アクセンチュアの年収は?コンサルタントのキャリアレベルや中途と新卒を調査

アクセンチュアの平均年収を徹底調査

「アクセンチュアへの中途入社を考えているけど平均年収がいくらなのか知りたい!」
「入社後は年齢や役職でどのように年収が上がるの?」

アクセンチュアは外資系企業のため、有価証券報告書に平均年収が記載されていません。そこで転職サイトの公開求人を確認すると、年収例は20代後半で600万円でした。

日本の平均年収は25~29歳で362万円*ですので、平均と比べて1.6倍のアクセンチュアの年収は高いといえます。

*出典:国税庁|令和3年分民間給与実態統計調査(第14図)

転職ハブ編集部では、アクセンチュアと同業他社との給与比較、アクセンチュアに転職するためのコツ、そしてアクセンチュアに転職するのにおすすめの転職エージェントを紹介します。

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転職ハブ編集部
岩岡 武志

転職ハブ編集部/元キャリアアドバイザー

岩岡 武志

教育業界から株式会社リクルートキャリア(現リクルート)へ転職し、約5年半にわたりキャリアアドバイザーとして勤務。業界や職種を問わず1,000人以上の求職者を支援した。

30歳を節目に、より多くの人生に貢献したいとの思いからWebマーケティングにキャリアチェンジし、転職に関するメディア運営を行う。

ユーザーや有識者へのインタビューに基づく情報発信をモットーとしている。

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アクセンチュアのコンサルタントの平均年収は600万円

一般的な日本の上場企業であれば、企業状況をまとめた「有価証券報告書」で平均年収を確認できます。金融庁の運営する「EDINET」で社名で検索をかければすぐにチェック可能です。

しかし、外資系企業であるアクセンチュアの有価証券報告書には情報が記載されていません。そのため今回は、転職サイトの公開求人を基に平均年収を調査しました。

公開求人によるとアクセンチュアのコンサルタントの年収例は20代後半で「600万円」です。年代や職種ごとの年収例もチェックしましょう。

【アクセンチュアの年収例】

  • マネージャー(30代半ば):1,000万円
  • コンサルタント(20代後半):600万円
  • コンサルタント(20代前半):450万円

年齢や役職が違っても、基本的に年俸は一律で「430万円以上」です。ここに各種手当が付いたもので合計額が算出されています。

また国税庁の「民間給与実態統計調査」で各年代の平均年収を確認すると以下の通りで、どの年代と比較してもアクセンチュアの年収例が大きく平均を上回っていることがわかります。

【年代別の平均年収】

  • 30歳代後半:437万円
  • 30歳代前半:400万円
  • 20歳代後半:362万円
  • 20歳代前半:260万円

*出典:国税庁|令和3年分民間給与実態統計調査

【役職別】アクセンチュアのコンサルタント キャリアレベル別年収イメージ

アクセンチュアの平均年収は、20代後半で600万円が目安と分かりました。アクセンチュアのコンサルタントはキャリアレベル別に5ランクに分類されており、ランクアップするごとに以下のように年収帯が上がっていきます。

役職 年収
ビジネスアナリスト 400~600万円
コンサルタント コンサルタント:600~800万円
シニアコンサルタント:700~1,100万円
マネージャー 1,000万円~
シニアマネージャー 1,300万円~
マネジング・ディレクター 1,500万円~

それぞれの役職が担う仕事のイメージも見ていきましょう。

ビジネスアナリスト|基礎力を養う時期

役職 ビジネスアナリスト
年収例 400~600万円
年齢 20代前半

コンサルタントとして活躍するにはデータ収集力、分析力は欠かせません。ビジネスアナリストはその基礎力を養う時期といえます。

新卒社員や第二新卒で入社した人が該当する役職のため、ビジネスマナーや自己管理能力など、社会人としての基本を身に付ける段階でもあります。

コンサルタント|課題解決力が求められる

役職 コンサルタント
年収例 シニアコンサルタント 700~1,100万円
コンサルタント 600~800万円
年齢 シニアコンサルタント 20代後半~
コンサルタント 20代半ば~

コンサルタントは情報を分析するだけでなく、課題の特定と解決力が求められます。また、解決に向けた手段を検討し、プレゼンする能力も欠かせません。

特にシニアコンサルタントになると、業務に対する専門性がさらに高くなります。そのため、スキルをもう一段深めていく取り組みが必要です。

マネージャー|チームを率いるリーダーシップを発揮

役職 マネージャー
年収例 1,000万円~
年齢 30代前半~

プロジェクト全体を統括し、チームを率いていくのがマネージャーのミッションです。そのため、全体を俯瞰しながらプロジェクトを遂行しなければなりません。

また、リーダーとしてのプロ意識と自己完結力も求められます。

シニアマネージャー|より深い知識と内外の調整力が必須

役職 シニアマネージャー
年収例 1,300万円~
年齢 30代半ば~

マネージャーのさらに上の役職であるシニアマネージャーは、より高いレベルでチームを率い、クライアントのビジネスを成功へと導くことがミッションです。

課題解決に向け、クライアントとの調整力も問われるでしょう。

マネジング・ディレクター|新規プロジェクトを獲得する

役職 マネジング・ディレクター
年収例 1,500万円~
年齢 30代後半~

役職の中でも経営層に相当するのがマネジング・ディレクターです。クライアント企業はもちろん、社内のマネジメントも行います。

また、営業活動を通して新規プロジェクトを獲得する役割も担います。

アクセンチュアに転職した人の声

YouTubeにアクセンチュアの公式動画があります。公式動画の1つにアクセンチュアに転職した人の体験談があるので見てみましょう。

体験談の動画2本です。コンサル未経験でアクセンチュアに転職した人の体験談と、コンサル経験有りでアクセンチュアに転職した人の体験談になります。

コンサル未経験でアクセンチュアに転職した人の体験談

出典:アクセンチュアYouTue公式チャンネル

未経験でアクセンチュアに転職した人の声では、「アクセンチュアは事業会社と比べ仕事の難易度が高くスピード感も速いため、キャッチアップが大変」との意見が見られます。

また「ドライな会社と思っていたら実はチームワークを大事にする会社で、さまざまなサポートやアドバイスがもらえる」との共通意見も聞かれます。

コンサル出身でアクセンチュアへの転職した人の体験談

出典:アクセンチュアYouTue公式チャンネル

コンサル出身者でアクセンチュアに転職した人からは、チームで大きな価値を生む力を評価する声が見られます。

たとえば、「アクセンチュアには戦略やテックなど幅広い領域のプロがいるため、協力して抜本的な大改革を遂行できる」といった点を評価しています。また、組織が別々でもお互いサポートする意識が強いという声もあります。

アクセンチュアのコンサルタント新卒の初任給は36万円

アクセンチュアへ転職した場合の年収を見てきましたが、新卒の初任給もチェックしてみましょう。

就活サイトの公開求人では大卒・大学院卒ともに年俸「430万円」です。単純に12ヶ月で割ると初任給は約「36万円」ということが分かります。

アクセンチュアと競合コンサルティングファームの年収をランキングで比較

転職先としてアクセンチュアと比較されやすいBIG4やアビームコンサルティング、ボストン・コンサルティング・グループとの年収を比較してみましょう。

ただしアクセンチュア同様、BIG4も外資系企業のため有価証券報告書では平均年収を確認できません。そこで就活サイトや企業サイトに掲載されている、新卒採用の公開求人情報を基に比較します。

主要コンサルティングファームの年収ランキング
順位 企業名 年収金額
1位 KPMGコンサルティング 570万円
2位 PwC Japanグループ 550万円
EYストラテジー・アンド・コンサルティング 550万円
3位 デロイト トーマツ コンサルティング 大卒:530万3,600円
院卒:540万3,200円
4位 アクセンチュア 430万円
5位 アビームコンサルティング 大卒:408万3,600円+賞与
院卒:444万3,600円+賞与
その他 ボストン・コンサルティング・グループ 企業の規定による ※年俸制

アクセンチュアの新卒の年収430万円は、令和3年賃金構造基本統計調査の平均初任給から計算した一般的な大卒の年収271万2000円を150万円以上上回っています。

しかし、BIG4の年収と比較すると120万円以上低い水準でアビームコンサルティングと同程度ということがわかりました。

アクセンチュアに転職する際のポイントや注意点

「アクセンチュアの面接は何を聞かれるのだろう?」と不安がある方は、アクセンチュアの採用サイトをチェックしてみてください。サイトには、面接で質問される基本的な内容が紹介されています。

面接本番で聞かれる内容は応募する部門やポジションによって異なりますが、以下を押さえておくとスムーズに対応しやすいはずです。

  • 自己紹介
  • 職務経歴:これまでの経験、身に付けてきたスキルなど
  • 性格:長所、短所、強みなど
  • 志望動機:転職を考えたきっかけ、退職理由、アクセンチュアで実現したいことなど
  • 今後について:キャリアの希望、働き方の希望など
  • 転職活動について:他社への応募状況、アクセンチュアの志望度、希望条件など
  • アクセンチュアへの質問

また、アクセンチュアへの転職支援経験のある元キャリアアドバイザーによると、面接の中で見られるのは以下の2軸です。

  • 論理性:自身のキャリアに対する振り返りの中で論理的な判断ができていたか。できていなかったとしても、反省材料にして今後実現していきたいことが明確になっているか
  • 実績/成果の再現性:経営視点で提案ができる、目標を達成するために実現可能性の高い戦略立案と目標設定ができる、など

その他、特に意識したいポイントや注意点は以下の3つです。

  1. アクセンチュアと自分との「接点」を探す
  2. 論理性&成果の再現性があるエピソードでアピールする
  3. ポジションによってはケース面接が出される場合も

1.アクセンチュアと自分の「接点」を探す

面接で単なる自己アピールをするだけでは不十分です。そこで、これまでの経験やスキルをどのように活かせるのか、アクセンチュアと自分の接点を見出すことから始めましょう。

接点を探す方法の一つとして、公式サイトで紹介されている事例が役立ちます。

岩岡武志の自画像
岩岡 武志
転職ハブ編集部/元キャリアアドバイザー

例えば最新のデジタル技術を取り入れて業務効率化を実現した「経理・人事業務のBPO」に関する事例が掲載されています。業務効率化の提案やプロジェクトを手掛けた経験が自分にもあれば、接点として充分アピールできるでしょう。

アクセンチュアとの接点がみつからない場合は転職エージェントに聞く

しかし、公式サイトに掲載されている情報は限定的で、具体的な業務内容がイメージできず接点を見つけにくいことも考えられます。

その場合は、転職エージェントの担当者に採用者の事例を聞いてみるのも良い方法です。アクセンチュアの業務内容や周囲の環境、人材像を具体的にイメージできると、自分がどのように活躍できるかが掴めるでしょう。

2.論理性&成果の再現性があるエピソードでアピールする

面接にあたっていくつかのエピソードを用意しますが、いずれも「論理性」のある内容にしましょう。

コンサルティング会社のミッションは、事業や経営課題を明らかにし解決へと導くことです。元キャリアアドバイザーによると、面接で前職の営業時代に戦略(ストラテジー)に基づいた提案をしてきた経験をアピールしたところ、高評価が得られた方がいたそうです。

このように、「課題解決に向け戦略を立て、クライアントに成果を提供していける人材だ」と印象付けるために入社後の活躍イメージができるようなエピソードを用意しましょう。

3.ポジションによってはケース面接がある場合も

アクセンチュアでは、戦略コンサルティング本部や一部のコンサルティング職種でケース面接を実施していることが公式サイトに明記されています。

ケース面接とは、課題に対する解答をディスカッションする面接です。

応募する職種でケース面接がある場合はしっかり準備して臨みましょう。アクセンチュアへの転職成功実績を持つ転職エージェント経由で応募すれば、ケース面接の有無や過去に出題された課題などを教えてもらえます。

アクセンチュアへの転職後に年収を上げる3つのコツ

アクセンチュアへの転職後に年収を上げていくには、キャリア形成が欠かせません。年収を伸ばすための3つのキャリアを解説します。

  1. アクセンチュアのクライアント(事業会社)へ転職する
  2. アクセンチュアの同業他社へ転職する
  3. アクセンチュアで成果を出す

1.アクセンチュアのクライアント企業(事業会社)へ転職する

クライアントである「事業会社」への転職は、コンサル業界ではよくあるキャリアパスの1つです。コンサルタントとしてプロジェクトに携わっていても提案はできますが、最終決定はできません。

経験を積む中で「もっと事業の意思決定に関わっていきたい」と感じるなら、事業会社への転職で実現が可能です。最近ではWeb関連をはじめとする成長企業への転職は比較的しやすい傾向があります。

2.アクセンチュアの同業他社へ転職する

競合にあたる他のコンサルティング会社へ転職する方法もあります。アクセンチュアは総合系コンサルティングファームの一種で、教育熱心であることが知られています。

未経験からチャレンジできる反面、スピード感のある成長が望めない可能性もある点はBIG4と比べてデメリットといえるでしょう。

経験を積みスキルアップしているけれど、成長スピードが思うように上がらないと感じているなら、同業他社へ転職したほうがいいかもしれません。

特に少数精鋭の国内独立系コンサルティングファームなら、比較的早い段階でプロジェクトを任せられるようになるはずです。

3.アクセンチュアで成果を出す

キャリア形成は転職をしなくてもできます。アクセンチュアで成果を出し続けていれば、ポジションはどんどん上がっていくはずです。

経営層であるマネジング・ディレクターを目標に仕事に取り組むと、張り合いを感じながらステップアップしていけるでしょう。

アクセンチュアに関するよくある質問Q&A

アクセンチュアに関するよくある質問を紹介するので、転職活動に向けて気になる点を解消しておきましょう。

アクセンチュアの役職別平均年収はいくら?

20代後半で600万円です

アクセンチュアでコンサルタントとして働く従業員の平均年収は、20代後半で600万円です。年俸430万円と賞与や各種手当の合計額で計算されています。

アクセンチュアの役職別平均年収はいくら?

以下にまとめました

年収の上がり幅の目安は以下の通りです。昇格するごとに年収は上がっていきます。

  • ビジネスアナリスト:400~600万円
  • コンサルタント:600~800万円
  • シニアコンサルタント:700~1,100万円
  • マネージャー:1,000万円~
  • シニアマネージャー:1,300万円~
  • マネジング・ディレクター:1,500万円~

競合他社とアクセンチュア、どちらの年収が高い?

BIG4と比べてアクセンチュアのほうが低いです

競合他社になるのは、BIG4といわれる以下の企業です。

  • デロイト トーマツ コンサルティング
  • KPMGコンサルティング
  • PwC Japanグループ
  • EYストラテジー・アンド・コンサルティング

これらと比べると、アクセンチュアの年収は120万円以上低い水準といえます。年収が同水準のコンサルタント会社では、アビームコンサルティングが代表的です。

アクセンチュアの面接対策には何が必要?

アクセンチュアと自身の接点探しから始めましょう

まずはアクセンチュアと自分にどのような接点があるかを探しましょう。そこで用意するエピソードは、論理性があり、成果の再現性が感じられるものが評価されやすい傾向です。

また職種によってはケース面接が実施される可能性もあります。転職エージェントを利用し、過去にどのような課題が出題されたかリサーチしておくと、準備しやすいでしょう。

アクセンチュアの転職に強い転職エージェントは?

リクルートエージェント、ビズリーチ、レバテックキャリアがおすすめです

求人数が多い「リクルートエージェント」なら、競合他社と比較しながらアクセンチュアを目指せます。また業界を理解している担当者の力を借りるには「ビズリーチ」が適切です。エンジニアやSEなどIT系の職種は「レバテックキャリア」を通して行うのも良いでしょう。

アクセンチュアで年収アップを目指す方法は?

3パターンが考えられます

クライアント企業へ転職する、ステップアップのスピードが速い同業他社へ転職する、アクセンチュアの中で上の役職を目指す、という3種類のキャリアパスが考えられます。

適正や将来の希望に合わせて選ぶと、望むキャリアと年収を実現しやすいでしょう。

アクセンチュアの年収に関する口コミは?リアルな情報が知りたい

口コミサイトなどもありますが、正確さを求めるなら転職エージェントに聞くのがベストです。

年収に関する口コミは、openworkライトハウスといった転職の口コミサイトで探すこともできます。しかし、より正確性の高い情報を知りたいのであれば転職エージェントの担当者に聞くのがベストです。

アクセンチュアへの採用支援の実績がある転職エージェントであれば、担当者から内部情報や業界動向といった有益な情報が得られます。

アクセンチュアの基本情報・制度・福利厚生・採用情報

出典:アクセンチュアYouTue公式チャンネル

上の動画はアクセンチュアの公式動画です。動画では、アクセンチュアに関する基本情報が説明されています。

動画を見た後に、以下のアクセンチュアの基本情報や制度、福利厚生、採用情報を読むことで、より理解が深まることでしょう。

アクセンチュアの基本情報

アクセンチュアは、世界49ヶ国以上に拠点を持つ世界最大級の総合型コンサルティング企業です。

保有するテクノロジーと社員のクリエイティブな知見を活用して世の中にないサービスを提供し、社会に大きなインパクトを与えることを目指しています。

世界でビジネスを展開するアクセンチュアでは、グローバル全体で先進事例を共有できるネットワークが強みです。国や組織、文化などさまざまな壁を越えてグローバルワンチームでコラボレーションを実現しています。

アクセンチュアの基本情報
名称アクセンチュア株式会社(Accenture Japan Ltd)
創業1962年、事務所開設
設立1995年12月
資本金3億5千万円
従業員数約20,000人(2023年3月1日時点)
事業紹介「ストラテジー & コンサルティング」「 テクノロジー」「オペレーションズ」「インダストリーX」「アクセンチュア ソング」の5つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供
YouTue公式チャンネルhttps://www.youtube.com/@AccentureJapan
LINE公式アカウントhttps://lin.ee/6wD8TP0
Facebook公式ページhttps://www.facebook.com/Accenture.Japan/
X(旧ツイッター)公式アカウントhttps://twitter.com/AccentureJapan
LinkedInアカウントhttps://www.linkedin.com/company/accenture-japan/

出典:アクセンチュア株式会社 会社概要

アクセンチュアの会社概要

アクセンチュアの事業規模と範囲は巨大で幅広いものです。そのアクセンチュアの会社概要について、具体的な数字や組織体制から紹介します。

・数字で見るアクセンチュア
アクセンチュアは、世界49ヶ国以上に721,000人(2022年9月時点)の社員を抱えるグローバル企業です。日本法人の社員も多く19,000人(2022年9月時点)います。

売上は国内外ともに順調で、日本法人でも近年は2桁成長を続けています。特にグローバルベースでは2022年度は616億USドルを達成し、前年度からUSドル換算で+22%、現地通貨換算で+26%と記録的な増加を見せました。

・アクセンチュアのサービス体制
アクセンチュアでは、下記の5つの領域のスペシャリストがコラボレーションしながら、戦略から実行まで一気通貫で顧客を支援する体制をとっています。

アクセンチュアの5つのサービス領域

  • ストラテジー & コンサルティング:戦略立案から業務変革の実行まで伴走
  • アクセンチュアソング:暮らしの変化に共鳴しクリエイティブやテクノロジーを駆使してビジネス成長を支援
  • テクノロジー:最先端技術を駆使してイノベーションを実現
  • オペレーションズ:企業の業務を引き受け、ヒトとデジタルの力で自動化・高度化して価値を生むオペレーションズサービス
  • インダストリーX:研究開発や製造などのモノづくりをデジタルで変革

出典:アクセンチュア株式会社 会社概要

アクセンチュアの制度

アクセンチュアではユニークな人事・キャリア育成制度が設けられています。以下で詳しく紹介します。

・キャリアズマーケットプレイス(社内異動制度)
アクセンチュアには、キャリアズマーケットプレイスというユニークな社内異動制度があります。

社内の転職サイトに世界中のアクセンチュアオフィスの求人情報が掲載されており、他のオフィス・部署への異動を希望する社員は、サイトから応募できます。

応募に際して上司の許可を得る必要はなく、応募部門での選考に通過すれば異動可能です。興味関心分野が変わった場合でも、アクセンチュアに在籍したまま新たな活躍の場を得られる魅力ある制度です。

・キャリアパスとカウンセリング制度
アクセンチュアでは、PeopleLead(ピープルリード)という業務上の上司とは異なる先輩社員が社員一人ひとりにつき、キャリア相談に乗ってくれます。

上司には相談しづらい業務上の悩みや中長期的なキャリア構築についても社員がざっくばらんに相談できる仕組みです。

実力主義で冷たいといった外資系企業のイメージと異なり、アクセンチュアでは社員同士のコミュニケーションを大切にし、社員の成長をフォローしています。

・人材育成・研修制度
アクセンチュアではスキル向上のための実践的なトレーニングプログラムを豊富に提供しています。

個人によって身に着けたいスキルに差はありますが、多様なプログラムの提供でニーズに応えています。たとえば、いつでもどこでも受講可能なオンライントレーニングでは、学びたい業界やテーマなどで検索して学ぶことが可能です。

また、2020年度からはアクセンチュアが主に扱うテクノロジーを学ぶための「TQ(TechnologyQuotient)」という全社員向けプログラムも設定されました。

出典:アクセンチュア株式会社 会社概要

アクセンチュアの働き方

以前は激務というイメージが強かったアクセンチュアですが、2015年より独自の組織・風土改革が行われました。以下では働き方改革の詳しい内容を紹介します。

・働き方改革Project PRIDE
Project PRIDEとは、プロフェッショナルとしてのあり方に自信と誇りを持つためのリノベーション改革のことです。主に下記の3つのポイントを中心に改革が実施されています。

  1. 多様な人材が活躍できる場を作る「ダイバーシティチャレンジ」
  2. 急成長に合わせて優秀な人材を確保する「リクルーティングチャレンジ」
  3. 短い時間で高品質の価値を産み出す働き方を定着させる「ワークスタイルチャレンジ」

出典:アクセンチュア株式会社 アクセンチュア独自の働き方改革「Project PRIDE」

実施前と比べて残業時間の減少、離職率の低下、女性社員比率の向上を達成しています。

アクセンチュアの福利厚生

アクセンチュアでは、下記のような福利厚生の制度が用意されています。

アクセンチュアの福利厚生の例
確定拠出年金制度(401k)給与の5%を毎年拠出。希望次第で前払退職金として受取可能
従業員株式購入プラン給与の10%までアクセンチュア株式を割引価格で購入できる制度
長期収入所得補償(LTD)病気やケガで長期間働けなくなった場合に最大5年間、年収の約60%を補償
法人会員及び契約施設・ホテル等の割引特典ホテル使用におけるアクセンチュア特別レートの適用などさまざまな割引特典を提供
健康サポート健康診断(年1回)の受診、常駐する産業医や保健師への健康相談、社外のカウンセラーによるカウンセリング支援など
ベビーシッター補助ベビーシッターの利用にあたり、初期費用100%、利用費50% (毎月上限2万円)を会社が負担

出典:アクセンチュア株式会社 福利厚生・制度・手当

上記以外でも、フレックス・在宅勤務制度や、年次有給休暇、結婚・出産休暇、リフレッシュ休暇、深夜手当、出張手当、交通費支給などの各種休暇・手当が整っています。

アクセンチュアの企業文化

アクセンチュアの社風や文化を表す言葉として「Think straight、Talk straight」というものがあります。これは「とことん考え抜き、ストレートに伝える」という意味です。

アクセンチュアではオープン、かつフラットな文化を目指しており、社員一人ひとりが立場に関係なく素直に発言することが歓迎されます。また、自分の意思を明確に伝えることで周りの支援を得ながら働くことができるとされています。

出典:アクセンチュア株式会社 アクセンチュアのカルチャー

アクセンチュアの採用情報

アクセンチュアの採用情報は、アクセンチュアの公式ページでも確認できます。

2023年8月時点で200件以上の募集があり、アソシエイトなど新入社員レベルから、シニアコンサルタントなどの経験者レベルまで求人は豊富です。

職種は、戦略・経営コンサルタント、ITコンサルタント、エンジニア、クリエイティブ・デザイン、メタバースなどカテゴリーで選ぶことも可能です。

また、東京、横浜、大阪、福岡、熊本、会津若松などオフィスごとに募集職種を確認することもできます。

出典:アクセンチュア株式会社 アクセンチュアの募集職種を探す

アクセンチュアへの転職を目指す方におすすめの転職エージェント3選

アクセンチュアへの転職におすすめ転職エージェント3選

アクセンチュアへの応募は、公式サイトや転職サイトからもできます。しかし面接の傾向を把握し、効果的な対策をするなら転職エージェントの利用がおすすめです。

数ある中でも、アクセンチュアへの転職におすすめのエージェントを3つ紹介します。

タイプ サービス名 特徴 公開求人数 対応地域 運営会社
総合型転職エージェント リクルートエージェント
RECRUIT AGENT
コンサルティング業界にも強い 366,021 全国・海外 株式会社リクルート
ハイクラス特化型スカウトサービス ビズリーチ
bizreach
全体の3分の1以上が年収1,000万円超の求人 109,758 株式会社ビズリーチ
エンジニア特化型転職エージェント レバテックキャリア
レバテックキャリアのバナー画像
IT・Web経験者向けハイクラス求人が豊富 24,779 東京・名古屋・大阪・福岡 レバテック株式会社

リクルートエージェント | コンサル業界への転職成功実績&求人多数

リクルートエージェントのキャプチャー画像

リクルートエージェントの特徴

  1. 転職成功実績No.1*
  2. 業界最大級の公開・非公開求人数で業界・職種問わず選択肢が広がる
  3. 20~50代と年代問わずサポート

転職エージェントの中でも知名度が高い「リクルートエージェント」は、業界トップクラスの求人数が特徴です。

アクセンチュアや競合コンサルティング会社の求人を多数保有しています。

アクセンチュアのような外資系でなく日系コンサルの求人も多く、種類も総合系、IT系、人事系、シンクタンク系などと豊富です。

企業規模も大企業から中堅・中小企業までさまざまです。業界の市場動向にも詳しく採用支援実績も豊富なため、アクセンチュアを目指す方におすすめです。

ただし、リクルートエージェントは幅広い業界の求人を扱うため、キャリアアドバイザー全員がコンサル業界に精通しているわけではありません。

業界への知見が高い担当者にサポートしてもらえるよう、登録の際にその旨を伝えておくと良いでしょう。

また、自分から積極的に働きかけるのもポイントです。転職エージェントでは、残業代やボーナスの支給状況、有給休暇の取得状況など企業に直接聞きにくい情報を担当者に聞いてもらえます。

アクセンチュアの担当営業に詳しい情報を確認してもらうなど、転職エージェントを使いこなす姿勢が転職成功につながります。

リクルートエージェントの基本情報
転職サービスのタイプ総合型転職エージェント
公開求人数366,021件
特徴
  • 求人数が業界最大級に豊富
  • 転職支援実績に定評がある
おもな拠点東京都、北海道、宮城県、栃木県、埼玉県、千葉県、神奈川県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、福岡県
運営会社株式会社リクルート

*2024年4月時点

ビズリーチ | ハイクラス転職に特化した転職サービス

ビズリートの画像

ビズリーチの特徴

  1. 6,600名以上のヘッドハンターが登録(2023年7月時点)
  2. 一部のサービスが有料だが最大60日間無料体験できる
  3. 年収1,000万円以上の求人が全体の3分の1以上(2021年1月時点)

「ビズリーチ」は、キャリア志向で経験を積んできたハイクラス向けの転職サービスです。

ヘッドハンターや企業からのスカウトを軸としており、年収500万円以上を目指す20代後半以降の求職者におすすめです。コンサルの求人ではアクセンチュアのほか、デロイトトーマツコンサルティングなどBIG4の求人の扱いもあります。

アクセンチュアなどコンサル業界への転職を希望する場合は、コンサル業界に強いヘッドハンターを選ぶと効果的に転職を進められるでしょう。

ヘッドハンターに応募先のコンサル会社の業績や社風のほか、昇進・昇格のしやすさなど人事評価面についても確認しておくと転職後も安心です。

また、ビズリーチはハイクラス転職全般に強いため、コンサル業界に限らず実力や実績を活かせるハイキャリアの仕事に出会える可能性も高まります。

一般的に転職が難しくなるといわれる35歳以上でも、責任あるポジションを有利な条件で提示してもらえることが少なくありません。

なお、ビズリーチでは他の転職サービスと異なり、有料プラン(プレミアムステージ)が設けられています。

有料プランにすると、以下の内容を利用でき、効果的にハイクラス転職を狙えます。

  • 通常スカウト
  • プラチナスカウト
  • 求人検索での企業名表示
  • 企業への応募

有料プランには年収1,000万円以上の求人を閲覧・応募できる「ハイクラス会員」と、一部機能が制限された「タレント会員」の2種類があります。

ビズリーチの基本情報
転職サービスのタイプ ハイクラス向け総合型転職エージェント
公開求人数109,758件
特徴
  • 経営幹部・管理職などハイクラス転職に強い
  • 登録後はスカウトを待つだけでOK
おもな拠点 東京都、大阪府、愛知県、福岡県、静岡県、広島県
運営会社株式会社ビスリーチ

*2024年4月時点

レバテックキャリア | アクセンチュアを目指すSEなどITエンジニアにおすすめ

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  1. 15年以上の運営実績。求人票にないリアルな情報提供に定評あり
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アクセンチュアのITコンサルタント・エンジニア系求人も保有しているので、ITコンサルタントを目指す方、SEなどエンジニアの方におすすめです。

レバテックキャリアはハイクラス求人を多数保有。年収交渉をはじめとするサポート力も高いのが特徴で、利用者の60%以上が転職を機に年収アップを実現※しています。そのため、より好待遇な環境に転職したいIT・Web業界経験者にぴったりです。

初回提案内定率が90%と高く、最短1週間での転職実績もある※ので、スピード転職できる可能性もあります。転職に際しては、応募書類の作成や面接対策についての転職サポートを受けるようにしましょう。

選考通過率を上げるための重要なプロセスです。また、ミスマッチを防ぐために、応募前に会社の業績や動向、残業の多さや休暇の取りやすさ、昇給などの給与体系などの気になる点を担当者経由で確認しておくとよいでしょう。

※公式サイトより

レバテックキャリアの基本情報
転職サービスのタイプ IT業界特化型転職エージェント
公開求人数24,779件
特徴
  • ITやWEB業界の転職に強い
  • 正社員やフリーランスなど多様な雇用形態の求人が豊富
おもな拠点 東京都、愛知県、大阪府、福岡県
運営会社株式会社ビスリーチ

*2024年4月時点

まとめ

アクセンチュアの平均年収は25歳以上で600万円と平均より高い水準のため、キャリアを積み上げながら年収アップを目指す人にぴったりです。アクセンチュアに入社後、さらに上の役職を目指せば1,000万円プレーヤーも夢ではありません。

ただし、BIG4と比べてアクセンチュアの年収は低めです。アクセンチュアへ転職後、さらに年収アップを目指すなら以下の方法を意識すると良いでしょう。

  • クライアント企業への転職
  • 競合企業への転職
  • アクセンチュア内でのキャリアアップ

転職を成功させるには転職エージェントを活用し、情報収集を行うのもポイントです。鮮度の高い具体的な情報を得られるので、効果的な対策ができます。記事で紹介した転職エージェントをぜひ参考にしてください。

※ページ内の求人数は職種別に集計しています。

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