看護師の転職方法を完全ガイド!タイプ別おすすめ7選の特徴と使い方まとめ

看護師 転職 方法

「看護師で転職を考えているんだけど、どうやって仕事探しをしたらいいかわからない」
「転職には、いろんな方法があるみたいなんだけど、どれが一番いいの?」

医療機関・クリニックでは慢性的な人手不足が課題になっていることから、看護師は比較的転職しやすい職業とされています。

しかし、看護師資格を持っていれば、簡単に転職できるわけではありません

転職を成功させるには、できるだけ多くの求人情報を集めて、比較検討を重ねながら進めることが大切です。

そんな看護師の転職方法には、大きくわけて7つの方法があります。

看護師の主な転職方法7選

  1. 看護師専門の転職サイトに登録する
  2. 希望の医療機関に直接応募する
  3. ハローワーク(公共職業安定所)を利用する
  4. 求人サイトで希望求人を探す
  5. 知人や友人・同僚の紹介で転職する
  6. eナースセンターを利用する
  7. 新聞やフリーペーパーの求人広告で探す

それぞれにメリットやデメリットがあるため、どれが正解ということはありませんが、最も利用されているのは看護師転職サイトです。

転職した看護師の約4割が看護師転職サイトを利用しているほか、医療機関の約8割が人材募集の方法として活用しているなど、定番の方法となっています(※)。

看護師転職サイトとは、民間企業が運営する人材紹介サービスのことです。

求人紹介はもちろんのこと、応募書類(履歴書や職務経歴書)の添削や面接対策、見学日程の調整など、さまざまな転職活動のサポートが無料で受けられます

看護師転職サイトも数多くありますが、実績や求人数の多さ、サポート体制の手厚さを考慮すると、特におすすめなのが以下の3つです。

看護師転職サイトおすすめ人気ランキング
おすすめの転職サイト おすすめしたい看護師や特徴 求人数(※1)
1位:看護roo!看護roo!ロゴ 20代や第二新卒の看護師におすすめ 133,646件
  • 看護師転職サイトの大手
  • 面接対策や日程調整など面接サポートが手厚い
2位:レバウェル看護(旧 看護のお仕事)レバウェル看護 ロゴ ブランク看護師、ママ看護師におすすめ 153,747件
  • 看護師に寄り添ったていねいで親身なサポート
  • 経験がなくても応募可能な求人が多い
3位:ナース人材バンクナース人材バンク 求人数の多さで選びたい方におすすめ 19,086件
  • 業界最大級の求人数を誇る
  • 地方求人も網羅しており、地域の詳しい情報が得られる
  • スピーディーに転職できる
※1 転職サイト各社の求人数は2024年4月時点 
※ランキングは看護師転職サイトを利用して転職した看護師363人のアンケート調査による総合評価。詳細は看護師転職サイトランキングの記事をご覧ください。

また、看護師の転職は方法も大切ですが、転職スケジュールを立てることも大切です。

特に、働きながら転職活動している人は、しっかりと引き継ぎ期間を設けておかないと、スムーズに次の職場に行くことができません。

看護師の転職にかかる期間は約3ヶ月程度が一般的ですので、入職日(次の職場で働きはじめる日)の希望をある程度決めておき、それに合わせて転職活動をはじめましょう。

看護師転職の流れ

【入職予定日から3ヶ月前】
転職手段を検討し、求人情報を収集、応募先を選定する

【入職予定日から2ヶ月前】
希望の求人に応募、面接を受けつつ、看護師長に退職の意思を伝える

【入職予定日から1ヶ月前】
採用条件提示書を受け取り次第、退職届を提出、後任への引き継ぎを進める

本記事では詳しい転職方法をご紹介するだけでなく、転職を成功させるポイントについても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

※厚生労働省職業安定局需給調整事業課:「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査 令和元年12月

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目次

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看護師の転職方法7選とそれぞれのメリット・デメリット

看護師の転職方法は、主に7つの方法があります。

それぞれに、メリット・デメリットがありますので、自分に合った方法はどの方法になるのか考えてみましょう。

転職方法1 看護師専門の転職サイトに登録する

看護師転職サイトは、民間企業が運営する人材紹介サービスで、仕事を探している看護師は無料で利用できます

転職業界に精通するプロのキャリアアドバイザーが、以下のような転職活動の支援サポートをしてくれます。

看護師転職サイトの主なサポート内容

  • 希望条件に合う求人探し・紹介
  • 医療機関への推薦書による応募
  • 面接・職場見学の日程調整
  • 応募先医療機関の情報収集
  • 履歴書添削、面接対策
  • 採用条件の交渉 など

こうしたサービスを無料で提供できるのは、採用が決まった際に医療機関が紹介料として看護師転職サイトに料金(紹介料)を支払っているからです。

どの看護師転職サイトを利用するのかについては、それぞれのサービスで強みとする求人や求人紹介のスピード感などが異なりますので、自分と相性の良い転職サイトを活用することが大切です。

以下の記事で、年代や職場別におすすめの看護師転職サイトを紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。

看護師転職サイトのメリット・デメリット

看護師転職サイトのメリットとデメリットは以下の通りです。

看護師転職サイトのメリット

  • 豊富な求人の中から、希望条件に合った求人を複数紹介してもらえる
  • 担当者のアドバイスを通して自分のキャリア観を再確認できる
  • 採用側との細かいやり取りを任せられる

看護師転職サイトのデメリット

  • 応募者に対するチェックは無料の求人手段に比べて厳しめ
  • 紹介料目当てで転職させる悪質な業者が存在する
  • 担当者と相性が合わない場合がある

転職サイトによってサービスの質や方針は異なります。口コミなどで評判を確認し、自分と相性の良い転職サイトを選ぶことで、デメリットを解消できます。

看護師転職サイトの利用がおすすめの看護師

看護師転職サイトの利用がおすすめの看護師は、以下の通りです。

  • 初めて転職する人
  • キャリアや経験が浅い
  • ブランクがある人
  • 仕事をしながら転職活動をする人

看護師転職サイトの一番の特徴は、キャリアアドバイザーが転職活動を手厚く支援してくれる点です。そのため自分一人での転職活動に不安がある方は、活用することをおすすめします。

また、キャリアアドバイザーにすべてのやり取りを任せられるため、在職中で忙しい方でも効率よく転職活動を進められます。

3次救急病院の脳外科から訪問看護へ転職

可能性が広がるエージェントへの相談は大切

転職サイトの使用をおすすめします。自分だけでは情報収集に限界があり、やはり専門の方が情報量も多く、転職の幅も広がるからです。ヒアリングを通して自分の意思や希望を再確認できたり、新しい提案を受けて考えが広がる可能性もあり、誰かに相談をすることは転職するうえで大切だと思いました。

大学病院の病棟からデイサービスへ転職

LINEでの連絡や求人紹介がとても便利

看護師転職サイトは担当者とLINEでやり取りができるため、自分のタイミングで返信ができ、働きながらでも転職活動がしやすかったです。LINEでおすすめの転職先を記述してくれるので、ゆっくり時間をかけて検討できますし、何度も読み返せるのも利点です。

公社病院の外科・婦人科病棟から医療脱毛クリニックへ転職

コンサルタントの言葉づかいでチェック

いろいろな看護師転職サイトをかけもちしてきましたが、コンサルタントの言葉づかいや電話マナーがしっかりしているところを強くおすすめします。名前も呼ばずに「あなたなら」や「じゃあそんな感じで」など適当な言葉づかいをする担当者はやはり病院の採用担当の方にもそういった態度だと思うので、避けた方が正解です。

転職方法2 希望の医療機関に直接応募する

直接応募は、第三者を介さず自分で医療機関へ応募をする転職方法です。

医療機関の公式ホームページに求人募集が出ていないかを探して、掲載があれば内容に従って応募手続きを行います。

求人が掲載されていない場合でも、電話やメールなどで問い合わせれば採用を検討してもらえることもあるようです。

第三者を介さない分、応募から内定までの期間は看護師転職サイトよりも短い傾向があります。

ただし、応募書類の作成や面接の日程調整、採用条件の交渉まで、採用側とのやり取りはすべて自分一人で行う必要がある転職手段です。

直接応募のメリット・デメリット

直接応募のメリット・デメリットは以下の通りです。

直接応募のメリット

  • 紹介料がかからない分、転職サイト経由の看護師に比べて採用されやすい
  • 早く転職したい方にとっては、応募から内定までが比較的短期間で済む

直接応募のデメリット

  • 自分一人ですべてのやり取りを行う必要があるため、不安を感じることも
  • 職場の内情も事前に入手しにくいため、ミスマッチが生じる可能性がある

入職後に約束していた話や条件が違っていたとしても、第三者を介する転職手段と違って自分で交渉する必要があります。

直接応募の利用がおすすめの看護師

直接応募に向いている看護師は以下の通りです。

  • すでに目的の医療機関や診療科が決まっている人
  • 転職経験がある人
  • 現在働いていない

直接応募は、働きたい医療機関や診療科が決まっている看護師に向いています。逆に目的の応募先がないまま、さまざまな医療機関のホームページを検索して探すのは非効率でしょう。

また自分ひとりで転職活動を完結させる必要があるため、転職の流れがわかっている転職経験者に向いています。今現在働いていない人で、医療機関と直接やり取りする時間の余裕がある方は、キャリアアドバイザーを挟まず話が進む直接応募のほうが効率的です。

第三者の支援がなくても自信を持って活動できる方で、採用率が高い点に魅力を感じる人はぜひ検討してみてください。

公立総合病院の回復期リハビリテーション病棟から急性期病院のリウマチ科へ転職

直接応募は面接まで進める確率が高い

転職には、病院のホームページからの直接応募が良いと思います。看護師転職サイトを利用すると、人材紹介料がかかるため「すぐ辞めたりしないでね」といった採用側から牽制されることがあります。自主応募で転職を繰り返していますが、面接まで進める確率はそれなりに高いと思います。

大学病院の外科から救急へ転職

直接応募だと就職祝い金を出す医療機関も

自分のやりたい分野や条件を定めて、自身でネットで検索をかけて調べるのがおすすめです。病院によって、直接応募だと就職お祝い金が出たりすることもあるためです。看護師転職サイトを使うのであれば希望を伝えて求人の情報だけ収集するのがいいかもしれません。

転職方法3 ハローワーク(公共職業安定所)を利用する

ハローワークは、厚生労働省が管轄する公的な職業紹介機関です。

求職者側も採用側も完全無料でサービスを利用できます

採用にコストがかけられない国公立病院などは、ハローワークにのみ求人を掲載するケースが多いので希望者はチェックしましょう。

ハローワークの主なサポート内容

  • 就職相談
  • 求人紹介
  • 履歴書添削、面接対策
  • 職業訓練 など

なお、ハローワークの職員を介さずに、自宅にいながらネットで求人検索を行い「オンライン自主応募の受付」ができる求人には直接応募も可能です(※1)。

ただし、直接応募の場合はハローワークからの紹介とはならず、再就職手当などの支給対象外になる可能性があるため要注意です(※2)。

※1 ハローワークインターネットサービス「オンライン自主応募について ~求職者マイページをお持ちの方へ~」参照
※2 ハローワークインターネットサービス「よくあるご質問(仕事をお探しの方)」参照

ハローワークのメリット・デメリット

ハローワークのメリット・デメリットは以下の通りです。

ハローワークのメリット

  • 採用コストをかけられない国公立病院や大学病院、地域の小規模クリニックの求人がある
  • ネット環境があれば、自宅で求人情報を検索して直接応募できるため、自分のペースで求人を探せる
  • 拠点数が全国に544ヶ所あるため、地方の転職に強い

ハローワークのデメリット

  • 看護師転職サイトほど手厚いサポートは受けられない
  • 看護師転職サイトに比べると求人数が少ない

看護師転職サイトの拠点は数ヶ所~数十ヶ所、eナースセンターは各都道府県に少なくとも1ヶ所のため、ハローワークの拠点数は断トツに多いです。不足しがちな地方の転職窓口を隅々までカバーしています。

ハローワークは、民間の職業紹介では就職が困難な人を中心に支援する機関(※)のため、看護師の転職市場に精通しているわけではありません。中にはサポートが薄いと感じる看護師もいるようです。

※ 厚生労働省「ハローワーク」参照

ハローワークがおすすめの看護師

ハローワークの転職に向いている方は以下の通りです。

  • 国公立病院や大学病院、地域に根ざした医療機関に転職したい人
  • 自分のペースで求人を探したい人
  • 医療機関の少ない地方での転職を考えている人

ハローワークでは、看護師転職サイトほど積極的な求人提案がないため、自分のペースで転職活動を進めたい人に向いています。

また、採用コストをかけられない医療機関が活用しているため、国公立病院や地域の小規模クリニックなどがハローワークのみに求人を掲載している場合も。地方の隅々の求人をカバーしているため、医療機関が少ない地方でも求人がみつかります。

キッズコーナーを併設したマザーズハローワークもあるため、0歳や1歳など小さいお子さん連れでも安心です。

精神科の認知症療養病棟から障がい者支援施設へ転職

マザーズハローワークや研修は利用価値大

ハローワークは無料で利用でき、子どもも同伴しやすいマザーズハローワークがあるのも魅力的だと思います。またブランクがあっても事前に研修を受けられたりするので、ハローワークのような公的人材紹介所は利用すべきだと思います。

大学病院から3次救急病院のERへ転職

条件が違うなどの入職後トラブルにきちんと対応

転職先とトラブルがあった際、ハローワークのような公的機関の方がちゃんと対応してくれるので良いと感じました。条件が違うなどの問題があったとき、病院側へ連絡を入れてくれたり、入職後にもアフターフォローの連絡をくれたりとハローワークの方が丁寧な対応をしてくれることを経験しました。

>>>ハローワークについて詳しくはこちら

転職方法4 求人サイトで希望求人を探す

医療機関の求人広告が一覧できるサイトから、求人を探す方法です。

掲載されている案件には、主に2種類のタイプがあります。

1つは、医療機関が直接求人広告を掲載している場合です。

この場合、求職者は直接応募となるため、看護師は自分で医療機関とやり取りする必要があります。

もう1つは、人材紹介会社の広告で、持っている求人案件を掲載している場合です。

この場合、人材紹介会社への登録が必要になりますが、キャリアアドバイザーが転職活動をサポートしてくれます。

求人サイトのメリット・デメリット

求人サイトのメリット・デメリットは以下の通りです。

求人サイトのメリット

  • 複数のエージェントの求人情報が一覧できるため、より多くの求人を比較検討できる
  • 自分のペースで転職活動を進められる

求人サイトのデメリット

  • 膨大な求人の中から自分で選ぶ必要がある
  • 直接応募する求人の場合、自分ひとりで転職活動を進める必要がある
  • 看護師転職サイトのような非公開求人はない

同じく直接応募が可能なハローワークとの違いは、採用コストをかけてでも良い人を採用したいと考える採用側の姿勢といえます。自分のペースで転職活動を進めながら、質の良い求人に出合える可能性が高いでしょう。

一方で、看護師転職サイトのような非公開求人はなく、登録しないと紹介してもらえない求人などはありません。

求人サイトがおすすめの看護師

求人サイトの利用がおすすめの看護師は以下の通りです。

  • 自分のペースで転職活動を進めつつ、より質の高い求人に出合いたい人
  • 働きたい診療科や希望条件がある程度決まっている人
  • 転職経験がある人

求人サイトは膨大な求人の中から自分で応募先を選べるため、目的の転職先がある程度明確な人のほうが迷わずにすみます。また、多くの求人の中から自分に適した求人を見極めるためには、それなりの経験が必要です。転職の一連の流れを経験ずみの方に向いているでしょう。

直接応募求人の場合は自分で採用側とやり取りする必要があるため、ひとりでの転職活動に不安がある人は避けたほうが良いでしょう。

精神科急性期病棟からAGAを中心とした美容クリニックへ転職

ジョブメドレーなどで自分で求人先を探し応募

実際に就職したい領域を自ら絞って、ジョブメドレーなど求人サイト(勧誘がないタイプのもの)を使用して求人先を探しました。そこから興味のある会社のことを公式サイト等で調べて、自ら応募し、結果的に転職することができました。

急性期病院の病棟からクリニックへ転職

しつこい電話が嫌な人におすすめの転職方法

しつこい勧誘がなく、かつ求人をいつでも自由に見られる求人サイトは良いと思います。転職を考える理由は看護師それぞれで、急を要さない人やしつこい勧誘の電話などが嫌な人もいるかと思います。そんな人たちは求人サイトを利用しての転職が向いているでしょう。

>>>看護師専門求人サイト:看護師求人EXはこちら
>>>看護師専門求人サイト:e看護師求人はこちら

転職方法5 知人や友人・同僚の紹介で転職する

知人や友人・同僚が働いている職場や独立した知り合いの医師の職場を紹介してもらう方法です。

実際に働いている人からリアルな職場情報を入手できるため、転職後のミスマッチが発生しにくいでしょう。

採用側も一緒に働く人の知り合いということで、互いに安心感のある採用方法といえます。

また、採用担当者に直接つないでもらえるため、選考に進む機会が得られやすく、短期間での転職が実現可能な手段です。

知人や友人・同僚の紹介のメリット・デメリット

知人や友人・同僚の紹介のメリット・デメリットは以下の通りです。

知人や友人・同僚の紹介のメリット

  • リアルな職場情報を入手できるため、ミスマッチが少ない
  • 採用コストがかからないうえに、知人の紹介という安心感により、採用難易度が下がることも

知人や友人・同僚の紹介のデメリット

  • 途中で辞退したくなっても、紹介者に気をつかって辞退しにくい
  • 紹介者の面目を保つために、条件交渉で強気に出られない
  • 事前に約束した雇用条件が入職後反故にされるケースがある

知り合いという安心感と遠慮から、採用条件の確認を口約束だけですませがちです。しかし、入社後に反故にされるケースも少なくありません。知り合いだからと言って安心・遠慮せず、採用条件を明記した書面の提出を依頼しましょう。

仲介する人が「知り合い」という点が、メリットにもデメリットにも働くため要注意です。

知人や友人・同僚の紹介がおすすめの看護師

知人や友人・同僚の紹介がおすすめの看護師は、以下の通りです。

  • 職場の人間関係が心配で、事前に詳しく知ったうえで応募したい人
  • 採用難易度を下げたい
  • 自分で雇用条件の確認・交渉ができる

共通の知り合いを介することで安心感を得られ、逆に安心感を与えることもできる知人・友人の紹介。採用コストもかからないため、有料の人材紹介より採用率は高いといえます。

採用担当者と直接つないでもらえるため、転職活動を早くスムーズに進めたい人にもおすすめです。

ただし、知り合いだからといって雇用条件をはっきり決めないまま入職となり、聞いていた内容と違った、入職してすぐ条件を変更されることも。雇用条件で損しないよう、自分で確認と交渉が行える人に向いているでしょう。

国立病院機構の重症心身障害病棟から転職活動中

ネットの口コミより知人看護師の言葉が信頼できる

転職サイトで言ってくるクチコミは信ぴょう性が低いので、同じ看護師をしている知人からの情報や紹介の方がリアルで、正しい情報だと思います。病院や施設のクチコミが知りたいのであれば、ベテランの看護師に聞くのがいちばん良いのではないでしょうか。

公立病院の病棟から公立病院のICUへ転職

知り合いや友人の紹介が最も無難

信頼をおける知り合いや友人から情報収集したうえで転職先を探すことが最も無難で良い選択だと思います。

転職方法6 eナースセンターを利用する

eナースセンターとは、各都道府県のナースセンターで行っている職業紹介業務をインターネット上に展開したものです。

公的機関である公益社団法人看護協会が運営しているため、求職側も採用側も無料で利用できる点ではハローワークと似ていますが、看護師専門であることが大きな違いです。

希望すれば、医療機関からのスカウトメールを受け取れるのもハローワークにはない仕組みです。

職員の多くが看護師の有資格者のため、具体的な業務の相談がしやすいのもポイントです。

eナースセンターのメリット・デメリット

eナースセンターのメリット・デメリットは以下の通りです。

eナースセンターのメリット

  • ナースセンターは各都道府県に必ず1拠点はあるため、全国の求人をカバーしている
  • 職員のほとんどが看護師であるため、看護師視点のアドバイスがもらえる

eナースセンターのデメリット

  • 履歴書の添削や面接対策などのサポートは手薄
  • 職員の看護観を押し付けられるように感じることも

また、最新の医療に関する講義や看護実習が受けられるのは、看護師の復職を支援する看護協会ならではのサービスです。

eナースセンターがおすすめの看護師

eナースセンターでの転職活動がおすすめの看護師は以下の通りです。

  • 地方で転職活動をする人
  • 自分のペースで転職活動をしたい人
  • ブランクから復職を考えている人

eナースセンターは、各都道府県に必ず1つはあるナースセンターの求人をネットで一覧できる仕組みです。看護師転職サイトでは、どうしても手薄になりがちな地方エリアもカバーしているため、地方で転職活動をする方にも心強い存在です。

また、ネット上で求人検索から応募までが可能なため、第三者を介さず自分のペースで転職活動をしたい人にもおすすめです。

潜在看護師の復職支援に力を入れているため、ブランクから復職を考えている人にも向いているでしょう。

民間病院の消化器内科から単科病院の精神科へ転職

自分で決めながら責任もって転職活動が進められる

おすすめな転職方法はナースセンターです。担当者にすすめられたりではなく自分自身の意思で求人を探すことができるので、何かあっても自分自身で決めたことであると思えて、今後の仕事等に対しても良い影響をもたらすと感じるからです。

大学病院の内科病棟から精神科クリニックへ転職

40歳以上の転職は厳しかったが契約写真で入職

地道に自分でナースセンターやハローワークで求人を探して、コツコツ応募しながらですが契約社員での転職が叶いました。40歳を超えていての転職だったので正社員は無理でした。病院が募集するタイミングと自分が転職したいタイミングもあると思います。

>>>eナースセンターについて詳しくはこちら

転職方法7 新聞やフリーペーパーの求人広告で探す

新聞やフリーペーパーなどの紙媒体に掲載された求人情報から仕事を探す方法です。

配布エリアが限られるため、地域密着型の求人情報が得られやすいのが特徴です。

採用側は掲載枠を購入して求人募集を出しているため、無料のハローワークやeナースセンターよりも採用意欲は高いといえます。

第三者を介さない直接応募となるため、看護師は自分で医療機関とやり取りする必要があります

求人広告のメリット・デメリット

求人広告のメリット・デメリットは以下の通りです。

求人広告のメリット

  • 自宅から近い病院やクリニック、施設の求人情報に出合える
  • 自分のペースで転職活動ができる

求人広告のデメリット

  • 職場のリアルな内部情報を把握しにくい
  • 転職活動のすべてを自分ひとりで行う必要がある
  • 求人数が少ない

自宅から近い求人が探せる反面、求人数自体が少なく、条件と合う求人に出会える確率は低いと言えるでしょう。

また、ハローワークやeナースセンターとは違い、求人情報の内容は広告会社や採用側それぞれのコンプライアンスに委ねられています。転職後に話が違ったとしても、自分ひとりで対処する必要があると覚悟をしておきましょう。

求人情報適正化推進協議会のガイドライン遵守を宣言した適合メディア(※)の情報であれば、ある程度安心できるでしょう。

※ 求人情報適正化推進協議会求人情報提供ガイドライン 適合メディア宣言事業者

求人広告がおすすめの看護師

求人広告での転職活動がおすすめの看護師は以下の通りです。

  • 通勤がつらくて自宅の最寄りで職場を探している人
  • 自分のペースでじっくり転職活動を進めたい人

複数ある転職方法の中でも、最もローカルな情報が得られるのは、配布エリアが絞られる新聞やフリーペーパーの求人広告と言えます。

とはいえ、さまざまな職種が掲載されており、看護師の募集がみつかる頻度は決して多くはありません。良い条件の職場をじっくり探したいという方は、こまめにチェックすると良いでしょう。

大学病院の小児科から小児科クリニックへ転職

新聞の求人広告はタイミング次第

私がおすすめするのは、新聞やハローワークの求人広告です。タイミングが良ければ、希望通りの案件がみつかると思います。また新聞などは地元の転職情報が多いので、役に立つものが多いのではないでしょうか。転職サイトでは、担当者が土地勘がなくわからないということもあるので。

総合病院の内科から内科クリニックへ転職

看護師転職サイトとの併用がおすすめ

看護師転職サイトを使ってもいいとは思いますが、よく見極めることが大切だと思います。何が何でも転職サイトというのではなく、新聞の求人広告やハローワークなどまんべんなく検索して、一番自分に合うようなものを探すといいでしょう。

看護師の転職スケジュールと手順・進め方

看護師が転職する際のスケジュールや手順、進め方は、主に以下の10のステップを踏みます。

  1. 転職情報を収集する
  2. 自己分析をする
  3. 応募したい求人を探す
  4. 希望条件に合う求人に応募する
  5. 応募先の情報収集をする
  6. 履歴書・職務経歴書の作成と面接準備
  7. 面接・職場見学をする
  8. 内定が出たら承諾お断りの返事をする
  9. 退職願を提出する
  10. 退職・入職

1.転職情報を収集する

転職活動に臨むうえで初めに着手したいのが看護師の転職に関する情報収集です。

転職方法にはさまざまな手段があり、特徴やメリット・デメリットが異なるため、手順や期間が異なります。各転職方法の特長をつかみ、それを利用した場合のスケジュール感について情報収集を行いましょう。ネット上の口コミを読んだり、転職経験のある看護師に聞いてみると参考になるかもしれません。

また、自分が希望する求人が、どれくらいあるのかも転職難易度に影響します。各看護師転職サイトの公開求人検索で絞り込みを行い、大まかな求人数を把握することで難易度を推測するとよいでしょう。

看護師転職サイトやハローワーク、eナースセンターであれば、キャリアアドバイザーや職員がスケジュール感や必要な手順について教えてくれます。初めての転職の方は、情報収集の段階から活用すると良いでしょう。

2.自己分析をする

転職活動が視野に入るということは、自分の理想と現実に何らかのギャップがあるということ。現在の職場では埋められない理想とのギャップを埋めようとする試みが転職活動といえます。

そこでまずは、看護師になった理由や目標とする看護師像や働き方を書き出し、何が不足しているのか自己分析をしましょう。そのうえで、次の職場に求める希望条件を挙げていきます。

すべての希望条件を完璧に満たすのは難しいため、優先順位をつけることも重要。

看護師転職サイト、ハローワーク、eナースセンターであれば、第三者のヒアリングを通して自分の考えをまとめることもできます。

3.応募したい求人を探す

希望条件が定まったら、応募したい求人を探します。その際、自分の状況によって活用したい転職手段が異なります。以下の視点で選ぶと良いでしょう。

  • 忙しくて自分で求人を探す余裕がない
    看護師転職サイト、ハローワーク、eナースセンターなら、希望条件に合う求人探しを第三者に代行してもらえます。
  • 内部情報を詳しく知りたい
    看護師転職サイト、知人の紹介なら、自分だけでは把握できない内部情報を教えてもらえます。
  • 医療業界に詳しい人から解説してもらいたい
    看護師転職サイト、eナースセンターは医療業界に精通した担当者に相談ができます。特にeナースセンターの担当者は、看護師資格の保有者であるため、現場にも精通しています。
  • 自分で求人を比較検討したい
    ハローワーク、eナースセンター、求人サイト、直接応募は、自分で求人を検索閲覧することが可能です。

その他にも国公立病院への転職を考えている場合はハローワーク、応募先がある程度決まっている場合は直接応募で探すと良いでしょう。

4.希望条件に合う求人に応募する

希望条件に合う求人がみつかったら、応募に進みます。応募方法は転職手段によって異なります。

  • 看護師転職サイトを利用しての応募方法
    会員登録のうえ、キャリアアドバイザーを介して応募します。公開求人の検索閲覧には会員登録は不要ですが、求人紹介や応募には会員登録が必要です。
  • ハローワークを利用しての応募方法
    会員情報を登録のうえ、職員を介して応募するか、求人によっては直接応募が選べます。求人の検索閲覧をする時点で会員登録が必要です。
  • eナースセンターを利用しての応募方法
    会員情報を登録のうえ、職員を介して応募するか、直接応募が選べます。求人の検索閲覧時点では会員登録は不要ですが、求人紹介や応募の際は会員登録が必要です。
  • 求人サイトを利用しての応募方法
    会員情報を登録のうえ、直接応募をします。求人の検索閲覧時点では会員登録は不要ですが、応募の際は登録が必要です。

直接応募や知人の紹介の場合は、医療機関側が指定する方法に従って応募を進めましょう。

5.応募先の情報収集をする

応募先が決まったら、該当の医療機関の情報を収集します。この工程は応募前に行っても良いでしょう。

希望の職場かどうか見極めるためには、以下のような情報を調べておくことが重要です。

  • 職場の人間関係
  • 働く人の年齢層
  • 定着率や離職率
  • 休みの取りやすさ
  • 各種手当の詳細内容
  • シフトの組み方
  • 昇給率
  • 基本給の内訳や賞与との関係
  • 看護師1人に対する患者数(日勤、夜勤それぞれ)

こうした情報は求人票には書かれていないため、直接応募や求人サイトでは入手が難しい情報です。逆に、看護師転職サイトや知人の紹介であれば、このような内部事情を詳しく教えてもらえるでしょう。

6.履歴書・職務経歴書の作成と面接準備

応募先の情報を収集したら、その内容を考慮しながら履歴書と職務経歴書の作成と面接の準備を行います。

採用担当者が特に着目する項目は、以下の通りです。

  • これまでの勤務先(スキル・経験値を確認)
  • 転職回数と在職期間(長く働いてもらえるかを確認)
  • 志望動機(本気度や意欲を確認)

看護師転職サイトやハローワークでは、応募書類の添削や面接対策も無料で対応してもらえます。特に看護師転職サイトは、面接でどんな質問をされたのか実際の応募者からヒアリングしているため、より確実な対策を行えるでしょう。

直接応募の場合、応募書類の内容によって面接に進めるかどうかが決まります。看護師転職サイトの場合は、アドバイザーが提出する推薦書類の審査を経て、応募書類は面接時に持参することが多いようです。

7.面接・職場見学をする

面接時によく聞かれる質問は以下の通りです。

  • 応募先を選んだ理由(本気度と意欲を確認)
  • 入職後にどのような看護をしたいか(意欲を確認しつつ、業務内容との一致性を確認)
  • これまでの業務内容について(スキルや経験値を確認)
  • 退職理由や転職回数の多さについて(長く働いてもらえるかを確認)

前職や現職への不満はポジティブな言葉に変換し、転職理由と志望動機はつじつまが合うようにしましょう。

例えば、転職理由がスキルアップのためとしながら、志望内容が前職と異なる診療科である場合はつじつまが合っていません。その場合は、スキルアップのために、異なるキャリアがどうつながるのかまで話せると説得力があります。未経験の診療科への転職活動でも、キャリアアップに向けての一貫性が説明できれば問題ありません。

一方、面接は自分自身が採用側をチェックする場面でもあります。看護師転職サイトのキャリアアドバイザーが同行してくれる場合は、聞きにくい質問を代わりに聞いてもらいましょう。

面接と同日行われることが多い職場見学の際は、看護師の表情・様子・年齢層や、医療器具の充実度・衛生管理などをチェックしておきましょう。

8.内定が出たら承諾・お断りの返事をする

合否は早くて当日に、遅くても1週間以内に出ます。内定したら、まずは内定通知書の内容をしっかり確認しましょう。ここで希望条件と食い違いがあるようであれば、採用条件の交渉を行います。看護師転職サイトなら、キャリアアドバイザーに条件交渉を代行してもらえます。

採用条件に納得したら、入職後に条件を変えられてしまうことのないよう採用条件提示書の発行を依頼します。記載してもらう内容としては、給与、各種手当、勤務時間などに加え、夜勤やオンコール対応の有無、残業時間なども忘れずに。入職後に変えられたくない条件はきちんと明記してもらいましょう。

採用条件提示書の内容に問題がなければ、承諾の意思を伝えます。看護師転職サイト経由の応募であれば、キャリアアドバイザーに意思を伝えればOK。直接応募の場合は、メールや電話などで意志を伝えたうえで、内定承諾書の送付が必要となることも。

内定を辞退する場合は、詳しく説明し過ぎる必要はありません。「一身上の都合で就業が困難になった」「複数内定をいただき、検討の結果、他社の内定を受けることにした」といった言い方で問題ないでしょう。他の医療機関と比較しての辞退理由はNG。時間と労力をかけて選んでいただいた感謝の気持ちを伝えることです。

9.退職願を提出する

退職届は必ず採用条件提示書を受け取ってからにしましょう。なぜなら先に退職してしまうと、転職先と条件交渉をするうえで不利になるからです。中には、前職場に戻れない弱みにつけこみ、途中で採用条件を変える医療機関もあるからです。その場合、妥協した転職となってしまいます。

退職までの期間としては、最低2ヶ月は必要です。代わりの看護師を募集するために1~2ヶ月、引き継ぎのために1ヶ月はかかるからです。その期間を考慮して退職の意思は事前に伝えておきましょう。

伝える相手としては、シフト管理をしている看護師長や同等の立場の方が適切です。なぜなら看護師の勤怠や業務管理の責任を持つ立場のため、シフト面で他の看護師の負担を最小限に留める配慮が期待できるからです。また、退職までのベストなスケジュールもアドバイスしてもらえるでしょう。

10.退職・入職

退職日が決まったら、入職日を調整しましょう。初日出勤時の集合時間・場所、持ち物などに加え、自分で準備しておくべきものや、レンタル品なども確認します。

看護師転職サイトであれば、入職日までキャリアアドバイザーが内定先とのやりとりを代行してくれます。また、入職後にアフターフォローとして状況確認の連絡が入ることも。もし万が一、採用条件と不一致がある場合は、キャリアアドバイザーに相談すれば職場と再交渉してもらえます。泣き寝入りする前に相談してみましょう。

転職活動がうまくいかないと悩む看護師の特徴と対策

看護師は国家資格なので採用されやすいイメージがありますが、実際は看護師であっても不採用になるケースも少なくありません。

転職がうまくいかない人の特徴と、その対策について解説します。

書類選考や面接で落ちてしまう人の特徴と対策

いくら人材不足で困っていても、「看護師資格さえあれば、誰でもいい」というわけではありません。

採用担当者が不適格だと判断すれば、やはり書類選考や面接で落ちます

不採用が続いてしまう人には、以下のような特徴があります。

書類選考や面接に落ちてしまう看護師の8つの特徴

  1. 社会人としての基本的マナーが守れていない
  2. 面接時に質問に答えられない・回答がずれている
  3. 応募先についてよく調べていない
  4. 条件や要望が多過ぎる
  5. 前職をネガティブな理由で退職している
  6. 志望動機に一貫性がない
  7. 求める人物像にマッチしない
  8. 倍率の高い人気の病院・クリニックばかりに応募している

スキルや経験に自信があるのに、なかなか内定が出ないという人は、これらに当てはまる項目がないか振り返ってみましょう。
これから転職活動を始める人は、書類選考や面接前にその対策としてご一読ください。

社会人としての基本的マナーが守れていない

看護師といっても、社会人としてのビジネスマナーは必要です。

面接時の身だしなみや言葉遣いが悪ければ、看護師としてのスキルを判断される前に社会人としての常識を疑われてしまいます。

面接時の服装はスーツがベストですが、勤務時にスーツを着用しない看護師の場合は、清潔感のある服装であれば問題ありません。

応募書類については、不備があったり、間違えた箇所だけを修正するのもNGです。

応募書類を送付する場合も、送付状(添え状)の同封も忘れずに行いましょう。

面接時に質問に答えられない・回答がずれている

面接時の質問に答えられなかったり、回答がずれている場合はコミュニケーション能力が低く、患者さんや他の看護師とうまくやっていけないのではと不安視されてしまいます。

応募先の面接ではどのような質問がされるのかをあらかじめ調べ、自分の答えを用意しておくなど、しっかり面接対策を行いましょう

看護師転職サイトを利用すると、過去の面接でされた質問を教えてもらえたり、面接の練習をしてくれることもあります。

応募先についてよく調べていない

下調べが十分の人は、応募先に対する転職の熱意がないと判断されて選考に不利になりかねません。

運よく入職できたとしても、職場研究が不十分であれば「こんなはずではなかった」とミスマッチを感じる原因にもなってしまいます。

給与や休日など、求人票から読み取れる条件以外もきちんと調べましょう。

ホームページを熟読すれば、医療機関としての方針や看護観などがわかりますし、看護師転職サイトを利用すれば、職場の雰囲気や離職率・有給取得率なども教えてもらえます。

条件や要望が多過ぎる

給与や休日などの条件や希望が多すぎると、入職後も要望ばかり押し付けてくるのではと警戒されてしまいます。

また、提示する希望条件と看護師としての能力と見合っていなければ不採用になっても仕方がないでしょう。

100%希望が叶う転職先はありません

希望条件には優先順位をつけ、どうしても譲れない点以外は求人票に記載された条件を受け入れることも必要です。

前職をネガティブな理由で退職している

人間関係がうまくいかなかった、待遇が悪かったなど、前職をネガティブな理由で退職した人は、せっかく採用しても不満があればすぐに辞めてしまうのではないかとマイナスな印象を与えてしまいます。

ネガティブな退職理由をそのまま言ったり嘘をつくのではなく、伝え方をポジティブにする工夫が必要です

例えば「前職でも問題改善のために努力した結果、仕事に集中するためにも新しい環境で働きたい」といったように、前向きな表現に言い換えるといいでしょう。

志望動機に一貫性がない

前職の退職理由や応募先の志望理由などに一貫性がない場合、看護師としてスキルアップしたいというやる気や応募先で働きたいという熱意が感じられません。

前職を退職した後に選んだのがなぜ応募先であったのか、自分の経歴を活かして応募先でどのように働きたいのかなど、明確に伝える必要があります

前職を退職するに至った問題点は、応募先では解消できるとアピールしましょう。

求める人物像にマッチしない

採用担当者は看護師のスキルや経験、人柄などから職場で活躍できるか、チームと溶け込めるかという点まで見て判断しています。

採用側が必要としている看護師像と自分が当てはまっていなければ、採用される可能性は低いです。

可能な限り情報を集め、採用側が求めている看護師像を想像しながら、応募先を選びましょう。

倍率の高い人気の病院・クリニックばかりに応募している

人気の医療機関には応募が集中するため、採用難易度が上がる傾向にあります。

数多くの応募者の中から選ばれるには、抜きん出たスキルや経験が必要になるでしょう。

高望みをしていては、転職活動が長引く恐れがあります

今一度自己分析を行い、採用側が求めるスキルと自分のスキルとがマッチする医療機関を探すことも必要です。

5回、10回と転職を繰り返していると転職は不利?

看護師も転職回数の多いと市場価値が下がり、転職が不利になります。

採用側はできるだけ長く働いてもらいたいと思うものですが、転職があまりにも多いと早期退職リスクが高いと判断されるからです。

看護師という仕事の性質上、転職回数が多いと判断されるかは、年齢や経験によって異なります。

20代で転職回数が2、3回であればそれほど転職活動に影響はないと考えられますが、5回、10回ともなれば転職は不利になっていきます。

また、下記の特徴に当てはまる看護師は要注意です。

転職回数の多さが不利になる看護師4つのタイプ

  1. 短期間で転職を繰り返している看護師
  2. これまでの経歴に一貫性がない看護師
  3. 転職理由がネガティブで後ろ向きな看護師
  4. 転職回数が多い自覚のない看護師

転職に不利になる特徴を知り、採用されるためにも対策しておきましょう。

短期間で転職を繰り返している看護師

就業年数が1年未満で転職を繰り返していると、忍耐力がなく退職するのではないかと不安視され、転職に不利になる恐れがあります。

短期間で転職を繰り返している人の「スキルアップのため」という退職理由は印象アップにつながりません。

これまでの長期勤務できなかった理由を明確にし、応募先では長期勤務が可能である理由を説明できるようにしておきましょう。

これまでの経歴に一貫性がない看護師

診療科や施設形態が異なる職場を転々としている看護師は、どの分野においても経験や知識が中途半端でスキルが不足しているという印象を持たれていまいます。

転職先に一貫性のない看護師は、今一度自分の看護観やキャリアを見つめ直すことが必要です。

これまでの経験をもとに専門分野を決め、長く働きたいという意思をしっかりと伝えられるといいでしょう。

理想の看護師像や将来のビジョンがない看護師

理想の看護師像やビジョンがない看護師は目的意識がないため、看護師としての知識やスキルにも不安を持たれがちです。

まずは、自分がどのような看護師として働きたいかを明確にし、面接では今後の働き方やキャリアプランが伝えられるといいでしょう。

転職回数が多い自覚のない看護師

転職回数の多さに無頓着な看護師は、自己中心的だと捉えられ、不採用になる恐れがあります。

看護師にとってはポジティブな理由の転職であっても、長く勤務してほしい採用側にとっては「すぐに辞めてしまうのではないか」という不安が拭えません。

転職回数が多い看護師は、採用されたら長く働きたいとアピールすることが必要ですし、あわせて長く働くための具体的な改善策を伝えられるといいでしょう。

看護師のタイプ別おすすめ転職方法

看護師のタイプ別で、おすすめの転職方法をご紹介します。

初めての転職におすすめの転職方法は看護師転職サイトとハローワーク

初めて転職する看護師には、担当者がついて転職サポートをしてくれる看護師転職サイトとハローワークがおすすめです。

看護師転職サイトは転職方法をすべて教えてくれる

初めての転職におすすめなのは、転職のプロが伴走してくれる看護師転職サイトです。転職活動の全工程でキャリアアドバイザーの支援が得られるため、不安や悩みを和らげることができます。

希望条件や今後のキャリア観がまとまっていなくても、担当者にじっくり話を聞いてもらうことで自分の本心が見えてくることも。

転職活動の進め方や、履歴書の書き方、面接での受け答えまで、心強いアドバイスも得られるでしょう。

自分では聞きにくいことを代わりに確認してもらえたり、採用時の条件交渉も代行してもらえます。

ハローワークは履歴書添削や面接対策も行っている

ハローワークも、転職活動のさまざまな工程をサポートしてもらえる点で、初めての転職におすすめです。

求人紹介や面接の日程調整に加え、希望すれば履歴書の添削や模擬面接にも対応してもらえます。そのため何をアピールすればよいかわからないという方も、第三者の視点で的確なアドバイスがもらえるでしょう。

ただし、サービスの質は民間の看護師転職サイトに比べると、積極的なサポートはあまり期待できません。ハローワークでは、提供された求人情報より条件が下がることはありませんが、より有利に条件交渉してくれることもありません。より良い条件で採用されたい場合は、ハローワークの利用は向かないでしょう。

>>>ハローワークについて詳しくはこちら

転職が2回以上の看護師におすすめの転職方法は直接応募や求人サイト

転職が2回以上で、転職の流れや進め方がある程度わかっている看護師には、直接応募や求人サイトでの転職方法がおすすめです。

直接応募は採用確率が一番高い転職方法

転職経験があり、転職活動に不安や悩みのない方には、直接応募がおすすめです。
特に目的の医療機関や診療科が明確な看護師には、メリットがある方法と言えます。なぜならコストがかかる求人手段に比べると、採用率が高いからです。

同様に、採用コストがかからない手段としてハローワークやeナースセンターもありますが、直接応募経由のほうがより好印象を持ってもらえます。その医療機関の求人に自らたどり着いて志願するほうが、より本気度が感じられるからです。

目的の医療機関がある場合は、まずはホームページの求人情報をチェックしてみましょう。

求人サイトはたくさんの求人案件から自分で選べる

求人サイトも転職活動に慣れている転職経験者におすすめの方法です。目的の医療機関が決まっている人には直接応募が向いていますが、求人サイトはたくさんの求人を比較検討したい方に向いています。

看護師転職サイトは第三者に求人探しを依頼できる点は便利ですが、情報の取捨選択に第三者の視点が加わります。そのため希望条件が誤認され、見当違いな求人が紹介されてしまうことも。

希望条件が明確で時間に余裕がある人なら、看護師求人EXやe看護師求人のような自分で選べる求人サイトのほうが自分に合った取捨選択ができるかもしれません。

>>>看護師専門求人サイト:看護師求人EXはこちら
>>>看護師専門求人サイト:e看護師求人はこちら

第二新卒・臨床経験なしの看護師におすすめの転職方法は看護師転職サイトとハローワーク

第二新卒や臨床経験なしなど、スキルもなく初めての転職活動に臨む看護師には、看護師転職サイトやハローワークの利用をおすすめします。

看護師転職サイトは第二新卒の求人のみを検索できる

看護師転職サイトの中には、第二新卒や臨床経験なしの方向けに、検索項目が充実しているサイトがあります。例えば、レバウェル看護(旧 看護のお仕事)では「未経験可」「研修充実」といった項目で検索可能です。

さらに履歴書の添削や面接対策も充実しているため、スキルや経験不足が不利に見えない履歴書の書き方や面接での受け答えのアドバイスも期待できます。エリアにもよりますが、看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)やレバウェル看護(旧 看護のお仕事)など、面接に担当者が同行してくれる転職サイトも。

そうした看護師転職サイトなら、スキル・経験不足でも安心して転職活動に臨めるでしょう。

ハローワークは研修制度の整った大規模病院の求人を保有している

ハローワークには、研修制度が充実している国公立病院や大学病院の求人が掲載されていることがあります。なぜならそうした病院は採用コストをかけられないため、無料の求人手段を活用するケースが多いからです。

そもそも有料の求人手段を使わなくても人が集まり、雇用条件も画一化されているのでハローワークのみに求人を掲載するケースが多いのです。

また、ハローワークは民間の職業紹介などで就職が難しい人を中心に支援する機関です。そのため第二新卒でも利用可能な「新卒応援ハローワーク」が全国56ヶ所に設置されています(2022年8月時点)。

>>>ハローワークについて詳しくはこちら

ブランクのある看護師におすすめの転職方法はeナースセンターと看護師転職サイト

看護師として働いていない期間が長いブランクのある方の復職には、eナースセンターと看護師転職サイトの利用がおすすめです。

eナースセンターは潜在看護師の復職に力を入れている

eナースセンターは「看護師等の人材確保の促進に関する法律」に基づき設置された公的機関です。そのため潜在看護師の復職に力が入れられており、ブランクのある看護師におすすめの転職手段です。

再就職のためのさまざまな研修も充実しており、最新の医療に関する講義や実習を現場で学べる内容も。

実際に、ナースセンター経由で再就業した看護師が、就業先決定までに要した平均期間は5.4 ヶ月。そのうち69.5%の看護師が登録後 3ヶ月以内に再就業を果たしています。

転職活動と同時に看護の現場感を取り戻せるのは、eナースセンターならではのサポートといえます。

>>>eナースセンターについて詳しくはこちら

看護師転職サイトはブランクありの条件で求人検索ができる

看護師転職サイトは、ブランクに理解のある医療機関の求人がみつかりやすい転職手段です。

例えば看護roo!、レバウェル看護(旧 看護のお仕事)、マイナビ看護師では「ブランクあり」「未経験可」「託児所あり」で求人検索ができます。さらにレバウェル看護(旧 看護のお仕事)では「研修充実」という独自の検索項目があり、ジョブメドレーは「40代活躍」「50代活躍」「60代活躍」「年齢不問」といった項目でも求人が探せます。

履歴書添削や面接対策も看護師転職サイトでは充実しているため、ブランクがマイナスに見えないようアドバイスをもらえます。丁寧なヒアリング力に定評のある転職サイトなら、自分の強みを再整理するうえでも心強いサポートが得られるでしょう。

看護師の転職理由別おすすめ転職方法

看護師の転職理由別におすすめの転職方法をご紹介しましょう。

人間関係が理由で転職する看護師におすすめの転職方法は知人の紹介か看護師転職サイト

職場の人間関係に悩んで転職を決めた看護師には、知人や友人・同僚の紹介か、看護師転職サイトをおすすめします。

知人の紹介なら人間関係や職場の雰囲気を正直に教えてもらえる

人間関係が理由で転職する方は、次の職場の人間関係もかなり気になるものです。現在の職場と同じ状況に陥らないためには、入職前に応募先の内部事情を詳しく知れる転職方法を選ぶことが何よりも大事。

その点、知人の紹介であれば、医師や看護師の性格といった細かい情報から人間関係まで、詳しく教えてもらえるでしょう。

一方で、知人の顔を立てるために、選考を途中で辞退しにくく入職後も辞めにくいというデメリットがある点にはご注意を。

看護師転職サイトなら担当者から在籍看護師の情報が得られる

人間関係が理由で転職する方におすすめしたいもう一つの転職方法は、看護師転職サイトの活用です。

良いキャリアアドバイザーであれば、質の高いマッチングを最終目標に定め、採用側にも求職者側にも丁寧なヒアリングを行っています。そのため応募先の医師や看護師の性格、年齢層、人間関係といった細かい情報を教えてもらえるのです。

例えば、看護roo!は採用側と求職側とを同じスタッフが担当しているため両者から情報が得やすく、レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は医療機関への訪問回数が多く、職場の雰囲気やどういった看護師がなじみやすいか、定着率や離職率まで詳しく把握しています。

気になることを質問すれば、応募先に確認のうえ回答してもらえます。自分では聞きにくいことも、代わりに聞いてくれる存在がいるのは心強いですね。

通勤の不便さが理由で転職する看護師におすすめの転職方法は求人広告とハローワーク

車通勤不可や公共交通機関が発達していないなど、通勤の不便さが理由で転職する看護師には、求人広告かハローワークの利用をおすすめします。

求人広告は地域密着の医療機関や施設の求人に強い

結婚や育児による引っ越しで、通勤が不便になってしまうケースは少なくありません。また、0歳や1歳など小さいお子さんを育てる方や、介護で忙しい方の場合、できる限り家から近い職場が便利ですね。

配布エリアが細かく分かれる新聞や地域のフリーペーパーには、地域密着型の求人広告が掲載されています。

看護師求人が必ずしも掲載されているとは限りませんが、タイミングが良ければ家から近いエリア限定のかなりローカルな求人に出会えるでしょう。

ハローワークは全国にあり地方の交通機関にも詳しい

ハローワークは全国544ヶ所設置されており、その数は民間の看護師転職サイトの拠点数に比べて圧倒的です。

職員がその地域の特性や交通事情にも詳しいため、自分に土地勘がない場合でも、心強い支援が得られるでしょう。地元にUターンする場合や、引っ越し先での転職活動にもおすすめです。

また、地域密着型の小規模クリニックなどは、採用コストをかけられないため、ハローワークにだけ求人を掲載していることがあります。自分の地元で求人を探すなら、ハローワークは押さえておきたい転職手段です。

>>>ハローワークについて詳しくはこちら

出産・育児など生活環境の変化で転職する看護師におすすめの転職方法は看護師転職サイトと知人の紹介

出産や育児、介護といった家族や生活環境の変化で転職する場合は、看護師転職サイト利用か知人や友人・同僚の紹介での転職がおすすめです。

看護師転職サイトはママ看護師などの条件で求人検索可能

出産・育児で環境が変われば、働き方も変える必要が出てきます。看護roo!やレバウェル看護(旧 看護のお仕事)では「日勤のみ」「土日休み」「託児所あり」といったママ看護師にうれしい検索項目があり、MCナースネット、レバウェル看護派遣(旧 看護のお仕事派遣)など、派遣に特化したエージェントもあります。

LINEでの連絡手段を採用するエージェントなら、子育ての合間に自分のペースで担当者とやり取りをすることも可能。転職hubが行った独自アンケートでは、子育てとの両立を重視したうえで、希望に合う転職先を紹介してもらえたという口コミが多数見られました。

知人の紹介なら生活環境に配慮して勤務ができる

自分の家族構成や生活状況を知っている知人や友人・同僚の紹介であれば、生活スタイルに合った勤務の実現が可能です。

0歳や1歳など小さいお子さんを育児中の方は、子どもの発熱などで突発的に休まなければいけないことも多いですよね。そうした状況に理解がある職場かどうかは、実際に働く看護師にしかわからない部分があります。あらかじめ、家族構成や生活環境を知ったうえでの採用なら配慮してもらえることも多いでしょう。

たとえ求人募集には「ママ看護師歓迎」と書かれていても、実際は肩身が狭いという職場も珍しくありません。

同じ子育て中の知人が働きやすい職場なら、より安心して入職できますね。

希望する職場別おすすめ転職方法

転職を希望する職場の施設形態別に、おすすめの転職方法をご紹介しましょう。

病院への転職におすすめの転職方法は直接応募と看護師転職サイト

病院への転職を希望する看護師には、直接応募か看護師転職サイトの利用をお勧めします。

直接応募は病院サイトのリクルートページからできる

目的の病院がある程度絞られている場合は、直接応募がおすすめ。なぜならある程度の規模の病院なら公式ホームページがあり、リクルートサイトが設けられているケースが多いからです。

かつ、当社が複数の採用担当者にアンケートを取ったところ、直接応募のほうが有料の人材紹介サービス経由よりも採用率が高いという結果に。同じような条件の応募者であれば、コストがかからない直接応募のほうが病院側にメリットがあるからです。

自ら求人にたどり着いて応募する直接応募であれば、その病院への本気度をよりアピールできます。病院によっては、直接応募での採用看護師に入職祝い金を支給するところもあります。

看護師転職サイトは病院転職に強いところを選ぶ

病院への転職には、看護師転職サイトもおすすめ。特に病院転職に強いエージェントを活用すれば、採用に力を入れている人気の病院求人に出会えるでしょう。主要看護師転職サイトの中で、病院の求人数が多い上位3社は、レバウェル看護(旧 看護のお仕事)、ナース人材バンク、マイナビ看護師です。

【職場別】病院の求人数ランキング

病院の求人数比較
1位 レバウェル看護
(旧 看護のお仕事)
25,793件
2位 ナース人材バンク ー件
3位 マイナビ看護師 13,694件
4位 看護roo! 21,206件
5位 看護師ワーカー(旧 医療ワーカー) 10,691件

(転職ハブ調べ 2024年4月時点)

看護師は売り手市場のため、実際のところは直接応募では人材が集められない病院がほとんど。そのため資金に余裕がある病院は看護師転職サイトを併用しており、採用人数も一番多いわけです。

看護師転職サイトは、応募が殺到するような好条件・高待遇の求人を非公開として一定数保有しています。登録のうえ非公開求人を紹介してもらえば、より条件の良い病院に出会える可能性が高まるでしょう。

クリニックへの転職におすすめの転職方法は看護師転職サイトと求人広告

人気が高く求人の少ないクリニックへの転職におすすめな転職方法は、看護師転職サイトと求人広告です。

看護師転職サイトはスピーディーなサポートで欠員補充

クリニックの求人募集は欠員補充であることがほとんど。今すぐに採用したいというニーズがあります。しかし売り手市場の看護師求人は、ハローワークに出しているだけではなかなか応募が集まらないという課題があります。

資金に余裕のあるクリニックは看護師転職サイトを活用し、キャリアアドバイザーにスピーディーな対応を依頼しています。特に、マイナビ看護師や看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)はスピーディーな対応に定評があるため、クリニックに必要なスピード感のある転職が実現するでしょう。

日勤のみで定休日が固定されているクリニックの求人は、プライベートと充実しやすいため人気の求人です。クリニックの求人数が豊富なナース人材バンクを活用し、希望条件に合う募集を見逃さないようにしましょう。

求人広告は地元密着の小規模クリニックの求人まで網羅

クリニックへの転職におすすめしたいもう一つの方法は、新聞や地域のフリーペーパーに掲載されている求人広告です。配布エリアが限定されているため、地元の求職者を採用したい地域のクリニックの求人が掲載されている場合があります。

求人広告は採用者が決まらなくても掲載料がかかるため、募集側にとってはリスクのあるやり方です。しかし、配布エリアが絞られていることで、採用ターゲットの地元看護師に高い確度でアプローチできるため、人材紹介よりも低コスト。小規模クリニックでも活用しやすい募集手段で、求人広告の活用で転職している看護師は少なくありません。

介護施設への転職におすすめの転職方法はハローワークとeナースセンター

介護施設への転職を希望している看護師には、ハローワークとeナースセンターの利用がおすすめです。

ハローワークは雇用条件や年収・手当が明確で安心

介護施設への転職におすすめの方法はハローワークです。

一般的に介護施設は病院よりも年収や雇用条件が下がる傾向にあり、転職に不安を覚える看護師もいます。その点、ハローワークの求人票には雇用条件が明確に記入されているため、入職前と後で条件面でのギャップは少ないと言えます。

少し前まではハローワーク経由の紹介では、入職後の実態が求人票と異なるトラブルが多発していました。そのことに危機感を覚えたハローワークが事業者側に注意喚起を促すようになり、安心して利用できる体制が整った経緯があります。

>>>ハローワークについて詳しくはこちら

eナースセンターは看護師資格を持つ担当者からアドバイスが受けられる

病院から介護施設への転職は環境が大きく変わるため、決断するのに勇気がいるものです。eナースセンターの担当者は看護師資格を持っているため、看護師の現場視点でその求人の魅力を解説してもらえる可能性があります。

また、病院やクリニックよりも医療行為が少ない介護施設は、ブランク明けの看護師にもおすすめできる職場です。eナースセンターは再就職支援に力を入れているため、ブランクがある看護師でも働きやすい介護施設の求人を多く保有しています。

>>>eナースセンターについて詳しくはこちら

訪問看護への転職におすすめの転職方法は看護師転職サイトと知人の紹介

訪問看護ステーションへの転職におすすめの転職方法は、訪問看護に力を入れている看護師転職サイトか、職場を熟知した在勤者が内情を教えてくれる知人や友人・同僚の紹介でしょう。

看護師転職サイトは年収や手当、休日の交渉が可能

日勤のみでプライベートと両立しやすい訪問看護は、子育て中の看護師にメリットの大きい働き方です。レバウェル看護(旧 看護のお仕事)やナース人材バンクでは、訪問看護の求人数が1万件以上と豊富なので、より多くの求人を比較検討できます。

【職場別】訪問看護の求人数ランキング

1位 レバウェル看護
(旧 看護のお仕事)
7,239件
2位 ナース人材バンク ー件
3位 マイナビ看護師 11,725件
4位 看護師ワーカー(旧 医療ワーカー) 6,854件
5位 看護roo! 10,292件

(転職ハブ調べ 2024年4月時点)

訪問看護は施設の規模感などにより給与や勤務形態など採用条件が大きく異なるため、希望条件に合った職場に応募することが重要です。その点、キャリアアドバイザーを介して内部事情を把握できる看護師転職サイトなら、想定外な事態を防ぐことができます。

特に訪問看護ではオンコールの有無や回数、シフト制か担当制かで負担が大きく異なります。看護師転職サイトの中には「オンコールなし」で絞り込み可能なマイナビ看護師のようなサイトもあるため、求人検索にも便利です。

知人の紹介なら働きやすさや看護体制がわかる

訪問看護は施設の規模感などにより、収入やオンコールの有無など採用条件が大きく異なる点はご紹介した通りです。さらに、使用できる器具やレンタル品の充実度、衛生面での基準も施設によりさまざま。そのため患者さんのご家族に提案できる看護内容にも違いが出てきます。

自分自身が提供したい看護の質を維持できるかどうかも重要な確認ポイント。そうした看護ならではの細かいチェックポイントは、実際に働いている知人や友人、同僚の紹介だからこそ把握することが可能です。

学校・保育園や企業への転職におすすめの転職方法は求人サイトとハローワーク

学校や保育園、企業など病院以外の職場への転職を希望している看護師には、求人サイトやハローワークを利用しての転職をおすすめします。

求人サイトは複数の人材紹介会社の求人から横断して検索できる

学校や保育園、企業といった医療機関以外の看護師求人は数が少ないため、いかに多くの情報をキャッチできるかがポイント。複数のエージェントの求人を横断的に検索できる求人サイトなら、希少な求人にも出合える確率が高まります。

看護師求人EXやe看護師求人など看護師専門の求人サイトは保有する求人数が多く、希少な求人でも、ある程度の数の中から比較検討することが可能です。

>>>看護師専門求人サイト:看護師求人EXはこちら
>>>看護師専門求人サイト:e看護師求人はこちら

ハローワークは病院以外の求人を多数保有している

ハローワークは看護職だけではなく、さまざまな職種を取り扱っています。例えば保育施設が定期的に保育士を募集しているなど、病院やクリニック以外の求人も充実しています。そのため、病院以外の職場の看護師の欠員補充の情報も、いち早くキャッチすることができるのです。

また、看護師専門の機関ではない分、履歴書添削や面接対策では一般的に通用するアドバイスをしてもらえます。

医療機関以外の転職を目指すなら、利用して損はない転職手段でしょう。

>>>ハローワークについて詳しくはこちら

看護師の年代別おすすめの転職方法

20代、30代、40代以上と、看護師の年代別におすすめの転職方法をご紹介しましょう。

20代の看護師におすすめの転職方法は看護師転職サイトとハローワーク

初めての転職や第二新卒、臨床経験なしの看護師が大きな割合を占める20代看護師には、看護師転職サイトとハローワークの利用がおすすめです。

看護師転職サイトはキャリアアドバイザーが転職活動を伴走してくれる

キャリアが未熟な中、初めての転職活動に臨む人が多い20代の転職活動には、看護師転職サイトがおすすめです。

右も左もわからない転職活動にキャリアアドバイザーが伴走してくれます。

キャリア観がまとまっていなくても大丈夫。担当者による丁寧なヒアリングにより、自分の考えを整理することができます。また、履歴書添削や面接対策では、経験の少なさをカバーできるアドバイスも得られるでしょう。キャリアアドバイザーが面接に同行してくれることも。

さらに採用条件の交渉までキャリアアドバイザーに代行してもらえるため、初めての転職に安心して挑めるでしょう。

ハローワークは国公立や大学病院の求人も保有

看護師としてのキャリアアップを目指す20代看護師には、最新の医療を導入し、難易度の高い看護が求められる病院への転職がおすすめです。ハローワークには、国公立病院や大学病院、三次救急の病院の取り扱いが多くあります。

国公立病院や大学病院は応募者が集まりやすく、採用コストをかける必要もない状況から、民間の人材紹介サイトよりハローワークなどを活用しています。

看護師転職サイトには国公立病院や大学病院の取り扱いはほとんどないため、キャリアアップを目指すが初めての転職で不安という20代看護師は、看護師転職サイトとハローワークの併用がおすすめです。

>>>ハローワークについて詳しくはこちら

30代の看護師におすすめの転職方法は直接応募と知人の紹介

何度かの転職で経験とスキルを重ね、即戦力としての期待も高い30代看護師には、直接応募や知人・友人の紹介での転職がおすすめです。

直接応募ならキャリアアップ目的の転職に直結する

スキルも経験も充実してきた30代の看護師は、キャリアアップを目指して挑戦する人が多い年代。転職が2回目以降となる方もいるため、第三者の支援がなくても転職活動を進められる人も多いでしょう。

採用コストがかからない直接応募は、病院側の採用に対するハードルが下がります。他の転職方法に比べて採用率が高い傾向があるため、目的の転職先に採用される可能性を高められます。

目標とする病院やキャリアが定まってきた看護師には直接応募が適しているでしょう。

知人の紹介で信頼関係が築ける職場に転職できる

安心して仕事を任せられる30代看護師は、先に転職した先輩や開業する医師などからの引き抜きが多い年代です。かつ、出産・育児などを経て、家庭とのバランスを考慮してキャリアを考え直す看護師も多くいます。

キャリアと同時に自分らしい理想的な生き方を追求する30代看護師には、知人や友人、同僚の紹介がおすすめです。

事前に職場の内部事情がわかるため、自分が望む働き方が実現できる職場なのかしっかり検討したうえで入職することができます。

また、医師や先輩看護師との信頼関係がすでに築けていることから、プライベートに配慮してもらえる可能性も高いでしょう。

40代以上の看護師におすすめの転職方法はハローワークとeナースセンター

体力的に夜勤がつらくなって転職を考えたり、育児がひと段落してブランクから復職したりと、40代以上の看護師は経歴や働き方もさまざま。ハローワークやeナースセンターなら一人ひとりに対応した転職を支援してくれるでしょう。

ハローワークはさまざまな職場・業種・職種から選べる

役職に就く看護師や、出産・育児を経て第一線から退いた看護師が多いのが40代。年収が高い人やブランのある人を採用する際は、病院側のチェックもより厳しくなるため、採用難易度が上がる年代でもあります。

そんな40代の看護師にはハローワークが適しているでしょう。

看護師転職サイトなど有料職業紹介は、看護師と病院の最適なマッチングを提供しますが紹介料がかかります。一方、ハローワークは無料で転職活動や人材採用を支援する公的機関のため、公平な立場での無料サポートとなります。

医療機関以外にもさまざまな求人の取り扱いがあり、幅広いキャリアの可能性が開けるでしょう。

>>>ハローワークについて詳しくはこちら

eナースセンターはブランク明けの復職に強い

eナースセンターは看護師不足を解消するため、潜在看護師の復職支援に力を入れている公的機関です。そのため育児や介護がひと段落して再就職を目指す40代看護師でも安心して転職活動を進めることができます。

eナースセンターでは、提携の医療機関で実践しながら最新の看護技術を学べる研修を実施。いきなり現場に戻ることに不安がある方でも、現場の勘を取り戻すことが可能です。

ブランク明けでも挑戦しやすい医療行為の少ない介護老人施設の求人も多数保有しているため、看護資格を生かしたさまざまなキャリアに挑戦できるでしょう。

>>>eナースセンターについて詳しくはこちら

地域別おすすめの転職方法

転職を希望するエリアが都市部か地方でも、おすすめの転職方法は異なります。地域別のおすすめ転職方法をご紹介しましょう。

都市部(東京・大阪・名古屋など)での転職におすすめの転職方法は看護師転職サイトと求人サイト

東京や大阪、名古屋など大都市での転職には、医療機関との信頼関係がありフットワークの軽い看護師転職サイトか、求人の選択肢が多い求人サイトの利用がおすすめです。

看護師転職サイトは都市部の転職に特化したところが多い

看護師転職サイトの本社や拠点は、利便性の高い都市部に設置されている傾向があります。営業活動も移動時間の効率が良い都市部が手厚くなるため、必然的に都市部の求人が充実しサポートも手厚くなります。

例えば、企業の方針として三大都市に注力してきた看護roo!は、都市部の病院と深い信頼関係を築いています。また、主要看護師転職サイトの中でナース人材バンクは東京、大阪、名古屋の求人数がトップなど都市部の求人数が多いサイトです。

都市部で転職する方で、豊富な求人の中から比較検討したい方は、看護師転職サイトを活用するとよいでしょう。

求人サイトは多数ある求人からより良い条件を選べる

大小さまざまな看護師転職サイトの求人が一覧検索できる求人サイトも、都市部での転職におすすめです。

看護師転職サイトは都市部の求人に特化したところが多いことは先ほどご説明しましたが、それらの求人をまとめて検索できる求人サイトは、より多くの求人の中から、より良い条件の求人を探し出すことが可能です。

都市部にはさまざまな規模や診療内容の医療機関があり、地方には珍しい求人をみつけることができます。例えば、求人サイトのフリーワード検索欄で「看護師 英語」と検索すれば「英語のスキルを生かした学校の看護師」「英語教育に力を入れた保育園の看護師」といった求人もピックアップされます。

膨大な求人を自分で検討する必要があるため、時間に余裕のある方や、希望条件がある程度定まっていて迷わない方が適しているでしょう。

>>>看護師専門求人サイト:看護師求人EXはこちら
>>>看護師専門求人サイト:e看護師求人はこちら

地方(札幌・仙台・広島など)での転職におすすめの転職方法はハローワークとeナースセンター

札幌や仙台、広島など都市部から離れた地方都市で転職活動をする場合は、地元の医療機関や医療環境、交通機関に精通したハローワークやeナースセンターの利用がおすすめです。

ハローワークは紹介料がかからず採用率が高い

地方で転職するなら、ハローワークがおすすめです。都市部に特化するところが多い看護師転職サイトに比べ、全国544拠点もあるハローワークなら地方の隅々までカバーしています。

職員も地元在住の方が多いため、地域の特性や交通事情まで考慮したアドバイスがもらえるでしょう。

また、地方ではハローワークとナースセンターが隣接していたり、ハローワーク内にナースセンターの窓口があるところも。そのためハローワークでは不十分な看護師の専門性を補完したサービスが受けられるなど、相乗効果が期待できるでしょう。

>>>ハローワークについて詳しくはこちら

eナースセンターは各都道府県の医療機関と連携

eナースセンターは、国や都道府県から指定を受けた看護協会が運営する人材紹介サービスです。看護協会は看護資格を持つ個人が自主的に加入する日本最大の看護団体で、2022年現在で76万人を超える看護師が加入しています。

そうした団体背景から、地域の医療機関と密接に連携しながら求人紹介を行えるのです。

看護師転職サイトは全国で拠点数が数ヶ所~数十ヶ所と限定的ですが、ナースセンターは各都道府県に必ず1つは設置されています。

そのため土地勘がない転職活動でも、地域の医療環境や交通の便など地域ならではの情報を教えてもらいながら支援してもらえます。

各ナースセンターが保有する求人をまとめて検索できるのがeナースセンターで、自宅にいながら全国の求人に応募可能です。

>>>eナースセンターについて詳しくはこちら

看護師が転職に成功するための5つのポイント

転職に成功するために、看護師は5つのポイントに気を付ける必要があります。

  1. 自分に合った転職方法を選ぶ
  2. 転職方法を複数併用する
  3. 自分でも情報収集をする
  4. キャリアアドバイザーに転職意欲を伝える
  5. 転職は入職者の多い4月を選ぶ

1.自分に合った転職方法を選ぶ

転職方法はさまざまで、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるため、自分に合ったやり方を選ぶことが転職成功への近道。ただし、先に転職した知人が利用した転職方法が必ずしも自分に合うとは限りません

例えば、多くの看護師さんは、看護師転職サイトに対して利用する前から「連絡がしつこい」「無理やり転職させられそう」という印象を持っている方が多いですが、それは利用した看護師のタイプや使い方、選んだ転職サイト次第です。

この記事で紹介した7つの転職方法の特徴やメリット、デメリット、口コミなどを検討し、自分にどれが合う転職方法か考え選びましょう。

2.転職方法を複数併用する

転職方法は、それぞれのデメリットを補う形で複数併用すると良いでしょう。

例えば、総合病院で働きたい方は、看護師転職サイトとハローワークの併用がおすすめ。看護師転職サイトは大手総合病院の求人が豊富で、その中でも国公立病院に限ってはハローワークのほうが充実しているからです。

また、地方で転職する場合はそもそもの求人数が少なくなります。そのため看護師転職サイト、ハローワーク、eナースセンターを併用し、出会える求人数の数を担保すると良いでしょう。

3.自分でも情報収集をする

看護師転職サイトやハローワークでは、キャリアアドバイザーや担当者が看護師に代わって情報収集をしてくれますが、第三者に任せきりにせず、自分でも情報収集する姿勢が重要です。

キャリアアドバイザーは、応募者が一般的に気になるだろう情報は伝えてくれます。しかし、自分ならではのこだわり条件や譲れないポイントは人それぞれ違うはずです。

自分に合う職場か見極めるために、気になることは積極的にキャリアアドバイザーに質問して情報を取得していきましょう。

4.キャリアアドバイザーに転職意欲を伝える

看護師転職サイトを利用の際、キャリアアドバイザーに転職意欲を伝えることは大切です。

連絡をしても反応がない、返信が遅い求職者は転職意欲が低いと判断され、キャリアアドバイザーの中でサポートの優先順位が下がってしまう傾向にあるからです。

積極的にサポートをしてもらうためには、キャリアアドバイザーと密に連絡を取ることが重要。悩んでいるのであれば、その旨を一言返信するだけでも違います。

考えていることがわからないと、担当者もどうサポートすればよいのかわかりません。価値観や悩みなど、自分の考えていることを話してくれる人のほうが、キャリアアドバイザーも求人を選別しやすく、紹介の精度が上がります。

5.転職は入職者の多い4月を選ぶ

スムーズに転職し、仕事に早く慣れるためには、求人数が多く、採用側の受け入れ態勢が整っている4月の時期がおすすめです。

なぜなら新卒者が入職し、かつ年度末退職者が増える4月に合わせて、多くの病院・施設が採用活動を進めるからです。

4月入職の求人は1月頃から出始め、2月から3月の時期にかけて充実します。そのため転職活動は年明けすぐに開始しましょう。

ブランクがある方または実務未経験者の場合、4月入職なら新卒者と一緒に研修に参加できる機会も多くなり、スキル不足が補えるケースもあります。

看護師が転職する際の3つの注意点

看護師が転職活動を進める際、トラブルに巻き込まれないための注意点が3つ挙げられます。

  1. 入職日から逆算して転職スケジュールを組む
  2. 雇用条件はすべて書面にする
  3. 次の転職先が決まるまで退職届は出さない

1.入職日から逆算して転職スケジュールを組む

転職活動を始める際にまず注意したいのは、入職日という〆切日を設けることです。人間は期日がない事柄に対してはずるずる引き延ばしてしまいがち。採用側も入職日が明確な人のほうが採用しやすいのです。

ただし、入職日は自分の意思だけでは決められず、現職の状況も考慮する必要があります。上司や同僚になるべく迷惑をかけないよう、以下の目安を参考に入職日から逆算して転職活動のスケジュールを立てましょう。

入職予定日から3ヶ月前:転職手段を検討し、求人情報を収集、応募先を選定する
入職予定日から2ヶ月前:希望の求人に応募、面接を受けつつ、看護師長に退職の意思を伝える
入職予定日から1ヶ月前:採用条件提示書を受け取り次第、退職届を提出後任への引き継ぎを進める

民法では、退職届の提出は「退職予定日から14日以上前」と定められていますが、各医療機関により規定が異なります。1ヶ月以上前とするところが多いため、自分の職場の就業規則を確認しましょう。

2.雇用条件はすべて書面にする

入職後に雇用条件を変えられることのないよう、条件面はすべて書面に明記してもらうことが重要です。その書面を採用条件提示書と呼びます。

内定通知書にも、給料などある程度の採用条件は記載されています。しかし、各種手当の金額、夜勤やオンコール対応の有無、昇給の有無などは記載されていないことも。変えられたくない条件はもれなく記載してもらうことをおすすめします。

特に、直接応募や知人の紹介、求人広告は第三者を介さないため、口約束のみで後からトラブルになりがちなので要注意です。

3.次の転職先が決まるまで退職届は出さない

退職を確定する退職届の提出は、転職先から採用条件提示書をもらってから。先に提出してしまうと転職するほかに手立てがないため、雇用条件を後から変更されても泣き寝入りせざるを得ないことがあります。

後から変えられたくない条件はすべて内定通知書や採用条件提示書に明記してもらったうえで、退職届を提出しましょう。

採用条件提示書は待っていても提出されないことがあるため、こちらから提出を依頼すると良いでしょう。

ただし、退職の意思のみは退職予定日の2ヶ月以上前には伝えるようにしましょう。

辞めるときにもめない円満退職のコツ

どこの医療機関も慢性的な看護師不足のため、退職の意思を伝えても引き留められるケースが多いでしょう。希望通りのスケジュールで円満退職するコツを解説します。

退職意思を伝える相手は慎重に選ぶ

遺恨を残さずに退社し、気持ちよく新しい仕事に向き合うためにも、退職を伝える順番には配慮しましょう。

職場の中で一番先に伝えるべき相手は、シフトを管理している看護師長か同等の役割を担う上司です。退職をすることで同僚の看護師に負担をかけることになりますので、なるべく軽減や配慮をしてもらうために、シフト管理者へ一番に伝える必要があるでしょう。

信頼できる看護師長であれば、場合によって退職せざるを得ない状況を改善するために行動を起こしてくれる可能性もあります。

仲の良い同僚や先輩に先に伝えてしまうと、他の看護師から「どうして私より〇〇さんに先に伝えたの?」など遺恨を残し退職まで針のむしろということも。退職の意思を伝える順番には細心の注意を払いましょう。

引き留められないよう転職理由を明確にしておく

転職の意思が固まっている場合は、引き留められて転職が延びてしまう事態は避けたいものです。引き留められにくい理由には、以下のようなものが挙げられます。

  • 結婚やパートナーの転勤による引っ越し
  • 妊娠、介護
  • 家族の家業の手伝い など

どの理由もかなりプライベートに関わる内容のため深掘りしにくく、病院側も諦めるしかありません。

ただし、納得してもらえる退職理由がないからといって、すぐにバレるウソは人間性を疑われるため避けた方が良いでしょう。看護業界は狭いため、転職先がバレる、噂が伝わるなど自分の首を絞めることにもなりかねません。

退職1~2ヶ月前には退職意思は伝える

現職に不満があったとしても、退職意思を伝えてから早急に辞めるのは社会人としてはルール違反となります。看護サービスを受ける患者さんのためにも、人員不足でサービスの質が低下する事態は避けたいものです。

人員が一人欠けるということは、少なからず同僚や先輩に負担をかけることになります。退職によりかける迷惑を最小限に抑えるために、退職希望日の2ヶ月前には退職の意思を伝えましょう。2ヶ月あれば、後任の採用や引き継ぎに必要十分な余裕を確保できるでしょう。

看護師転職サイトの退職サポートを受ける

転職活動の手順やマナーを知り尽くした看護師転職サイトを利用すれば、円満退職のために適切なアドバイスがもらえるでしょう。

例えば、引き留められにくい転職理由をいっしょに考えてもらったり、現職との調整で退職時期が後ろ倒しになってしまった場合も、入職日を調整してもらえます。

また、今転職することが適さない看護師に対しては、現職に残ることをすすめる誠実なキャリアアドバイザーもいます。転職に迷いがあるなら、第三者に相談するのも一つの手段です。

看護師に人気のおすすめ看護師転職サイト5社比較

看護師転職サイトを利用しての転職を考えた際、どの転職サイトに登録すればいいのか迷ってしまうでしょう。主要看護師転職サイト5社のサービス内容や利用した看護師の声を反映した総合評価ランキングと、それぞれの特徴をくわしく紹介しましょう。

【おすすめ看護師転職サイト人気5社比較表】
総合評価(※) 転職満足度 求人の質 初回連絡
の早さ
面接対策
サポート
面接同行・
条件交渉
入職・退職
サポート
1位:看護roo!
(3.537)

(3.9)

(3.4)

(3.7)

(3.41)

(3.54)

(3.27)
公式サイト
2位:レバウェル看護
(旧 看護のお仕事)

(3.535)

(3.8)

(3.5)

(3.5)

(3.54)

(3.54)

(3.33)
公式サイト
3位:ナース人材バンク
(3.522)

(3.6)

(3.4)

(3.8)

(3.48)

(3.52)

(3.33)
公式サイト
4位:マイナビ看護師
(3.52)

(3.7)

(3.5)

(3.7)

(3.51)

(3.51)

(3.2)
公式サイト
5位:看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)
(3.382)

(3.4)

(3.3)

(3.8)

(3.32)

(3.3)

(3.17)
公式サイト

看護roo!

看護roo!バナー
               
看護roo!の詳細
求人数(※1)133,646件
※サイト掲載数
対応地域全国
問い合わせ時間平日:9:00~21:00
運営会社株式会社クイック

※1 求人数は2024年4月時点

おすすめポイント

看護roo!は、首都圏・関西・東海地方の求人に強く、転職後の満足度が高い求人紹介に定評があります。給料や手当、福利厚生などの条件面だけではなく、人間関係や職場の雰囲気、やりがいまで考慮した求人提案力が強み。対応がていねいかつスピーディーでストレスなく転職活動ができます。

看護roo!は、実際に利用した転職者の総合満足度が高い(自社調べ)看護師転職サイトです。

マッチングの精度を会社として重視しているため、転職後の満足が高いのが特徴。その実績に対する信頼度から医療機関の信頼も厚く、問い合わせにもスピーディーに対応してもらえる関係性が築けています。

看護roo!はアフターフォローも手厚く、実際に転職した看護師からリアルな内部事情をヒアリングしています。その内容をもとに、求人紹介の精度や履歴書の添削、面接対策にも磨きをかけています。

東名阪のエリアに注力してきた背景から、地方求人の紹介が手薄な点はデメリットと言えるでしょう。

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)

レバウェル看護キャプチャ
               
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の詳細
求人数(※1)153,747件
(非公開求人あり)
対応地域全国
問い合わせ時間平日:9:00~21:00
運営会社レバレジーズメディカルケア株式会社

※1 求人数は2024年4月時点

おすすめポイント

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、幅広い分野の求人があり求人の選択肢が多い転職サイトです。キャリアアドバイザーのヒアリング力が高くていねいな対応に定評があります。入職後の生活やキャリアプランも考慮した求人提案力が高く評価されています。

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、求人数が多く、キャリアアドバイザーの質の高さと丁寧なヒアリング力が魅力のサイトです。

病院の求人数が多く、介護施設なども豊富で幅広い職種がみつかります。

看護師に寄り添ったサポート力が評価されており、新人やブランクありの看護師でも、親身に話を聞いてもらったうえでじっくり転職支援が受けられます。そのため自分では気づけなかった新たなキャリアが開けたという口コミも。

公開求人の検索画面では「ブランク可」「未経験可」「研修充実」の項目で検索が可能。初めての転職で不安がある方や、じっくり相談したい看護師におすすめです。

ナース人材バンク

ナース人材バンクアイキャッチ
               
ナース人材バンクの詳細
求人数(※1)19,086件
(非公開求人あり)
対応地域全国
問い合わせ時間平日:9:30~20:00
運営会社株式会社エス・エム・エス

※1 求人数は2024年4月時点

おすすめポイント

ナース人材バンクは、高給与求人や条件が良い非公開求人が多く、都市部だけでなく地方の求人にも強い転職サイトです。地域選任のキャリアコンサルタントが在籍し地域の特色まで熟知。2005年にサービスを開始し年間10万人以上の看護師が利用する紹介実績から、医療機関や施設の採用背景や職場の内情を詳しく把握しています。

ナース人材バンクは主要看護師転職サイトの中でも求人数が断トツに多く、スピーディーな転職活動向きのエージェントです。

他の転職サイトが手薄になりがちな地方求人も数多く保有。拠点数も13拠点と比較的多く「地域担当制」で各都道府県の求人に詳しい担当者のサポートが得られます。非公開求人も充実していると評判です。

キャリアアドバイザーからの連絡頻度は多めで押しが強いという口コミが一定数見られますが、それだけ熱心であるということ。そのため転職を急ぎたい看護師におすすめのサイトです。

マイナビ看護師

マイナビ看護師
               
マイナビ看護師の詳細
求人数(※1)81,288件
(非公開求人あり)
対応地域全国
問い合わせ時間平日:9:30 - 17:00
運営会社株式会社マイナビ

※1 求人数は2024年4月時点

おすすめポイント

マイナビ看護師は、全国展開で都市部にも地方にも強く、さまざまな職場の求人が豊富。保有求人の30%が非公開求人で高収入・好待遇の求人が多い。できる限り対面での面談を重視し、転職の背景を理解したうえで求人を紹介するためミスマッチが少ない。キャリアやライフプランを考慮した求人提案やアドバイスの質が高い。

マイナビ看護師は、総合人材サービス大手のマイナビが運営し、知名度の高さから看護師や医療機関の両者から信頼度が高く、良い求人が集まっているのが特徴です。

一般的な医療機関以外にも、美容クリニック、看護師資格を生かせる一般企業、治験、学校、保育施設などの求人も充実しています。非公開求人も全体の30%と豊富。

また、全国22拠点に相談会場を設け、対面での面談を重視しているのも特徴的。一時的な転職アドバイスだけでなく、今後のキャリア形成を踏まえたアドバイスが得られるでしょう。また面接対策専門の担当者がいるなど、質の高いサポート力が評価されています。

看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)

看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)のキャプチャ
               
看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)の詳細
求人数(※1)非公開件
(非公開求人あり)
対応地域全国
問い合わせ時間平日:9:00~18:00
運営会社株式会社トライトキャリア

※1 求人数は2024年4月時点

おすすめポイント

看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)は、キャリアアドバイザーのヒアリング力や求人提案力が高く、スピーディーに転職活動が進められる。事業所数も全国31ヶ所と多く、地方での転職でも対面でのヒアリングや面接同行など、十分な転職サポートが受けられる点も魅力。

看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)は、マイナビ看護師に次いで企業求人が多く、応援看護師、夜勤専従、パート・アルバイト・派遣の専門検索ページを設けています。そのため幅広い職種を検討するうえで役立つサイトです。

キャリアアドバイザーからの連絡頻度は多めで、熱心なアドバイザーが多数在籍。それゆえ押しが強いと感じる人もいるようです。

担当者との連絡が一定期間以上空くと、別の担当者から連絡がくることも。それだけ看護師への提案が滞らないよう、会社的に対応していると捉えることができます。

自分の意思をしっかり主張できる看護師に向いているサイトです。

さらに多くの看護師転職サイトや、20代・30代など年代別、病院・クリニックなど職場別におすすめの看護師転職サイトを知りたい方はこちらの記事もお読みください。

看護師転職サイトの選び方

看護師転職サイトを利用して転職活動をする場合は、まず会員登録が必要です。たくさんある看護師転職サイトの中から何を基準にどう選べばいいのか、詳しく解説していきましょう。

口コミ・評判をチェックする

自分に合う看護師転職サイトを選ぶうえで、参考になるのがそのサービスを使ってみた人の口コミと評判です。

当記事のように、インターネット上には看護師転職サイトの比較記事がたくさんあります。そうした記事に掲載されている口コミを参考にすると良いでしょう。良い口コミだけではなく、悪い口コミも掲載している記事が信用できます

状況や価値観は人それぞれ。例えば、連絡頻度が多いことが悪い口コミとして掲載されていても、転職を急いでいる人にとっては良い口コミと言えます。

「自分にとってはどうなのか?」という視点で参考にしましょう。

2~3社に複数登録する

他の看護師転職サイトと差別化するために、各サイトは自社の強みを磨く努力をしています。そのため各転職サイトが得意とすることは三者三様。2~3社に複数登録して、自分に必要なサポートが満たされるようカスタマイズしましょう。

例えば、丁寧なヒアリング力が魅力のサイトで自分のキャリア観を固めたいけれど、希望の求人数が少ない場合。他の転職サイトと併用することで、より多くの求人と出会うことが可能です。

ただし、登録は多くても3社まで。それ以上になってしまうと、担当者からの連絡がひっきりなしとなり、紹介される大量の求人も処理できなくなってしまうからです。

希望する職場・条件の求人数が多いサイトを選ぶ

看護師転職サイトを選ぶうえで重要な観点は、希望する職場や条件の求人数が多いかどうか。いくらキャリアアドバイザーとの相性が良くても、希望条件に合う求人が少なければ、思うような求人紹介には結びつかず転職活動もスムーズにはいきません。

希望の求人数の多さは、各転職サイトの公開求人検索ページである程度把握することが可能です。

また、看護師転職サイトの比較記事にも各サイトの強みがまとめられているため、参考にするとよいでしょう。

相性の良い担当者のいるサイトに絞る

キャリアアドバイザーとの相性は、転職活動の質を高めるために重要です。

各転職サイトでは会社が目指す方向性に合わせて教育や研修を行い、キャリアアドバイザーの目標設定をしたり、取り決めを設けています。例えば、スピーディーな転職を重視しているサイトでは、キャリアアドバイザーに架電ノルマを設け、求職者との連絡頻度を増やしています。

また、一定期間内に看護師が退職した場合、紹介料の一部を返金する契約を多くの看護師転職サイトは採用側と結んでいるため、マッチングの高さを重視しています。そうしたサイトでは、看護師の希望に寄り添った対応が期待できます。

複数登録して比較し、自分と相性の良い担当者がいるサイトを見極め、そのサイトに絞って転職活動を進めるのがおすすめです。

また同じエージェント内でも、担当者のヒアリング力や求人の選別の質には差があるため、担当者変更を希望するのも一つの手です。

看護師転職サイト利用の流れと特徴

看護師転職サイトを利用した場合の転職活動の流れと特徴について詳しく解説していきましょう。

  1. 登録
  2. ヒアリング
  3. 求人紹介・応募
  4. 履歴書添削・面接対策
  5. 面接・職場見学
  6. 内定・退職・入職

1.登録

転職サイトは公開求人の閲覧のみであれば、登録なしでも利用可能です。閲覧から応募に進みたい場合や、非公開求人を紹介してもらうためには会員登録が必要。基本事項を入力するだけなので、1分もあれば登録が完了します。

登録時の主な入力事項

  • 名前
  • 住所
  • 連絡先(電話番号、メールアドレス)
  • 生年月日
  • 保有資格(看護師、准看護師、助産師、保健師)
  • 希望の勤務地
  • 希望の勤務時間 など

登録時の際は、備考欄などに希望の連絡時間帯や連絡方法、頻度、どんなキャリアアドバイザーに担当してほしいのかを記載しておけば、その後のやり取りがスムーズです。

登録時点では、履歴書や職務経歴書の準備はいりません。

2.ヒアリング

登録後、当日から数日までの間に、担当のキャリアアドバイザーから初回連絡が入ります。本人確認のため、多くの場合は初回のみ電話連絡というケースが多いです。このとき、基本事項の登録だけでは判断できない、転職理由や希望条件などを簡単にヒアリングします。

その後、電話や対面でより詳しいヒアリングや面談を行いますが、最近ではオンライン面談も増えています。時間は1時間程度を見ておくとよいでしょう。

この際、まだ自分の考えがまとまっていなくても大丈夫。質の高いキャリアアドバイザーであれば、自分でも気づかない潜在的な望みを引き出してもらえることもあります。飾ることなく率直な思いを伝えてみましょう。

3.求人紹介・応募

ヒアリング内容をもとに、求人紹介がスタートします。希望に合う求人があれば、応募の意思をキャリアアドバイザーに伝えましょう。キャリアアドバイザーが推薦書類を応募先に提出し、簡単な審査を通れば、面接日時の調整となります。複数の求人に同時に応募することも可能です。

魅力的な求人がなければ、断っても問題ありません。その際、なぜ惹かれないのか理由を伝えると、紹介の精度が高まっていくでしょう。

一度断ったとしても、また新たに求人を紹介してもらえます。しかし、看護師から紹介した求人が良い・悪いの返事すらない場合は、意思確認のために頻繁に連絡が入ったり、紹介の優先順位が下がってしまうことがあるので要注意です。

4.履歴書添削・面接対策

応募先が決まったら、履歴書・職務経歴書の作成や面接の準備を進めます。

履歴書の添削や模擬面接は、直接応募にはない看護師転職サイトならではのサービス。キャリアアドバイザーは応募先の担当者と直接やり取りしている他、先に面接した看護師から質問内容などをヒアリングしています。応募先に合わせた印象の良い自己PRや志望動機のアドバイスをもらえるため、ぜひ活用しましょう。

中には模擬面接なんて恥ずかしいという方もいるかもしれませんが、自分では気づけない注意点をチェックしてもらえるチャンスです。

5.面接・職場見学

面接・職場見学の日時はキャリアアドバイザーが調整してくれます。複数の選考を同時に進める場合も、被らないように設定してもらえるので安心です。

応募先の所在地によっては、キャリアアドバイザーに同行を依頼することも可能です。自分からは聞きにくいことがあれば、キャリアアドバイザーに事前に相談して代わりに聞いてもらいましょう。

面接と同日もしくは別日に職場見学も設定してもらえます。募集要項や面接だけではわからない職場の雰囲気や看護師同士のやり取り、患者への対応で人間関係をつかむことができます。

6.内定・退職・入職

内定したら内定通知書の内容をしっかり読み込みましょう。記載されていない口約束の条件などがあれば、明記してもらうことが重要。入職後に変更されてしまうことを防ぐことができます。条件に満足できなければ、キャリアアドバイザーを介して交渉してもらうことも可能です。

採用条件に納得したら、内定を承諾して現職に退職届を出します。その後、入職日までキャリアアドバイザーが持ち物や初日の出勤時間などを調整してくれます。

入職後も困ったことがあれば相談できるため、一人で悩む前に連絡してみましょう。

看護師転職サイト利用でよくある質問Q&A

看護師転職サイトを利用した転職活動で、看護師からよく挙がる質問に対して詳しくお答えしましょう。

無料で利用できるの?

裏事情 転職エージェントの仕組み

看護師転職サイトは、看護師側は完全無料で利用できます。なぜなら看護師の代わりに採用側が紹介手数料を支払っているからです。

紹介手数料は、看護師が入職して初めてエージェントに支払われます。その金額は入職する看護師の年収20~30%が相場です。

最近では、入職した看護師が一定期間内に辞めてしまった場合、紹介料の一部を返還する契約を結ぶエージェントが増えています。そうした転職サイトではマッチングが重視されるため、無理やり転職させられる心配は少ないでしょう。

看護師転職サイトを利用するメリット・デメリットは?

看護師転職サイトのメリットは、希望条件を伝えれば自分で求人を探さなくてもキャリアアドバイザーが代行してくれる点です。そのため忙しい看護師でも効率良く転職活動を進められるでしょう。

また、担当者に相談しながら転職活動を進められるため、一人での転職活動に不安がある方にもメリットが大きいでしょう。

一方で、担当者と相性が合わない場合は、余計なストレスや無駄が発生してしまう点がデメリットといえます。

似たような応募者がいる場合は、紹介手数料が不要な応募経路、例えば直接応募やハローワーク、eナースセンターの人が優先されてしまうことも。

看護師転職サイトを利用すると現職場にバレる?

看護師転職サイトを利用しても、現在の職場にばれることはありません。なぜならキャリアアドバイザーを介して求職者の紹介が行われるからです。

スカウト機能がある一般的な中途採用の転職サイトでは、採用側が求職者の情報を確認することができます。しかし、看護師転職サイトでスカウト機能を設けているエージェントは、ほんの一部。そのため求職者情報はエージェント内部の人しか閲覧できないよう管理されているはずです。

個人情報保護法を遵守している企業なら、本人の許可なく外部に個人情報が
漏れることはないためご安心を。そのような企業かどうかを見極める方法は以下の通りです。

個人情報を尊寿している企業の見極め方

  • プライバシーマークを取得している
  • 医療系紹介協議会に加入している、もしくは幹事をしている

看護師転職サイトの退会方法は?

看護師転職サイトの退会方法は2通りです。

  • 担当のキャリアアドバイザーにメールや電話で退会意思を伝える
  • サイトのお問い合わせページなどから退会手続きを行う

サイトから手続きする方法では、退会専用フォームが用意されているとは限りません。また、退会手続きの方法がみつけやすい位置に書かれているとも限りません。主な看護師転職サイトの退会方法・フォームURLは以下の通りです。

転職サイト名 退会の方法・フォームURL
看護roo! https://www.kango-roo.com/career/quest_form/
レバウェル看護
(旧 看護のお仕事)
https://kango-oshigoto.jp/inquiry/input/
ナース人材バンク https://www.sms-c.co.jp/contact/quit/
マイナビ看護師 privacy-info@mynavi.jpのアドレス宛にメール送付
看護師ワーカー(旧 医療ワーカー) https://iryouworker.com/contact/

上記にない転職サイトは、「看護師転職サイト名 退会」でネット検索してみるか、各サイトの問い合わせフォームから退会方法を確認するとよいでしょう。

登録した個人情報は削除できる?

登録した個人情報は削除できます。ただし、退会手続きだけでは個人情報が完全に削除されるわけではないためご注意を。

削除の依頼先については、各サイトの利用規約や個人情報の取り扱いページに記載されている場合が多いです。主な看護師転職サイトの運営会社や個人情報の取り扱いページは以下の通りです。

転職サイト名 運営会社 個人情報削除依頼先
看護roo! 株式会社クイック https://919.jp/privacy/
レバウェル看護
(旧 看護のお仕事)
レバレジーズメディカルケア株式会社 https://leverages-medicalcare.jp/protection/
ナース人材バンク 株式会社エス・エム・エス https://www.bm-sms.co.jp/contact/privacy/
マイナビ看護師 株式会社マイナビ https://www.mynavi.jp/privacy/
看護師ワーカー(旧 医療ワーカー) 株式会社トライトキャリア https://iryouworker.com/company/handling/

プライバシーマークを取得している企業であれば、「プライバシーポリシー」「個人情報保護方針」といった名称で専用ページが設けられています。そのページ内に問い合わせ先が掲載されているため確認してみてください。

もし削除手続きの記述がみつからなければ、担当アドバイザーに確認するか、問い合わせフォームから問い合わせをしてみましょう。

看護師の転職方法まとめ

看護師の転職方法について、知りたいこと・わからないことは解決しましたか?看護師の転職方法は、価値観や置かれている立場、年齢層によって適した方法が異なります。

そのため自分の目的や希望条件を整理したうえで、自分に合う転職手段を活用することが重要です。

それぞれの転職方法の特徴やメリット・デメリットを把握し、自分の希望と照らし合わせて見極めましょう

求めることがすべて満たされる転職方法がない場合は、複数の転職方法を組み合わせることをおすすめします。

限られた時間の中でスムーズに転職活動を成功させ、人生の多くを占める働く時間を充実させましょう。

※ページ内の求人数は職種別に集計しています。

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