薬剤師が病院から病院への転職で失敗しやすいポイントと成功のコツ

薬剤師 転職 病院から病院

「もっとワークライフバランスを充実させたい!」
「人間関係を改善したい」

病院薬剤師はハードな仕事であるため、このような理由から転職を考える人は多いのではないでしょうか? しかし「他の病院への転職で失敗した」と感じてしまう薬剤師は意外に多いのです。

この記事では病院薬剤師が転職に失敗してしまうポイントをご紹介し、希望に合った病院に転職するための方法をご紹介します。
転職しようと考えている病院薬剤師の方は必見です。

※この記事は病院から病院への転職をする人向けの記事です。未経験で病院へ転職を考えている方は「薬剤師は薬局から病院に転職できる?年収や残業の実態に迫る」の記事をご覧ください。

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おすすめ薬剤師転職サイトを詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

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病院薬剤師はどんな理由で転職している?

病院から病院への転職を考えている人は3つの理由で転職をすることが多いです。

  • ワークライフバランスを整えたい
  • 職場の人間関係に嫌気が差した
  • 転勤がない職場に転職したい

それぞれ見ていきましょう。

(1)ワークライフバランスを整えたい

総合病院や大学病院など大きな病院ではやるべきことが非常に多く、ワークライフバランスがとりづらいという声が非常に多いです。

特に300~500床の基幹病院では救急件数が非常に多いうえ、夜勤や就業時間外の勉強会もあるため体力的には非常に厳しくなります。

そのため一定期間働いて学んだ後は、中小規模の病院に移ってワークライフバランスを整えるという方が多いようです。

(2)職場の人間関係に嫌気が差した

大きな病院では薬剤師の人数も10人以上と多く、薬剤師内で派閥が存在するケースがあります。また上下関係も厳しく、上司とのそりが合わない状態で働き続けるのは非常にストレスがたまります。

女性が多いという特徴もあるため、一度人間関係をこじらせてしまうとなかなか修復が難しいようです。

(3)転勤がない職場に転職したい

総合病院は全国に病院を構えているため、転勤の数も多くなります。

若いうちは勉強のために転勤を受け入れることもできますが、結婚や出産をする年齢になると腰を据えて働ける職場を求めて転職する方が多いです。

薬剤師の病院から病院への転職の難易度は?

病院への転職がどれくらい難しいのか気になる人は多いのではないでしょうか? 病院の種類ごとに転職難易度を見ていきましょう。

転職前/転職後 →大規模病院 →中小規模病院 →クリニック
大規模病院→
中小規模病院→ ×
クリニック→ ×

○:問題なく転職できる △:苦労するが転職することができる ×:ほぼ転職できない

大学病院や総合病院は業務内容の専門性が高いため、ほとんどが新卒採用の薬剤師で中途の枠は経験者しか入れないような狭き門です。知り合いのつてでもないかぎり求人を見つけるのは至難の業であるといえるでしょう。

一方で中小規模の病院であれば求人の数も急性期病院に比べて多く、転職をすることも可能です。

ここで注意したいのは、「求人が見つかるかどうか」と「希望の病院に転職できるかどうか」はまた別の話であるということ。実は病院への転職で失敗する薬剤師は意外と多いのです。次の段落では病院転職で失敗しやすいポイントをご紹介していきます。

病院薬剤師が転職する際に失敗しやすい3つのケース

病院への転職で失敗してしまうケースは大きく3つに分けられます。1つずつ説明していきます。

  • ケース1.病院ごとに薬剤師の業務内容が異なり、自分のやりたいことができない
  • ケース2.総合病院・大学病院から転職をしても忙しさが変わらない
  • ケース3.転職しても人間関係が改善されない

ケース1.病院ごとに薬剤師の業務内容が異なり、自分のやりたいことができない

病院ごとに業務内容が異なるので、転職した結果自分のやりたいことができなくなったというケースが多く存在します。実際にどんな違いがあるのか確認していきましょう。

急性期病院と慢性期病院の業務の違い

急性期病院は扱う医薬品の数が多く、最先端の医療を学べることや専門性を磨けることが魅力です。一方の慢性期病院では扱う科目数はそこまで多くないのですが、一人の患者に長く寄り添うことでコミュニケーション能力を養うことができます。

また急性期病院以外の病院ではそこまで積極的な多職種連携は行われていません。チームはあるものの、積極的にコミュニケーションをとらない形だけのチーム医療になってしまうという声も耳にします。

「最先端の医療を勉強したい」「チーム医療の一員として働きたい」という方が慢性期の病院に転職をしてしまうと、自分がやりたいことができない、得たいスキルが得られないといった失敗につながる可能性が高いです。

病院の方針によって調剤業務と病棟業務の割合が異なる

病院の方針により、外来患者を多く受け入れる場合と、入院患者を多く受け入れる場合の2種類が存在します。外来患者が多ければ調剤業務中心、入院患者が多ければ病棟業務が中心になります。

また院外処方が多いのか院内処方が多いのかによっても調剤業務がどれくらいあるのかを知る一つの指標になります。

求人票に書いてある業務内容だけで判断をしてしまうと失敗の原因となってしまうので、「業務の割合」まで確認することが重要です。

仕組み化されているかどうかで薬剤師の業務範囲が変わる

病院の規模によって、薬剤師の業務範囲が変わることをご存じでしょうか。

大規模な病院ではマニュアル化・部署制度など、業務がシステム化されているため、薬剤師の業務のみに集中できます。一方の中小規模の病院では、業務フローが整っていないケースが多く、薬剤師の領域以外の仕事も担当する必要があります

薬剤師の業務範囲が広がることに対して、「いろいろな仕事もできるようになった」とポジティブに捉える人もいれば、「どうして自分がこんな仕事をしなければならないのか」と不満に感じてしまう人もいます。

自分のやりたいことを明確にしたうえで、どの病院に転職するべきか選ぶ必要があるでしょう。

ケース2.総合病院・大学病院から転職をしても忙しさが変わらない

「忙しさを軽減するために転職したのにもかかわらず、転職先でも残業続きに…」そんな転職はしたくないですよね。

一般的に大規模な病院から中小規模の病院に行くと処方箋枚数やベッド数が減り、夜勤もなくなるので、忙しさが緩和されるイメージがありますが、実際そんなことはありません。病院薬剤師の忙しさを決めるのはおもに「ベッド数に対する薬剤師の割合」や、「電子薬歴が導入されているかどうか」の2つです。

薬剤師の数が足りていなければ、たとえ規模が小さくなったとしても業務量は多いままです。さらに規模が小さくなればなるほど一人当たりの負担が増え、誰かが体調不良などで休むとしわ寄せが多くなります。

また意外に見落としがちなのが、電子薬歴が導入されているかどうかです。

中小規模の病院では資金が足りないなどの理由で電子薬歴を導入できていないケースがよくあります。電子カルテがないとすべて手作業で薬歴を書かなければならないので、一人当たりの処方に通常よりも時間がかかり、「処方箋枚数は少ないのに仕事が終わらない」という問題が発生しがちです。

ケース3.転職しても人間関係が改善されない

大規模病院では薬剤師内での派閥や上司とのそりが合わないことが原因で転職する人が多いですが、中小規模の病院では大規模病院とは異なる種類の人間関係トラブルが存在します。

病院の規模が小さくなると薬剤師の部門長が薬剤師免許を保有していないことがあります。上長が薬剤師でないと薬剤師業務への理解度が低いことも多く、場合によっては理不尽な要求をされてしまうことがあります

実際にインタビューをした方からは、薬剤師でない上司に薬剤の点数管理など、本来薬剤師がやるべきでない仕事もすべて押し付けられたというお話を伺いました。

加えて中小規模の病院では薬剤師の人数が少ないため薬剤師の立場が弱くなり、たとえ理不尽なことがあってもなかなか主張ができないといったケースもあるようです。

転職をする際には、病院内の薬剤師の人数や、薬剤師の上司の有無を必ず確認しましょう。

こんな失敗も?病院転職の失敗談

他にも病院から病院へ転職した人で失敗したと感じている方の例をご紹介します。

治療への積極性がない
「大学病院から中小規模の病院に転職したのですが、一番の違いは治療への積極性だと感じています。以前の職場では患者の薬に対して提案することが当たり前だったのですが、転職後は提案をしても医師にまったく響かなく、熱量の低さを感じてショックでした…」(30代女性)

自宅から遠い
「人間関係のトラブルで違う病院に転職しましたが、新しい病院が思っていたよりも自宅から遠く、通勤にストレスを感じています…」(30代女性)

病院から病院への転職を成功させるには薬剤師転職エージェントがおすすめ!

病院の種類によってさまざまな違いがあり、違いを理解しないまま転職をしてしまうと、失敗を招いてしまうということをご理解いただけましたでしょうか? とはいえ病院ごとの違いをすべて自分一人で調べるのは無理がありますし、時間もかかります。

そこで病院への転職を成功させるために、「薬剤師転職エージェントを活用すること」をおすすめします。

エージェントであればあなたの希望に合った条件の求人を紹介してもらえるだけでなく、求人先の職場の雰囲気や人間関係、詳細な業務内容まで教えてもらうことができます。

病院転職に有利な薬剤師転職エージェントの選び方

病院への転職でエージェントを選ぶ際は、以下の3つを基準とすることをおすすめします。

  • 病院の求人数が多い
    求人数が多ければ、希望条件に合った求人を紹介してもらえる可能性が高くなります。
  • 直接職場に訪問している
    直接訪問していれば、職場の雰囲気など、より詳細な情報をもっている可能性が高いです。
  • 求人紹介スピードが速い
    人気の求人はすぐに募集が埋まってしまいます。スピーディーな求人紹介をしてくれるエージェントを選びましょう。

大手転職エージェント3社を3つの軸で比較してみました。自分に合った転職エージェントを選びましょう。

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薬剤師があわせて押さえたい!病院転職のコツ

病院への転職を成功させるためのコツを3つご紹介します。

(1)転職時期は病院求人が増える4月がおすすめ

病院の求人は慢性期病院であっても非常に少ないので、求人を探すのに時間がかかります。しかし、4月は退職者の穴埋めをするため、病院の求人が急激に増えます

そのためもし病院への転職を考えている場合は、4月は逃さないようにしましょう。求人探しを12月頃に始め、翌年4月から本格的に転職活動を始めるとスムーズに転職できるでしょう。

(2)病院見学には必ず行く

ここまででご説明してきましたが、病院ごとに職場の雰囲気や管理体制が大きく異なるため、事前にどれだけ多くの情報を手に入れることができるかが転職成功のカギを握ります。病院見学は多くの情報を得られる貴重な機会なので利用しない手はありません。

見学で働いている人の表情や職場の雰囲気などを確認し、少しでも違和感がある場合は遠慮なくエージェントに伝えるようにしましょう。

(3)志望動機は病院の特徴を押さえたうえで自分ができることをアピールする

志望動機を書くためには病院から何を求められているのか知ったうえで、自分ができること・やりたいことをアピールする必要があります。
まずは病院の種類ごとに求められることを説明します。

急性期病院で求められるスキル

広範囲かつ専門性の高い病気やケガに対応するため、広く深い薬剤知識が必要。症状が刻一刻と変わる患者に対応するための迅速な判断力も求められる。

慢性期病院で求められるスキル

一人ひとりの患者との付き合いが長くなるため、患者との円滑なコミュニケーションが必要。特に聞く力は大切。

急性期病院から慢性期病院に転職する場合、慢性期の特徴を踏まえた「患者の状態に応じてその都度寄り添ってともに考えていきたい」という内容に加え、その病院独自の特徴を意識した志望動機を考えましょう。

また今働いている病院で培ったノウハウや経験を転職先の職場でも活かせることをアピールできると、採用担当者の印象がさらに良くなります。

病院の書類通過率は50%といわれています。万全の状態で面接に臨むためにも履歴書は転職エージェントに添削してもらうとよいでしょう。

【コラム】ケアミックス病院は穴場?

ケアミックス病院の人気が高まっているのをご存じでしょうか?

ケアミックス病院とは、一般病床と療養型病床の混合型の病院のことを指します。つまり急性期医療と慢性期医療の両方に対応している病院ということです。忙しさも国立・大学病院などの基幹病院ほど忙しくはないものの、慢性期病院ほど落ち着いた環境ではありません。

「まだまだ勉強したいけど、忙しすぎるのはちょっと…」という方にはおすすめの病院といえます。興味のある方は転職エージェントに相談をしてみましょう。

※ページ内の求人数は職種別に集計しています。

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