリモート環境下では、先輩社員のフォローが不十分なまま、仕事をしている新入社員もいます。

彼らの多くは企業との関係性が築けておらず、早期離職につながってしまうため注意が必要です。

加えて、オンラインで仕事をしていると他社の状況が見やすくなり、リモートで働きながら同時進行で転職活動ができてしまいます。

企業との関係性構築や同期間の連携を図れるよう、初回は対面研修を実施し、その後は緩急をつけてオンラインにて新人研修を実施する企業も増えています。

新入社員研修に続けて、2年目社員を対象に定期研修を実施する

コロナ禍では雑談などの気軽なコミュニケーション機会が減少し、新入社員の企業に対するロイヤリティが醸成できないことも課題になっています。

効果的な新入社員研修が実施できれば、「所属企業の一員である実感がわいてきた」というようにロイヤリティの向上が期待できます。

研修期間としては、2年目社員を対象に1カ月に1度、4時間のワークショップを実施する企業もあります。

スキルを付与し、実際にやってみて振り返るといった定期研修により、若手社員の定着も図れます。

新入社員研修の実施期間とタイミング

新入社員研修を実施するタイミングは、入社直後が最適です。

新入社員研修は、入社した社員が業務を遂行するために必要な知識やスキルの習得を目的としておこなうものです。

このため、新入社員が現場で業務に就く前に実施する必要があります。

新入社員研修の実施期間は、新卒採用と中途採用では異なります。

新卒社員の場合、ビジネスマナーなど社会人としての基礎から教える必要があるため、研修の期間は3カ月〜半年程度を目安として実施するのが一般的です。

一方、中途採用の場合、入社時には基本的なビジネスマナーを備えているケースが多いため、研修期間は1カ月〜3カ月程度が一般的です。

企業特有の業務内容やスキル、業界知識などを中心に教えましょう。

新入社員研修の主な内容

新入社員研修として効果的な内容を3つ取り上げて解説します。

内容(1)学生から社会人への意識変革

イマドキの新入社員は真面目なタイプが多いです。

オンライン上で学生生活を過ごしてきたこともあり、「新しい環境で新しい人たちに会えるのが嬉しい」という感覚を持っている傾向があります。

受け入れる側としては、前向きな気持ちを伸ばしていけるような体制を整えることが大切です。体験を伴う研修により、学生から社会人への意識変革につなげましょう。

内容(2)企業や職場について理解を深める

新入社員研修では、最終的なイメージを持って設計することが重要です。新入社員をどのような状態にして職場に配属するのか、人事と現場の連携が欠かせません。

仕事のやりがいや楽しさについて伝える際は、企業理念に結びつけるのがポイントです。

これまで社長の講話だけで企業理念への理解を促す企業もありましたが、イマドキの新入社員には現場の社員がどのように体現しているのか、社員の言葉で仕事の楽しさなどを伝えると効果的です。

内容(3)基本的なビジネスマナー・ビジネススキルの習得

新入社員研修を対面でおこなう場合はトレーニングを重視します。

オンラインに慣れていると、スクリーンに映っている範囲以外は、見られている意識がない人も多いです。オフィスに出社した時に、座っている姿勢の悪さが判明するケースもあります。

また、出社がメインの企業とそうでない企業とでは必要な研修内容も異なります。新入社員研修としてどの内容を重視するのか、見直しするのもよいでしょう。

新入社員研修で用いられる手法

新入社員研修で用いられる手法には、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは主な手法を5つご紹介します。

新入社員に研修を通して学ばせたい内容や新入社員のタイプに応じて最適な手法を選択し研修を設計するとよいでしょう。

レクリエーション

参加者でゲームなどをおこなう「レクリエーション」を、新入社員研修に取り入れる企業が増えています。

参加者の緊張を和らげ、参加者同士のコミュニケーションを促進する効果が期待できます。

研修開始前や、研修中のブレイクタイムなどに導入されることが多いですが、本格的な脱出ゲームや体を動かすゲームなどレクリエーションの種類はさまざまです。

社員同士の親睦を図れるほか、新入社員同士のチームビルディングにもつながります。

チームで協力しておこなうゲームであれば、リーダーシップスキルや問題解決スキルなどビジネスに必要な力も養うことができます。

グループワーク

「グループワーク」は、複数名で一つのグループとなり、指定された課題に取り組みます。

課題についてグループで討議し、最終的な結論を出して発表する「プレゼン型」と、与えられた目標の達成に向けて参加者同士で協力して作業に取り組む「作業型」があります。

社員同士で一緒に作業をするため、協調性やコミュニケーション能力の向上につながります。

同期とのつながりは、時には助け合い、時には競い合って互いを高め合える、社会人にとって重要なものになります。

ロールプレイ

「ロールプレイ」は、複数名がそれぞれ特定の役割を演じ、活動する場面を疑似体験することで学びを得る研修手法の一つです。

販売職であれば、「接客スタッフ」と「顧客」とにわかれて演じることで、実施の現場でどのように対応するべきなのかをシミュレーションを通して学ぶことができます。

また、ロールプレイでは、参加者全員に焦点が当たるため、個人の課題を見つけるのに役立ちます。

ケーススタディ

「ケーススタディ」は、過去実際に起こった事例や業務上起こりうる事例を題材に、分析を通して課題を特定し、解決策を考える方法です。

働く上で必要になる問題解決力や、創造力、危機管理能力を養うことにつながります。電話応対や営業手法など、座学で学んだ内容を実践形式で試します。

ケーススタディは前述した「ロールプレイ」と組み合わせて実施するとより効果的です。

OJT研修

OJTとは「On the Job Training」の略で、実際の現場で働きながら教育を施していく研修です。座学で一通りの知識を身に付けた後、実務で実践的なスキルを習得します。

配属される直前の研修として取り入れるのが一般的で、多くの企業が導入しています。

OJT研修を導入する場合、育成計画をしっかり立てておこないましょう。

研修内容は、同じ業務を反復的に学習させると効果的です。繰り返し学び、改善していくことでレベルアップにつながります。

新入社員研修で押さえておきたい4つのポイント

新入社員研修で押さえておきたいポイントを4つご紹介します。

  1. 現在地を理解させ、実践と振り返りを通して定着につなげる
  2. 将来的な人事配置を想定して育成する
  3. 研修の目的とゴールを設定する
  4. 自社に適した方法で実施する

ポイント(1)現在地を理解させ、実践と振り返りを通して定着につなげる

入社したばかりの新卒社員は何ができて何ができないか分からない状態であることも多いため、研修を通して自身の得意・不得意を理解してもらうことが重要です。

そのためにビジネスロールプレイングなど、できるだけ実践的な研修コンテンツを取り入れることで、自分の「できたこと・できなかったこと」をより明確に理解をすることができ、本人にも納得感を持たせることができます。

その後職場での改善や実践目標を立ててもらい、職場で数カ月間実践後振り返りの時間(フォロー研修や面談など)を設けることで、行動の定着につながっていきます。

学び→実践→振り返りというサイクルを意識して研修計画を立てることが重要です。

ポイント(2)将来的な人事配置を想定して育成する

将来的な人事配置を想定することも、研修を成功させるために押さえておきたいポイントです。

あえて他部署に新入社員を配置して研修をおこなう場合は、目の前の業務だけでなく、最終的に配置される部署との関係性も学ばせます。

また、OJTの体制強化を図る企業も増えています。OJT研修などで新入社員がミスをした際には、指摘するだけではなく改善点を伝えましょう。

改善点を一緒に考えると、物事の因果関係を踏まえて課題を解決する訓練にもなります。

ポイント(3)研修の目的とゴールを設定する

企業によって人材育成方針や新人に求めるスキルなどは異なりますが、どのような企業も、研修の目的とゴールは早い段階で設定しておくことが大切です。

それぞれの部署の責任者と経営陣にヒアリングをおこない、新人に求めることを洗い出します。

個人によって経験やスキルが違うことも考慮し、可能な限り個人ベースで考えられるとよいでしょう。

ポイント(4)自社に適した方法で実施する

研修体系が定まったら、具体的にどのような方法で研修を進めていくのか検討しましょう。

コロナ禍でオンライン研修が定着し、研修の実施方法は多様化しています。自社の教育方針に合った実施方法を取り入れることがポイントです。

社内で新入社員研修をおこなうメリットとデメリット

メリット デメリット
内製
  • 自由度の高い研修ができる
  • 講師となる社員のスキル向上
  • 「人を育てる意識」の醸成
  • 人材育成ノウハウの蓄積 など
  • 人事担当や講師役社員の負担増
  • 教え方にばらつきが生じる
  • 内容に偏りが発生 など

社内研修は、外部委託せず企画から実施まで社内でおこなう研修を指します。

毎年おこなわれる研修であれば、資料や内容をブラッシュアップしながら、自社独自のオリジナリティを研修に取り入れられます。

そのほか、外注するよりもコストを抑えられると言うメリットがあります。企業全体が団結し、新人育成しようと共通意識が持ちやすいのも社内研修の特徴でしょう。

一方で、社内で新人研修をおこなうデメリットもあります。

研修カリキュラムの作成とその実施までを社員がおこなうため、新入社員研修に携わる社員の負担が増えてしまいます。

研修の準備に追われ、本来の業務に支障をきたすことのないよう配慮が必要です。

また、講師役の社員は人材育成のプロではないため、教え方にばらつきが生じる可能性もあります。

他にも、自社の事例に基づいたカリキュラムがメインとなるため、他社や異業種の情報を取り入れづらく内容が偏るリスクもあります。

より効果的な新入社員研修をおこなうためには、外注も選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

社外で新入社員研修をおこなうメリットとデメリット

メリット デメリット
外注
  • 専門性が高い
  • 効率的に人材を育成できる
  • 企画から実施までを対応
  • 社員がコア業務に集中できる など
  • 研修費用が割高
  • 事業内容や自社課題の説明が必要
  • 突然の日時間変更が難しい など

社外研修は、外部の企業に委託して実施される公開研修などを指します。外部研修は、専門性が高く効率的な人材育成をおこなえるのがメリットです。

さらに、他企業の社員と関わることで社会人の意識が備わり、他業種への視野を広げる機会となります。

社内で一から企画する必要がないため、研修担当者の作業負担も軽減できます。

手間が省ける一方、相応のデメリットもあります。

外部の企業に委託するため、内製するよりもコストは割高になります。費用は、研修内容や研修期間などによって異なり、一般的な新入社員研修では数十万円~数百万円かかってしまいます。

また、委託する企業に自社の抱える課題や状況を一から説明する必要があるほか、実施日時を直前で変更しにくいというデメリットもあります。

新入社員研修を外注するかどうかは、メリット・デメリットを踏まえた上で検討するとよいでしょう。

新入社員研修で押さえておきたい注意点

入社員研修は以下の点に注意して実施しましょう。

新入社員研修で押さえておきたい注意点
  1. 業務の説明だけではなく、期待や価値を伝える
  2. できるだけ多くの部署の社員と関わらせる
  3. 共通言語をつくる
  4. 座学だけで研修を終わらせない
  5. 適切な目標を設定させる
  6. モチベーションを維持する振り返りをおこなう

(1)業務の説明だけではなく、期待や価値を伝える

研修の中身が業務の説明ばかりになってしまっては、新入社員のモチベーションの向上につながりません。

社長等、経営トップと関わる機会を設けて直接期待を伝えてもらうことや、会社のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)に紐づいた業務の価値を伝えることが重要です。

(2)できるだけ多くの部署の社員と関わらせる

研修では、できるだけ多くの部署の社員との関わりを持たせましょう。
会社の全体像を知っておくことはその後の安心感にもつながります。

入社後すぐのタイミングで、直接的に業務で関わりのない部署とも交流する機会を設けておくとよいでしょう。

(3)共通言語をつくる

既存社員が研修内容をきちんと把握できていないと、現場配属後にコミュニケーションエラーが起きる可能性があります。

先輩社員には研修内容を把握してもらうために、事前に内容をしっかりと共有しておきましょう。

また、新入社員の育成方針はきちんと言語化し、社内で共通認識を持っておくことが重要です。

(4)座学だけで研修を終わらせない

新人研修では、会社の理念や社会人としてのマナーなどを座学で習得するケースが多いです。

しかし、座学だけでは、具体的な業務と結びつきにくく、配属されて戸惑う場合が少なくありません。

座学の内容をアウトプットする機会を経て初めて学びとなるため、必ず実務体験の機会を作りましょう。

迅速にフィードバックできるよう、配属先の先輩とペアになるなどの実務体験がおすすめです。実際の業務のイメージが持ちやすくなり、向上心アップにもつながります。

(5)適切な目標を設定させる

研修時は意欲的に研修に臨めるよう、新入社員自身に目標を立ててもらいましょう。

しかし、高すぎる目標を設定してしまうと、実現できなかった場合モチベーション低下につながる可能性があります。

スモールステップで着実にステップアップしていけるよう、適切な目標設定の仕方を指導しましょう。

担当者から目標例をいくつかあげてみるなどの工夫をするのもよいでしょう。

(6)モチベーションを維持する振り返りをおこなう

振り返りの場面では、ミスや不足部分の伝達だけでは新入社員の気持ちが置き去りとなり、モチベーション低下を招くきっかけとなります。

ミスを指摘する場合には、新入社員のよかった部分にも触れながら、具体的に今後につながる振り返りを実施していきましょう。

ポジティブな声がけをおこなうことで、モチベーションを維持して前向きな気持ちで研修を継続できます。

新入社員研修の成功事例2選

最近では、一般的なビジネススキルに加えて自社の経営理念や業務内容を伝えるため、オリジナリティの高い研修を取り入れている企業があります。

独自の研修で新入社員のモチベーションを高める2つの事例を紹介します。

2泊3日の合同合宿で絆を深める。日置電機の「お寺合宿研修」

長野県にある電気計測器メーカーの日置電機では、2泊3日の「お寺合宿研修」を実施しています。

同期と寝食を共にし、寺院での座禅や読経体験を通じて自分自身と向き合い、忍耐力を身に付けることを目的とした研修です。

合宿研修後は、1〜3ヵ月の現場研修を実施。
技術職への配属者の場合は、一から製品を作り上げる工程を体験します。

配属後は、2年間にわたるマンツーマン研修によって、「HIOKI社員」としての仕事の仕方を学びます。

時間をかけた丁寧な新人育成は、自社の一員としてのモチベーションを高める重要な役割を担っています。
(参考:産労総合研究所「企業と人材 2016年9月号」

野菜栽培から行動力のある社員へ。オタフクソースの「キャベツ農場研修」

広島県に本社を置く調味料メーカーのオタフクソースでは、「キャベツ農場研修」を実施しています。

お好み焼に欠かせないキャベツの栽培体験を通じて、事業の根幹への理解や、同期とのコミュニケーションを醸成することなどを目的におこなわれています。

様々な実験的試みを取り入れた体験型研修により、自ら考えて行動する自律的な精神を養い、技術力の向上や感性の磨き込みを図っています。

ほかにも、お好み焼作りやソース作りといったユニークな研修もあり、自社への愛着精神を育む効果も期待できます。
(参考:オタフク「キャベツ育成からお好み焼の焼き方、ソース製造実習まで!体験型研修で「お好み焼」を知る・学ぶオタフク新入社員研修」)

カケハシ スカイソリューションズの新入社員研修

採用・育成・定着を支援するさまざまなソリューションをワンストップで提供する「カケハシスカイソリューションズ」では、新入社員を対象とした研修サービスを多数実施。

新入社員研修の内容や特徴などをご紹介します。

カリキュラム

新入社員を対象とした研修は、「即戦力化プログラム」や「ビジネススキーム・マナー研修」「ビジネスコミュニケーション(思考力編)研修」など多岐に渡ります。

企業のさまざまなニーズに応じたプランをご用意していますので、新入社員の行動変容につながる研修をお探しの場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

研修の特徴

カケハシソリューションズの研修は、単発で終わるのではなく、数年先を見通した継続的なプランの提供が特徴です。
そのため、内容の理解だけでなく、業務に落とし込み現場で活かせることに重点をおいています。

企業の理念や事業戦略などに基づいたビジョンメイドの研修サービスを提案し、受講者一人ひとりに寄り添ったきめ細やかなアセスメントで、未来の組織成長につながる研修を提供します。

カケハシ スカイソリューションズが選ばれる理由

カケハシスカイソリューションズは、採用から育成、定着までを一貫して企画・実施しているため、本質的な課題解決につながる施策が実現できます。

さらに、新卒採用支援、中途採用支援、組織強化支援、離職防止支援、CI・広告制作等、それぞれの領域で膨大なノウハウとスキルを蓄積したスペシャリストが多数在籍。

企業の課題に応じて、営業担当が最適なプロジェクトメンバーをアサインし、組織の力で幅広い課題解決に挑むスタイルが選ばれる理由です。

おすすめの研修

新入社員研修をお探しの企業様におすすめの研修を以下に紹介します。

少しでも興味をお持ちいただけましたら、ぜひ詳細をご欄いただき、まずはお気軽にお問合せください。

まとめ

新入社員が企業で活躍していくための土台づくりとしておこなう新入社員研修は、「入社者の能力水準を踏まえて設計する」「早い段階で目的とゴールを設定する」などがポイントです。

コロナ禍では、対面でのトレーニングを重視することで研修の効果を高められます。

今回の記事で紹介した研修内容などを参考に、自社の新入社員研修を設計してみてはいかがでしょうか。

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知恵袋編集部
「人と組織の成長を加速する」というミッションのもと、採用、育成、定着を支援する様々なソリューションをワンストップで提供するカケハシ スカイソリューションズならではの知見をお伝えすることを目的として記事を執筆・編集。社員研修の知恵袋では、人事担当向けに、社員教育全般に役立つノウハウを幅広く取り扱っています。
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