デジタルプロモーションプランナー・吉村茜さんのキャリアと家庭を両立させる秘訣とは?

株式会社フラッグ様

「クリエイティブとビジネスの幸せな融合」を理念に掲げ、クリエイティブ制作からプロモーションまで一気通貫で提供している株式会社フラッグ。最先端のデジタルメディアを取り入れた事業展開で急成長を遂げる一方で、社員にとって働きやすい環境作りのために、さまざまな独自の取り組みを積極的に行っています。

デジタルプロモーションプランナーの吉村茜さんは2019年に入社し、結婚・出産を経て現在は仕事と子育てを両立させながら活躍しています。今回は、吉村さんがどのようなキャリアプランを描き、実現させていったのか、また、ライフステージの変化を迎えて仕事のスタンスにどんな変化が訪れたのかについてお聞きしました。

フラッグ吉村様サムネイル 吉村 茜(よしむら あかね)
株式会社フラッグ
第2ソーシャルメディアコミュニケーション部 チーフ

2016年に関西大学を卒業後、大手飲料メーカーに就職。東京で自動販売機のルート営業・新規開拓を3年間経験し、結婚を機に名古屋へ。

2019年、株式会社フラッグの名古屋オフィスにデジタルプロモーションプランナーとして未経験入社。キャンペーンやクリエイティブ、広告運用の企画からソーシャルメディア運用、インフルエンサー施策まで、企業のソーシャルメディア領域におけるプランニング全般を手がけている。

2021年4月から産休・育休に入り、2022年5月に大阪オフィスで職場復帰。現在はワーキングマザーとして活躍中。

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結婚を機に大手飲料メーカーの営業からデジタルエージェンシーのプランナーへ

フラッグ吉村さまお仕事の様子

ーーまずは前職のことから聞かせていただけますか。

大学卒業後、新卒でサントリー食品インターナショナル株式会社に入社しました。私自身サントリーの天然水が大好きで、パッケージや安全性など隅々までこだわっていたりするところに惹かれたのと同時に、会社にも魅力を感じました。

「人の喜びは自分の喜び」を軸に就職活動を進めていたのですが、水を手に取ってくださって「美味しいな」といった喜びがお客様の生活の一部になれば良いなと考え、一番近くで商品を提供できる営業職を選びました。

入社後は自動販売機のルート営業を経験。3年間営業に従事しました。

ーー転職を考えたきっかけを教えてください。

転職を考えた一番のきっかけは結婚です。当時、夫が名古屋に住んでいて、東京と名古屋で4年ほど遠距離交際をしていました。

元々私は25歳で結婚して27歳で1人目を産み、30歳で2人目を産むというライフプランを描いていて、「そろそろ結婚しないと自分のキャリアビジョンが揺らぐ。でも別居婚は意味がない」という結論に至り、結婚と同時に名古屋に引っ越しをして転職することにしたんです。

最初は自分の長所を生かして人に尽くしたり気配りが求められる広報や、人前で話すことが得意なので、それを生かせる人事を検討していました。会社の規模は大きすぎず風通しの良い職場を探していて、フラッグにたどり着きました。

実は、フラッグへはプランナーではなく営業職で応募したんです。無形商材を扱っていて、お客様のニーズに合わせて柔軟に提案できるところに惹かれて受けました。ところが、面接の場で「実は数日前に営業が決まってしまって…」と言われてしまいまして(笑)。

その時「履歴書や職務経歴書を見ていたら、営業よりもプロモーションプランナーのほうがお客様のアカウントも含めてトータルで考えられるので、私の強みである気配りが生かせるんじゃないか」と、面接を担当してくださった今の上司が提案してくださったんです。

初対面なのに私がやりたいことや、気づいていなかった自分の魅力を拾い上げてくださる方に出会えたことがすごくうれしくて。その時点でフラッグに入りたいという思いが強くなり、2〜3週間後に入社が決まりました。

ーー未経験で異職種に転職されましたが、ギャップを感じることはありましたか?

以前はたくさんの男性に囲まれて仕事をしていましたが、フラッグは女性が多いからか、程よい距離感を保ちながら相手をリスペクトしたコミュニケーションです。

それから、前職はダイレクトコミュニケーションや電話が中心でしたが、フラッグに入社してはじめてやったのが、お客様に提出するレポートや企画書の作成サポートでした。女性メンバーが多いこともあり、隅々にまで細やかな配慮が行き届いていることに驚きました。

配信効果の数値の読み解きや分析も最初は苦戦しましたが、周りの先輩方の丁寧なサポートもあって、それほど時間もかからず環境に馴染めましたね。

今はプランナーとして、お客様のビジョンやメディアを持つ理由を一緒に考えたり、目標達成のための最適なアカウント設計のご提案、メディアプランやソーシャルメディア施策のキャンペーン運用でKPI達成に向けた支援など、幅広く携わっています。同時に、チーフとしてメンバーの育成にもあたっています。

ーーフラッグのどんなところに魅力を感じましたか?

大きく2つあって、まずは「人の良さ」です。フラッグは在宅勤務が推奨されていることから、オンラインでのコミュニケーションが中心です。だからこそ、気配りができて感謝の気持ちを丁寧に伝えられる人が多いのはすごく良いなと思います。

それから、「風通しの良さ」ですね。上司との距離がすごく近いので、話を聞いてもらいやすいです。私たちはデジタルの最先端を使った仕事をしていますが、自分が得た知識や情報をメンバーに共有することで、大勢の学びにつながっていっているところも良いなと思っています。

ライフステージが変わったことで価値観や仕事の進め方にも変化が

フラッグ吉村さまインタビューの様子1

ーー職場復帰されて4ヶ月ほど経ちますが、スムーズに復帰できましたか?

入社から約1年半後に産休・育休に入り、そのタイミングで名古屋から大阪に生活の拠点を移しました。当時、夫はハウスメーカーに勤めていたので休日が平日で、私が土日休みとすれ違っていたんです。そんな状況で、私が平日仕事と育児を両立させ、土日もワンオペで育児をするのがどうしても想像できませんでした。

また、私も夫も関西出身だったので、関西で子育てがしたいという思いが強くなり、大阪に引っ越しをしました。今は夫は土日休みの会社に転職して、私は大阪オフィスで職場復帰できました。

これもフラッグの良いところなのですが、場所に縛られず仕事ができるんです。ちょうど私が名古屋から大阪に移ったのと同じタイミングで、同じ上司が名古屋オフィスと大阪オフィスを統括する体制に変わったので、大阪での環境にも馴染みやすかったです。

約1年間の産休・育休中に新しいメンバーが入社しており、オフィスの半分以上が初めて会うメンバーでした。復帰後にまずやったのは、新しいメンバーとのオンラインランチ会です。私は同じチームで一緒に仕事をする上で、コミュニケーションを大事にしたいと考えています。1対1で話すことで相手を知り、私に親近感を持ってもらいたくて、そういった場を作りました。

ーーわずか数年で大きくライフステージが変化しましたが、仕事の進め方などに影響はありましたか?

私は仕事に対する責任感が強く、以前は自分で抱え込んでしまう面もありました。独身時代は自由に時間を使えたので、業務が押してしまう時は「やるだけとことんやってしまおう」と残業することもありました。

ですが、今は結婚して子供ができて、時間が自分だけのものではなくなりました。夫とコミュニケーションする時間や子どもと触れ合う時間も必要なので、「ここまでは自分でやって、あとはメンバーに任せる」といったように、業務を切り分けて考えるようになったのが変化として大きいですね。結婚・出産を経て、改めて周りの人を頼ることの大切さを感じています。

フラッグは裁量労働制なので、時間の融通が利きます。私は朝早く始業して、子供のお迎えの時間に合わせて夕方退勤するように調整し、フルタイムで仕事をしています。

時々保育園から急な呼び出しもあるので、午前中にマストの業務や集中して取り組むべきことをやるようにして、午後はミーティングや急ぎではない業務を入れるなど、仕事の進め方にも変化がありました。

ーー家族との時間を作るために意識していることはありますか?

私はON/OFFをスパッと切り替えるようにしています。今日は18時に退勤すると決めたら時間通りに仕事を終わらせ、それ以降に連絡がきても急ぎでない限り、その日は確認しないと決めています。

こうやってフルタイムで仕事ができているのは、家族の理解と支えがあってこそ。夫は私と同じくらい家事も育児もしてくれるので、私がとことん仕事を頑張りたい時は「今日は仕事を頑張らせて!明日はちゃんと時間を作るから」と協力してもらい、仕事とプライベートのメリハリをつけて家族との時間を作るようにしています。

それから、子供に寂しい思いをさせたくないので、基本的に休日や息子がいる時間はパソコンを触らないようにしていますね。

フラッグは人事部のメンバーが中心となって「女性が働きやすい環境づくり」が進められています。オリジナルの制度も充実していて、「子ども子育て休暇」は子供が体調不良の時などに使えるので、すごく助かっています。

さらにキャリアと子育ての両立がしやすい環境づくりを進めていきたい

フラッグ吉村さまインタビューの様子2

ーー今後のキャリアプランを聞かせてください。

前から上司にも話していることなのですが、私はもっと活躍して、昇進していきたいです。

自分が結婚・子育てを経験したからこそ、この会社はキャリアと子育ての両立がしやすいと感じています。ですが、働きながら子育てをするイメージが湧かないというメンバーもたくさんいて、「こんなに忙しいのに子供を育ててどうやって生活してるんですか?」と聞かれることも多いです。

もっと女性メンバーが無理なく働ける環境を整え、それぞれのライフステージを歩んでいけるようにするには、私が経営陣と対等に意見を言える立場にならないといけないというのが最低条件。直近の目標としてはマネージャーになって、さらに社内の制度を整えていきたいと考えています。

私個人のプランとしては、2人目を授かって産休・育休を終えたら自分のキャリアに専念して、会社と共に前進していきたいと考えています。

ーー今後もメンバーが増えると思いますが、どんな人と一緒に働きたいですか?

自分で考えて行動できることが大事だと思っているので、デジタルの仕事でどんなことがしたいのか、しっかり軸を持っている人は一緒に仕事をしていて楽しいなと感じます。

あとは、先入観で好き嫌いを判断せず、「とりあえずやってみよう」と前向きに思える人。難しい案件の場合でも「こうすれば興味をもってもらえるかもしれない」と、ユーザー目線で積極的に提案したり、楽しそうにアイデアを広げてくれる人はとても心強いですね。

話を聞いた企業
会社名 株式会社フラッグ
設立 2004年1月
事業内容
  • デジタルプロモーション事業
    • ソーシャルメディアマーケティング
    • インターネット広告
    • パブリシティ
  • クリエイティブソリューション事業
    • 映像制作
    • Web制作
    • インタラクティブコンテンツ​制作
    • ライブ配信
  • IPコンテンツ事業
    • 映画配給/宣伝プロデュース事業
    • 教育事業※ニューシネマワークショップ(NCW)
    • コンテンツビジネス開発事業
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