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近畿測量専門学校の魅力とは？卒業と同時にわずか1年で測量士補を取得
測量会社で働く若手技術者4名で結成したユニット「測量Boyz（ボーイズ）」。専門用語を散りばめた採用PR動画「恋のトータルステーション」の再生回数が10,000回を超え、静かな話題を呼んでいます。
測量士は、平均合格率10％ほどの難関資格。測量士業界は若手技術者が不足しており、高齢化が深刻な問題となっています。
こうした状況のなか、大阪府にある近畿測量専門学校では、資格取得を目指す若手の社会人入学者が増えていると言います。
今回は、近畿測量専門学校 広報部の中田三紀子さんに話を聞きました。
1年で即戦力となる測量技術者を育てる
「創立50年以上の長い歴史を持つ近畿測量専門学校は、測量士・測量士補養成施設として国土交通大臣の登録を受けています」（中田さん、以下同）
「手に職を就けてキャリアの選択肢を広げたい」「勤務先が資格取得を推奨している」といったさまざまな理由で、多くの社会人が測量専門学科（1年制）に入学しています。
「情報技術も学ぶ情報測量学科（2年制）と、測量技術に特化した測量専門学科（1年制）の2コースあります。社会人入学者が多いのは、測量専門学科ですね」
土木・測量系の専門学校として珍しく、測量専門学科はわずか1年で測量に必要な専門知識と技術を習得できます。
「土木・測量関係の仕事をされている方がキャリアアップのために入学するケースもありますが、入学者のほとんどが測量未経験者です」
情報測量学科と測量専門学科いずれも、卒業と同時に国家資格である測量士補を取得できます。
「公共測量においては、測量士補の資格がないと、従事することができません。測量士補は、測量士の作製した計画に従い測量に従事することができる国家資格。測量士は、測量に関する計画を作製し、又は実施することができる国家資格です。
近畿測量専門学校を卒業すると測量士補の国家資格を取得でき、さらに測量に関する2年の実務経験を積むことで測量士の国家資格を取れます。専門知識が必要となるため、社会人の方が働きながら独学で学び、測量士国家試験に合格するのは難しいかもしれません」
学生のなかには、土地家屋調査士と測量士のダブルライセンスの足がかりとして入学する方もいるそうです。
「測量士補を持っていると、土地家屋調査士試験（午前の部）が免除になります。土地家屋調査士試験の午前の部で出題される問題はとても難しいため、測量士補を取得して土地家屋調査士の試験に臨む方がほとんどです。
「即戦力となる測量技術者の育成に力を入れており、基礎から応用まで幅広い技術を学べるカリキュラムが特徴です。測量専門学科（1年制）では1,485時間ある授業のうち、実習時間は630時間以上。インプットとアウトプットの学習をバランスよく取り入れることで、実務に役立つ測量技術が磨かれていきます」
1969年の創立以降、これまでに7,000名を超える卒業生を輩出。卒業生同士のネットワークは、在校生の就職活動にも大きく貢献しています。
「多くの卒業生が、測量事務所や建築関係の分野で活躍しています。卒業後に2年間の実務経験さえ積めば測量士になれることが約束されているので、年齢を理由に転職先から断られるという心配はありません。測量業界の求人倍率は3.96倍となっており、人手不足の影響で売り手市場に拍車がかかっています。年齢に関係なく、チャレンジできる業界だと思いますね」
在学生の約8割を男性が占めていますが、女性入学者も歓迎していると言います。
「測量士と聞くと、男性の仕事というイメージを持つ方がまだまだ多いと思います。しかし、計画書や図面、地図製作といったデスクワークメインで活躍する女性測量士も増えているんです。また、測量士は国家資格なので、結婚・結婚後も長く働き続けられるのも大きな魅力のひとつだと思います。実際、女性測量士を積極的に採用する企業も増えていますから」
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