CONSE FARM®(コンセファーム)が目指す新しいハーブの楽しみ方

両手のひらに乗ったハーブ

青森県東南部に位置するおいらせ町は、りんごやぶどうなど果物の生産が盛んな地域。湯めぐりを楽しめるおいらせ温泉郷やアクティビティが人気の奥入瀬川など、自然を満喫できる観光スポットが豊富なまちです。

町の一角に、夫婦で営むハーブ農園があります。農薬・化学合成肥料を使わないハーブの栽培・販売を行う「CONSE FARM®(コンセファーム)」です。代表を務める、赤石英二さんに、ハーブに興味を持ったきっかけや仕事のやりがいついて話を聞きました。

<CONSE FARM®の公式HPはこちら

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外から余計なモノを入れない自然農法で作られた「CONSE FARM®(コンセファーム)」のハーブ

生い茂る雑草をかき分けると、そこにはディルやローズマリーなどさまざまな種類のハーブが顔を覗かせています。荒地に見えるこの場所は、「CONSE FARM®(以下、コンセ)」が所有する畑。

「雑草や落ち葉、枯れ木・枝などもハーブの栄養になるんですよ。出荷時期を過ぎてしまったハーブも堆肥として利用することもあり、できるだけ余計なものは使わないようにしています」(赤石さん、以下同)

農薬や化学肥料に頼らない持続可能な農業を目指しているコンセでは、土壌や微生物の力などを活かした農法でハーブを栽培しています。

「コンセのハーブはすべて、農薬や化学肥料は一切使用していません。安全・安心且つ、質の良いハーブを育てるうえで重要なのが、土台となる土づくりです。土の中には、ミミズや昆虫などの虫や微生物が住んでいます。虫たちが分解した植物や動物のフンを、微生物がさらに細かく分解し、豊かな土が作られていくんです。微生物の働きを最大限に引き出すことで、ハーブの香りにも大きく影響します」

ハーブの香りは、空気に触れた瞬間から酸化が進み、時間が経つにつれて香りは弱まっていくと言います。

「ハーブは葉っぱを摘み取って販売するので、株で売られている野菜と比べて物持ちが非常に悪いんですよ。収穫してすぐに送っても手元に届くまでに1日はかかるので、作り方が悪いと到着したときには香りが消えてしまうんです。肥料を使うと香りが弱まってしまうので、余計なものは入れない農法にこだわっています。ハーブは香りが命ですから」

ハーブ栽培において、その土地の気候も大きく影響すると赤石さんは続けます。

「多くの方がハーブと聞くと、タイやマレーシアといった年間を通して暖かい地域をイメージすると思います。雪国である青森県は、ハーブ栽培に不向きだと思うかもしれませんが、実はハーブ栽培に適した地域なんです」

3種類のハーブソルト

ハーブを手軽に取り入れてもらいたいとの思いから開発した、お肉料理やトーストなどさまざまな料理に使えるハーブソルト。商品バリエーションは、肉料理用・魚料理用・トマト料理用の3種類。

ハーブ農園がある青森県南東部は北緯40度に位置しています。夏は暑く日照時間が長く、冬も比較的雪が少なく晴れの日が多い温暖な気候が特徴です。

「冬のハウス内は夏のように暑く、30度近くまで気温が上がります。そのため、季節に左右されることなく年間通してハーブ栽培ができるんです。あとは、八甲田の清らかな雪解け水もおいしいハーブ作りに欠かせない要素のひとつですね」

コンセでは現在、年間通して100種類以上、常時50種類近いハーブを栽培しています。

「ハーブはお茶にして飲んだり、料理の香り付けや下処理の匂い消しに使ったりすることがほとんどです。ハーブ自体、一度に何百グラムも使うものではないので、レストランやカフェで扱ってもらうにはできるだけ種類は多い方が良い。となると、栽培する種類を増やさざるを得ないんです」

ハーブの中で手を振る二人

ハーブの摘み取りは一枚ずつ手作業で行っている。ハウス内で収穫作業中の赤石さん(右)と奥さん。

夫婦2人で協力しながら、ハーブの栽培・収穫、営業活動、オンラインショップの運営、商品発送など、すべての業務を行っています。

「今年で創業8年目を迎えますが、何度経験してもやっぱり一番大変なのは梅雨の時期ですね。ハーブは湿度に弱いので、風通しが悪いと葉が変色して枯れてしまいます。 風通しを良くするために間引き※を行うのですが、何百株もあるハーブを手作業でやるのはめちゃくちゃ大変です。効率よく作業するにはどうすればよいか?、収穫時期を早めてはどうか? など妻と相談しながら進めています」
※重なった葉を取り除いて隙間を作ること。

赤石さんがハーブ農園を立ち上げようと思ったのは、故 大西正雄さんが営む農園を訪れたことがきっかけでした。

「農園で食べた赤からしミズナの、ピリッとした辛味とトマトのようなフルーティーな甘さに魅了され、ハーブに興味を持つようになりました。大西さんの作るハーブの虜になり、無理を言って弟子入りさせていただいたんです」

ハーブティーのパックや缶

クッキーやハーブソルトなど、気軽に取り入れられるオリジナル商品が充実している。

ハーブ栽培を一から学んだ赤石さん。大西さんの想いを受け継いでいきたいと、自然栽培にこだわった「CONSE FARM®」を設立しました。

「同じ日本でも、地域によって栽培できるハーブの種類や栽培方法が異なります。いつの日か全国に農園を持ち、それぞれの地域に根ざしたハーブを育てていきたい。そのためにも、私たちの想いに共感してくれる仲間と一緒に会社を盛り上げていきたいと思います」

※ページ内の求人数は職種別に集計しています。

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