株式会社MEDIKLECTの「きょうりょく薬剤師」で雇用形態・場所に捉われない働き方を実現

きょうりょく薬剤師のHP画面

テレワーク勤務や副業など働き方が多様化し、薬剤師業界でもその動きが活発化している。組織に所属せず、薬局や病院と個人で契約を結んで働くフリーランス薬剤師が増えているという。

柔軟な働き方ができるフリーランス薬剤師が一般化すれば、薬局も薬剤師も助かるのではないか。

そんな想いから生まれたサービスが、フリーランス薬剤師と薬局を繋ぐ「きょうりょく薬剤師」だ。

サービスを運営する株式会社MEDIKLECT代表取締役 柿間隼志さんは、「人手不足を解消するには、フリーランス薬剤師の役割がますます重要になってくる」と述べた。

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「きょうりょく薬剤師」は薬局と薬剤師との橋渡しとなる存在

きょうりょく薬剤師と薬局、薬剤師の関係性

2020年7月に提供開始した「きょうりょく薬剤師」は、人手が足りない薬局にフリーランス薬剤師を紹介するサービス。薬剤師の転職支援や人材派遣事業を行う会社はいくつもあるが、フリーランス薬剤師に特化したサービスは日本初。

フリーランス薬剤師は、サービスにWebまたはLINEで登録し、コンサルタントとの面談で求人紹介や条件調整を行う。その後、マッチング企業との三者間で商談を行い合意すれば契約成立となる。

「きょうりょく薬剤師は、薬局と薬剤師、双方にとって大きなメリットがあります。薬剤師は、豊富な案件から希望に合った求人を見つけられるため、理想の働き方を見つけるきっかけになります。薬局にとっては、人手不足の解消につながるだけでなく、多様なスキルを持つ薬剤師と柔軟な体制で働けるというメリットもあるんです」

きょうりょく薬剤師は、人材不足による業務負担、キャリアアップの機会が少ないなど、薬局と薬剤師、両者の課題を解決できる魅力的なサービスだと言える。

「創業時はSNSを通じて集客を行っており、薬剤師にきょうりょく薬剤師を知ったきっかけを聞くと『X(旧Twitter)』と答える方が大半でした。

しかし、最近では、利用者からの紹介で当サービスを使ってくださる方がほとんど。広告や集客を行わずとも、毎日一定数の薬剤師が登録をしてくださる状況です」

サービスリリースから3年で1,300名を超える

薬剤師の勤務風景

サービス開始当時、500名だった登録者数は3年間で1300名に増加。この数字から、フリーランス薬剤師という働き方の認知が広がっていることがわかるが、柿間さんの心境は複雑だ。フリーランスという働き方は薬剤師業界ではまだまだ珍しく、正社員として働くケースが圧倒的に多い。

webデザイナーやエンジニアに比べ、フリーランス薬剤師が普及しない理由のひとつとして、営業活動の大変さがあると柿間さんは指摘する。

「月に数回の単発案件で働いたり、複数の薬局と契約したり、働き方次第では年収1,000万円を目指すことも可能です。そのためには案件を継続的に獲得しなければならず、薬局への営業活動が欠かせません。

営業活動には、クライアントとのコミュニケーション、交渉術、マーケティング戦略など多岐にわたるスキルが求められます。スキルや経験をクライアントにうまくアピールできず、案件獲得に苦労するフリーランス薬剤師は多いのが現状です」

また、契約書の作成や、薬局の報酬未払いなどのトラブルが起きた際も自分で対応しなければならない。フリーランスは自由度が高い一方でリスク管理が伴うが、きょうりょく薬剤師では商談設定・契約書作成・報酬請求・報酬支払いなどを幅広くサポートしている。

「紹介案件は時給単価3,000円以上を保証しているので、安心してスキルアップに集中できます」

きょうりょく薬剤師立ち上げのきっかけ

株式会社MEDIKLECT代表の柿間さん

柿間さんが「きょうりょく薬剤師」を立ち上げようと思い立ったのは、30歳を過ぎた2019年夏のことだ。自身も元々はフリーランスの薬剤師として活動していた。

柿間さんは、東邦大学薬学部を卒業後、大手ドラッグストアに就職。4年間の薬剤師キャリアで培った専門性を活かして、CRO(医薬品開発業務受託機関)に転職し、CRA(臨床開発モニター)として国際共同治験に携わった。

これまでの経験を活かして、薬剤師のキャリアコンサルティングや転職に関わりたいと思うようになり、2019年7月株式会社MEDIKLECTを創業。

「お金が必要でしたし、何より薬剤師業界をあらゆる視点から見てみたいと思っていたので、さまざまな医療従事者と積極的に交流を持つよう心がけていました。その過程でフリーランスという働き方を提案いただき、挑戦してみることにしたんです」

起業当初、経営者としての業務をこなしながら、フリーランス薬剤師として神奈川県と茨城県の薬局2つを掛け持ちする多忙な日々を送った。次第に、自由度が高くさまざまな業務に携われるフリーランス薬剤師の魅力に気づいたという。

「薬局業界にもフリーランスという働き方が浸透すれば、薬局は人手不足の解消、薬剤師は自分のやりがいを見つけられ、双方がハッピーになるのではないかと思うようになりました」

きょうりょく薬剤師のサービスには、自身がフリーランス時代に感じた”あったらいいな”が詰まっている。柿間さんは、フリーランス薬剤師のニーズは今後さらに伸びていくだろうと言う。厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和4年6月分)常用(除パート)」によれば、2022年6月における薬剤師の有効求人倍率2.76倍と売り手市場が進んでいる。

「多くの薬局が人手不足に直面していますが、新しい人材を雇用するのはコストも労力もかかります。この状況を打破するためには、フリーランスという働き方が不可欠です。

フリーランスは薬剤師としてのスキルアップに繋がりますが、それ以上に価値があるのは個人事業主を経験できることです。確定申告や税金の知識は、フリーランスを経験しないと得られないスキルなので、全ての薬剤師はフリーランスを経験してみるべきだと思っています。

※ページ内の求人数は職種別に集計しています。

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