リーダー研修とは、チームや組織を導く立場にある人材が、リーダーとして必要なスキルや姿勢を身につけるための研修です。
近年、企業を取り巻く環境が急速に変化する中で、「人を育て、チームを動かすリーダー」の重要性が一層高まっています。
本記事では、新任リーダー・中堅リーダー・管理職候補など対象層ごとの目的と内容を整理し、研修を効果的におこなうための6つのステップと3つの成功ポイントを紹介します。
実践につながるリーダー育成のヒントを知りたい方はぜひ参考にしてください。
目次
リーダー研修とは?
リーダー研修とは、階層別研修の一つといわれ、企業の中でリーダーシップを発揮してほしい人材に対しておこなわれる研修のことです。
対象となる社員は、これから管理職になる社員の他、若手社員をリードする立場にある中堅社員、プロジェクトリーダーなどが当てはまります。
なかには、リーダーの素質がある社員に対して入社間もないうちから研修を実施するケースもあります。
研修内容は、組織のグループやチームといった小集団を統率していくために必要となる知識や技術といったスキルの習得が中心となる場合が多いです。
リーダー研修の定義
リーダー研修の定義は企業によって異なります。
例えば、プロジェクトを任せるリーダーに対して実施する研修や、経営幹部候補である次世代リーダーに向けて実施する研修などを「リーダー研修」として呼称する企業もあります。
他にも、新たに管理職に就いた従業員や、管理職として活躍している従業員に向けて実施されることもあります。
自社で取り組む際には、誰を対象とする研修なのかを明確にすることで、習得するスキルの内容を見定めましょう。
リーダー研修の実施目的
リーダー研修は主催者側が、実施する目的を明確に持ち研修を準備することで、受講者のモチベーションや理解度に大きな違いが現れます。
ここでは、リーダー研修を実施する8つの目的を確認していきましょう。
- リーダーとしての役割を認識定着
- コミュニケーション能力の向上
- 目標設定力・計画立案力の育成
- 部下の育成
- 分析力の向上
- 判断力の向上
- チームを引っ張る力の向上
- イノベートするスキルの向上
(1)リーダーとしての役割を認識定着
リーダー研修を実施する大きな目的は、受講者自身が「リーダーとは何か」を認識することです。
リーダーは、統率する業務において成果を出すことを求められます。成果を出すためには、チーム全体をどのように動かしていくべきなのか模索する必要があります。
チームの一員として目の前の業務をこなしていた時とは立場が変わり、全体を俯瞰し的確に判断して業務にあたるよう、自覚を持たせる研修にすることが大切です。
(2)コミュニケーション能力の向上
メンバーから信頼されるリーダーになるためには、日頃から周囲とコミュニケーションを取り、良好な関係を築くことが大切です。
上司に話しかけづらい雰囲気があっては、部下が悩みや問題に直面した場合、すぐに相談ができず後に大きなトラブルに発展するケースもあります。
メンバーが提案やアイデアを積極的に発言できる関係を築けるよう、コミュニケーションスキルを養うことも研修の大事な要素といえます。
(3)目標設定力・計画立案力の育成
リーダーには、目標設定や計画立案をおこなう力も必要です。
チームが方向性を見失わず業務にあたるためには「何のためにおこなうのか」といった一貫した目標を設定し、それを達成するための計画が大切となります。
なお、設定する目標は、チームメンバー全員が理解し実践できるよう、チームの現状を把握したうえで分かりやすい内容にすることが求められます。
研修では、チームならではの目標設定や計画立案のスキルを養うことが重要です。
(4)部下の育成
部下の育成もリーダーにとって大切な役割となります。
メンバー一人ひとりの性格や強みを理解することからはじまり、それぞれに合った声かけをしたり、スキルアップの機会を与えたりすることがリーダーとして重要な責務です。
リーダー研修では、部下の能力を育てる方法についても詳しく学ぶことが求められます。
(5)分析力の向上
プロジェクトの遂行やチームの統率には、リーダーの先を見通す力も不可欠です。
チームの進むべき道にズレは生じていないか、世の中の情勢はもちろん、業界のトレンドや消費者のニーズを的確に捉えながら方向性を見定める必要があります。
リーダーはあらゆる情報を敏感に察知するとともに、情報をどのように業務に活かすのかといった分析力を身につけることが大切です。
(6)判断力の向上
リーダーはチーム全体を統率する立場だからこそ、常に判断するという責任が伴います。
リーダーが判断を見誤ると、チームを間違った方向に導いてしまう危険性もあります。
常に正しい道を選択していくためには、リーダーは判断力を鍛えることが求められます。
リーダー研修では、判断に迷った際に軸となる考え方などを学び、判断力を養うことが重要となります。
(7)チームを引っ張る力の向上
リーダーは、チームを目標達成に向かって導く存在である必要があります。チームを引っ張る存在になるためには、一貫した考え方をもち、メンバーが迷ったときにも支えとなることが大切です。
また、チームメンバーの能力を伸ばしながら互いに協力し合える環境を作ることも必要となります。
研修では、全体を俯瞰し、一貫した考えのもとでメンバーを牽引する力を鍛えることが大切です。
(8)イノベートするスキルの向上
変化が大きい現代においては、新しい考えやアイデアを生み出すような、イノベートする力もリーダーには必要な要素となります。
現状に満足したり、変化を恐れたりするのではなく、常にイノベートするという視点で組織全体を俯瞰することで、新たな可能性を生み出し、企業の成長を促すことができます。
研修では、常識にとらわれない広い視野で、実際に新しい技術やツールを取り入れながら、イノベートする力を積極的に向上させることが重要となります。
リーダー研修の主な対象者
リーダー研修は、立場や経験によって求められるスキルが異なります。
対象層を明確にし、それぞれに適した目的・内容を設計することで、より効果的な育成が可能です。
ここでは、代表的な3つの階層に分けて目的と内容を紹介します。
新任リーダー層
初めてチームをまとめる新任リーダーには、リーダーとしての自覚を養い、信頼関係を築く力が求められます。
研修では、リーダーシップの基礎、チーム目標設定、傾聴・伝達のスキルを中心に扱い、実践的なワークを通して「人を動かす力」を身につけます。
特に、自身の言動がチームに与える影響を理解し、前向きな影響力を発揮する意識を高めます。
中堅リーダー層
中堅層には、チーム成果の最大化とメンバー育成の両立が求められます。
研修では、課題発見力・問題解決力を中心に、部下のタイプに合わせた育成法やモチベーションマネジメントを学びます。
また、自分の経験をチームに還元し、成果の再現性を高める手法を習得。
個人の成功から組織的成果へと視座を高めることを目的とします。
管理職候補層
管理職候補層に対しては、経営視点と戦略的判断力の育成が重要です。
研修では、組織横断的な意思決定や、部門間調整・リスクマネジメントを中心に実践的なケースを扱います。
さらに、次世代リーダーを育てる力を磨き、チームにリーダーシップを波及させる役割を学びます。
組織全体を俯瞰できる思考を養い、経営層への橋渡しとなる力を強化します。
リーダーに必要なスキル
リーダーには、チームを率いて成果を生み出すための「人を動かす力」「判断力」「育成力」が不可欠です。
研修では、課題発見力・コミュニケーション力・育成力・意思決定力・ビジョン形成力などを体系的に学びます。
特にロールプレイやケーススタディを通じて、実践的にスキルを定着させることが重視されます。
- 仕事や専門的なスキル
- 育成スキル
- コーチングスキル
- ティーチングスキル
- 傾聴力
- 質問力
- 提案力
- 統率力
- マネジメント力
- コミュニケーション力
仕事や専門的なスキル
仕事や専門的なスキルとは、部下の見本となるような仕事をおこない業績を残すとともに、業務を遂行するうえで欠かせない知識や技術といった専門性を培う能力のことです。
リーダーとなる人材には、部下より高い能力が求められます。
部下だけで手に負えないトラブルが発生した場合など、いざというときにはリーダー自らが対応する必要が生じます。
その際、経験や知識を活かした見本を示すことで、求心力が高まります。
育成スキル
育成スキルとは、部下の考え方や価値観を理解し、将来必要となる心構えや能力を身につけていけるようアドバイスしながら育てる力のことです。
一方的に答えを提示するのでなく、部下自らが考えることが大切となります。
答えが出ずに悩んでいる場合には、言葉を言い換えて伝えたり、ヒントを出したりしながら、モチベーションや能力の向上をサポートすることが求められます。
コーチングスキル
コーチングスキルとは、「問題に直面した際に解決する力は本人に備わっている」という考えのもと、その力を引き出せるようサポートをする能力のことです。
コーチとなるリーダーは、指導するのではなく、部下自身が気づくことに重点を置き、自発的に行動できるように働きかけることが大切となります。
コーチングスキルは、マネジメント能力を構成する重要なスキルの一つであり、個々のパフォーマンス向上のためにも、適切に習得することが大切です。
ティーチングスキル
ティーチングスキルとは、自分の持つ経験や技術を活かし、具体的なアドバイスや答えを提示する能力のことです。
例えば、新人社員に業務の進め方を指導することや、中途社員に自社サービスの魅力や課題点を教えることなどが当てはまります。
これから知識やスキルの習得を始める社員には有効な指導方法です。
一般的には、コーチングと対照的なスキルと捉えられていますが、コーチングによって能力を引き出したうえで、リーダーが持つ業務におけるノウハウを部下にしっかりと伝えるティーチング力はリーダーに不可欠といえます。
傾聴力
リーダーには、周囲の声に耳を傾けしっかり話を聞く傾聴力が肝要です。
一方的な指示や質問ばかりでは、部下の不満が溜まり、思うように業務が進まないことが考えられます。
部下からの主張を丁寧に聞き、大切に扱いましょう。
主張に応じて迅速にアクションを起こすことで、部下は「自分の話を聞いてもらえた」と安心感を得ることができ、信頼関係の構築にも役立ちます。
質問力
チームを統率する立場として、部下への質問力を養う必要もあります。
リーダーが知りたいことをストレートに質問しても、部下の真意を把握することは難しいこともあります。
そのため、質問力を鍛え、部下の素直な気持ちや考えを引き出すことが重要です。
また、部下の性格によっては、口に出して説明することが苦手なタイプもいます。
そのような場合には、答えやすいように質問を工夫することも大切。
部下自身のアウトプットを促し、考えがまとまって説得力のある意見を出すことにもつながります。
提案力
リーダーからの提案力を身につけることも重要です。
傾聴と質問で見えた部下の真意を理解した上で、的確な提案をすることで部下も納得して行動に移すことができます。
なお、提案力には、これまでの経験や知識、さらには今後を見据えた分析力からなる、質の高い提案が不可欠であることも理解しておきましょう。
研修では、部下との対話を想定したシチュエーションものと、傾聴・質問・提案という流れを繰り返し実践することで、提案力を身につけます。
統率力
リーダーには、周りを引き込みよい方向に導くリーダーシップと呼ばれる統率力が不可欠です。
リーダーシップには、いくつかのタイプがあります。
例えば、高い能力がありカリスマ性で周囲を率いる人や、丁寧に周りの意見を聞きメンバーの力を引き出す調整役のような人などさまざまです。
自身がどのタイプかを理解し、どのようなリーダーシップを身につけるべきか意識するなど、研修で具体的なリーダーシップの取り方を学ぶことが必要です。
マネジメント力
マネジメント力とは、担当する部署における部下の目標や進捗などを管理することで、部下の力を最大化し、組織が求める成果を引き出す能力のことです。
マネジメント力は、数値だけでなくメンバーのメンタルの知識も併せて習得する必要があります。
マネジメントの成功には、チーム内での情報共有が不可欠です。
共有すべき情報を的確に交換し合える関係性を構築し、マネジメント力を養いましょう。
また最近では、ダイバーシティマネジメントといった多様性を意識したマネジメントの姿勢も重要視されているため、幅広いマネジメントを理解する必要があります。
コミュニケーション力
傾聴力からはじまりマネジメント力まで、全てを円滑に進めるためには、リーダーのコミュニケーション力が根幹となります。
リーダーは、部下との関係性だけでなく、上司や他部署との連携も必要となるため、一社員であるときよりも高いコミュニケーションスキルが求められます。
研修では、自身のコミュニケーションスキルの長所と短所を理解し、能力の底上げをおこなうとともに、多様なシチュエーションを想定したトレーニングが重要となります。
リーダー研修の代表的な内容
リーダー研修ではどのような研修内容を設定すればよいのでしょうか。
代表的な研修内容を5つご紹介します。
- リーダーシップの育成
- マネジメントスキル
- チームビルディング
- 質問力と提案力
- 目標設定・共有
(1)リーダーシップの育成
リーダー研修の代表的な内容の一つが、リーダーシップの育成です。
ビジネスシーンにおけるリーダーシップとは「組織を目標に導く統率力や指導力」のことをいい、主にメンバーへの働きかけやモチベーションの維持、問題解決などを担います。
子どもの頃から周囲をまとめる役回りをしているようなリーダー気質の人でも、すぐにリーダーシップを発揮できるとは限りません。
また、リーダーシップには、「圧倒的な能力やカリスマ性で周囲を率いる」「メンバーの意見を丁寧に聞いて決断する」「部下の能力を引き出す」などさまざまなタイプがあります。
リーダーシップ研修では、自分がどのタイプのリーダーに該当するのかを理解し、必要なスキルを磨いていくことを目的としています。
(2)マネジメントスキル
リーダー研修の内容として、マネジメントスキルも重要項目に挙げられます。
マネジメントスキルとは、組織の成果を最大化するために、経営資源である「ヒト・モノ・カネ」を管理する能力のことです。
リーダーは部下の力を最大限に引き出し、組織が求める結果を出すことを目指します。
そのため、チームメンバーの業務やタスクの管理はもちろん、数値マネジメント、メンバーのメンタルマネジメントも併せて習得する必要があります。
また、近年はダイバーシティに取り組む企業も増えていることから、多様な価値観に配慮したマネジメントも重視されています。
(3)チームビルディング
リーダー研修では業務に関するマネジメントだけでなく、チームを目標達成に導くためのチームビルディングについても学びます。
チームビルディングとは、組織開発の手法の一つです。
具体的には、「チームにおいて個々の能力や個性を最大限に発揮できるための環境づくりや取り組み全般」を指します。
組織の業務を円滑に遂行し、生産性を高めるには、一人ひとりが自身の能力を存分に発揮できるチームであることが望ましいです。
そのため、リーダーはチームビルディングの意識を持ち、メンバー同士が助け合い、失敗をカバーし合う関係性の構築に取り組む必要があります。
リーダー研修では、チームビルディングの目的やプロセスを学ぶとともに、メンバー一人ひとりの個性に焦点を当て、個人の能力を活かす視点を養います。
(4)質問力と提案力
部下の考えを引き出す「質問力」や、質問の回答から導き出せる答えに対する「提案力」の習得も、リーダー研修の内容として有効です。
研修では部下との対話を想定し、上司としての質問力と提案力のトレーニングを繰り返しおこなうことで、スキルを高めていきます。
何か悩みを抱えている部下がいた場合、質問力により部下の悩みの本質を捉え、提案力により解決策を提示できれば、部下との強い信頼関係の構築が期待できます。
メンバーとの信頼関係を築くことで、チーム内での心理的安全性の確保やモチベーションの向上につながるのもメリットです。
(5)目標設定・共有
リーダー研修では、「チームとしての目標設定の考え方」や「他部署・多職種とも連携した目標設定の方法」も身につけておきたいスキルに挙げられます。
メンバーが共有できる目標を設定し、その目標を共有することは、チームを牽引していく上で必要となるためです。
チームのマネジメントには目標が不可欠ですが、無理な目標を設定してしまうとチームメンバーのモチベーションが低下してしまう恐れがあります。
一方、努力すれば達成できる目標を掲げることでチームのモチベーションは高まり、メンバーのやる気を引き出すことにもつながります。
リーダー研修では、適切な目標設定やチーム内での共有方法に磨きをかけるとともに、リーダー自身が会社の方針を正しく理解できているかを確認したり、目標達成までの計画を策定したりする機会を設けるのもおすすめです。
リーダー研修実施の流れ
リーダー研修は、計画から評価まで6段階のステップで構成されます。それぞれを丁寧に実行することで、学びの定着と行動変容を促進します。
- 目的設定
- 現状分析
- カリキュラム設計
- 研修実施
- フォローアップ
- 成果評価・改善
(1)目的設定
まず、研修の目的とゴールを明確にします。
「どのようなリーダーを育てたいのか」「組織課題とどう結びつけるのか」を具体化することがスタート地点です。
目的が曖昧なままでは成果が測定できず、受講者の意識も散漫になります。
経営戦略や人材方針と整合させ、「この研修が組織にどう貢献するのか」を可視化することが、成功の第一歩となります。
(2)現状分析
対象者のスキルレベル・課題・チーム状況を把握し、研修内容を最適化します。
アンケート、上司面談、過去の評価結果などを通して現状を分析することで、受講者ごとの課題感が明確になります。
分析結果を基に「強化すべき能力」を特定し、カリキュラムの方向性を決定します。
この段階で受講者の納得感を得ておくことで、学びの効果が高まります。
(3)カリキュラム設計
目的・課題に基づき、座学・ケーススタディ・ロールプレイ・グループワークなどを組み合わせた構成を設計します。
新任層・中堅層・管理職候補層など、対象者に応じて難易度や事例を変えることがポイントです。
実務に直結するテーマを扱うことで、受講者の当事者意識を引き出します。設計段階で「現場で使える知識か」を常に意識することが重要です。
(4)研修実施
研修は、一方的な講義ではなく「参加型」「体験型」を取り入れましょう。
グループディスカッションやロールプレイを通じて、実際の職場で起こりうる課題に対する対応力を養います。
講師からのフィードバックに加え、他受講者との相互学習を通じて多角的な視点を得られる点が特徴です。
体験を重ねながら、自身の行動傾向や思考の癖を客観的に理解していきます。
(5)フォローアップ
研修で得た学びを現場で定着させるために、フォローアップは欠かせません。
受講後の1on1ミーティング、実践課題レポート、振り返り面談などを通して「学びをどう活かすか」を明確にします。
また、上司が支援者として関与することで、職場内での実践率が高まります。研修後の行動変化を見える化し、モチベーションの持続を図ります。
(6)成果評価・改善
最終段階では、研修効果を定量・定性の両面から評価します。
アンケートや面談で行動変化を測定し、部下満足度や業績データも確認します。
得られた成果を次期研修にフィードバックし、継続的な改善サイクルを構築。単発のイベントで終わらせず、学習文化として根づかせることが重要です。
こうした評価と改善を繰り返すことで、研修の質が継続的に高まります。
リーダー研修を実施する際のポイント
リーダー研修を成功させるためには、3つのポイントを意識することが重要です。単なる知識提供ではなく、行動変容と職場定着を目指した設計をおこないましょう。
- 目的とゴールの明確化
- 現場で活かせる実践性
- 上司・経営層の関与
(1)目的とゴールの明確化
研修の目的を「何を学ばせるか」ではなく「どう変わるか」で定義することが重要です。
目的が曖昧だと、内容が表面的な知識伝達に終わってしまいます。
たとえば「チームを率いる力を強化する」「若手を育成できるリーダーを育てる」といった明確な行動目標を設定し、受講者の意識を揃えることで学習効果が高まります。
(2)現場で活かせる実践性
リーダー研修は実務と連動して初めて意味を持ちます。講義で学んだ理論を現場で試し、結果を振り返る仕組みを組み込みましょう。
カケハシスカイでは、実践課題を設定し、一定期間後に成果発表・フィードバックをおこなう形式を採用しています。
これにより受講者が自ら考え行動する“自走型リーダー”を育成できます。
(3)上司・経営層の関与
上司や経営層の協力があるかどうかで、研修の定着率は大きく変わります。
受講後の面談や成果共有の場を設け、上司が「研修の支援者」として伴走することが理想です。
経営層から研修の重要性を発信することで、組織全体の学習意欲も高まります。
上層部の関与がおこなわれることで、リーダー育成が一過性ではなく企業文化として定着していきます。
カケハシスカイのリーダー研修
採用・育成・定着を支援するさまざまなソリューションをワンストップで提供するカケハシスカイでは、リーダーを対象としたリーダーシップ研修を提供しています。
リーダー層となる主任や係長クラスが対象で、受講者の仕事レベルを一段上げるプログラムとなっています。
会社や部署のビジョンに基づいて、成果を上げられるチームとなるための仕組み化や人材育成を学習できます。
リーダーの役割を再認識し、実現したい「チームの理想の姿」を描くことで、チームの問題や課題を発見・解決するための力を磨く研修内容となっています。
さらに、人を動かすコミュニケーション術を学ぶことで、部下の成果・成長を促し、職場における良好な関係性の構築を実現しています。
カケハシスカイが選ばれる理由
カケハシスカイの研修が選ばれる理由は以下の通りです。
のべ12,000社のサポートで培った豊富なノウハウ
ヒアリングをもとにオーダーメイドで研修を設計
行動変容にこだわった研修内容
カケハシスカイでは、のべ12,000社を超えるクライアントの採用計画・育成計画をサポートしています。そのため、豊富なノウハウのもと、企業の課題や要望に特化した研修を実現できます。
とくに、研修内容や当日派遣する講師は、企業へのヒアリングのもとオーダーメイドした内容を提案。
企業の課題に合わせて研修プログラムをカスタマイズし、当日のテーマや状況、業界の特性に応じて合致する講師をアサインします。
また、リーダー研修に限らず、カケハシスカイでは「受講者の行動変容」にこだわって研修内容を企画・設計しています。
その場が盛り上がるだけ、なんとなくわかった気がするだけの研修では意味がありません。
「わかる」ではなく「できる」ことがゴールと考え、学びが実践に結び付く研修をご提案しています。
まとめ
優秀なリーダーの存在は、企業の成長に不可欠であり、リーダー研修の役割も重要度が増しています。
また近年は、急激な社会変化や人材の多様化が顕著なため、リーダーが身につけるべきスキルの内容は高くなる傾向にあります。
今回の記事でご紹介した内容を参考に、自社のリーダー研修の内容をブラッシュアップしてみてはいかかでしょうか。
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