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看護師の転職回数が多い悩みはどう解決?平均回数でわかる不利な理由
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「転職回数の多い看護師は不利になるって本当?」
「看護師の平均転職回数や、何回から多いと言われるのか知りたい」
今の職場で働き続けるのはつらいけれど、転職回数が多くなると次の転職に響くのではないか?看護師としての市場価値が下がるのではないか?と不安になる方は多いでしょう。
結論として、ほとんどの場合は転職回数の多さだけで転職できなくなることはありません。
看護師の平均転職回数は1.1回(全年代対象/厚生労働省発表)ですが、採用担当者は転職回数3回以内なら多いとは判断しないことが独自取材でわかりました。
看護師の転職回数に関して、この記事では以下の内容をご紹介しています。
この記事で書かれていること
- 厚生労働省発表の看護師の平均転職回数
- 採用担当者に聞いた「転職回数が多いのは何回から?」
- 転職回数が不利になる看護師、挽回できる看護師
- 辞めぐせに悩む看護師の原因と解決法
転職回数の多い看護師は、看護師専門の転職サイトを利用するといいでしょう。転職エージェントは、転職回数の多さが不利にならない医療機関の情報を持っているので、安心してサポートをお願いできます。
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※看護師転職サイトを利用して転職した看護師363人のアンケート調査による総合評価。転職満足度、求人の質、初回連絡の早さ、面接対策サポート、面接同行・条件交渉、入職・退職サポートの6項目から5段階評価で算出
そのほか、おすすめの看護師転職サイトを比較したい方や、看護師転職サイトランキングを知りたい方は以下の記事もあわせてお読みください。
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目次
看護師の平均転職回数|2回以上が3割
看護師は転職回数が多い職業と言われていますが、平均回数は何回なのでしょうか?また、転職回数が多いと感じるのは何回からなのか、医療機関の採用担当者に聞きました。
厚生労働省が発表した看護師の平均転職回数
厚生労働省の「看護職員就業状況等実態調査結果」をもとに算出すると、看護師の平均転職回数は1.1回(※)という結果になりました。
同調査内に掲載されている「看護師がこれまでに勤務先を退職した回数」を抜粋した表は以下の通りです。
退職回数 | 回答数(人) | 割合(%) |
---|---|---|
0回 | 7,861 | 45.2 |
1回 | 4,174 | 24.0 |
2回 | 2,453 | 14.1 |
3回 | 1,382 | 7.9 |
4回 | 639 | 3.7 |
5回以上 | 597 | 3.4 |
無回答 | 278 | 1.6 |
※看護職員として就業している者のみで算出
回答数1万7,384人のうち、0回と1回が断トツに多く、合わせて7割近くを占めています。しかし、4回以上になると一気に数が減り、700人を切っています。
同調査は20代~60代以上まで幅広い年代の看護師を対象にしており、回答者の年代に大きな偏りはありません。各転職回数とそれぞれの回答数から平均値を出したところ、平均転職回数1.1回(※)でした。
60歳以上までを対象にした調査で平均転職回数が1.1回は、意外と低い数値ではないでしょうか。
※各転職回数とそれぞれの回答数をかけた値を合計し、全回答数で割り算出。無回答は省き「5回以上」は「5回」として換算。
アンケート調査でわかった年代別の平均転職回数
転職hubでも、ユーザーアンケートを実施して年齢別の平均転職回数を調査しました。結果は以下の通りです。
年代 | 平均転職回数 |
---|---|
20代 | 1.0回 |
30代 | 2.0回 |
40代以上 | 2.9回 |
※転職hubのユーザーアンケートより
20代看護師の平均転職回数は1回でした。具体的な内訳を紹介すると、全回答者のうち1回と答えた看護師は全体の46.7%と約半数に。続いて0回が30.0%、2回が16.7%と続き、4回以上転職した看護師は0でした。転職活動をした結果、現職の良さに気づき、転職をとどまる人が多いようです。
それが20代後半の年齢になると、結婚に伴う引っ越し、出産、育児を機に、転職活動をする方が増えます。30代は転職回数の分布が幅広くなり、1回が33.0%、2回が25.2%、3回が20.4%、4回以上が13%。
40代以上は、子育てがひと段落して本格的な勤務を再開する人が増える年代です。具体的な内訳としては、40代は2回が最も多く30.6%、3~4回が22.2%、5~6回が5.6%、7回以上が17%と幅広い分布でした。
転職回数が気になる看護師の口コミ
転職回数3回で現在は公立看護大学非常勤教員
引っ越しや結婚、夫の転勤など明確な理由で都度転職
友人の転職理由でよく聞くのは、夫の転勤に付いていくケース。わたしは地元へ帰ったとき、結婚を機に夜勤をやめるとき、他にやりたいことがみつかったときなど転職してきました。その都度明確な理由があっての転職でしたが、3回の転職はどうなのでしょうか。
転職7回で現在は総合病院の外来化学療法に勤務
子育てのステージに合わせて転職7回は多いですか?
子どもの生活に合わせていると、仕事ができる時間は限られます。小さいうちは体調を崩すことが多いですし、大きくなれば習い事や塾やらの送り迎えがあります。夜勤、残業、早出勤ができず、急に休みを取りたいなどがあると、働くには難しいケースが多いため転職を繰り返してきました。今は子どもが第一ですが、将来的に大丈夫か心配です。
年代別で解説!転職回数が多いのは何回から?
病院やクリニック、介護施設の採用担当者にインタビューしたところ、多いと判断される看護師の転職回数は以下の通りとなりました。
年代 | 採用側から多いと判断される転職回数 |
---|---|
20代 | 4回以上 |
30代 | 6回以上 |
40代以上 | 8〜9回以上 |
20代は4回から多い
20代の看護師では、転職回数が4回から採用側は多い印象を受けます。
採採用側は、1つの勤務先につきできれば3年以上、少なくとも2年以上の勤務実績が欲しいと考えています。特に、新卒で入職した勤務先で3年以上勤務しているかどうかが参考にされます。理由は、新人看護師の教育は約3年かけて行われることが多く、3年以上の勤務で初めて即戦力と判断されるからです。
そのため、20代で転職回数が4回以上でも、どこか1ヵ所で3年程度の勤務実績があれば、それほど転職の障害とはなりません。ただし、大規模病院では看護師の採用基準に転職回数の上限を設けているところも多いので転職サイトの担当者に相談するといいでしょう。
30代は6回から多い
30代の看護師では、転職回数が6回以上となると採用側は多い印象を受けます。
30代は、ほとんどが看護師歴10年以上となり、スキルや経験が充実してくる一方で、ライフステージの変化が大きい年代です。そのため、転職回数が6回以上でも、出産や育児、パートナーの転勤に伴う引っ越しなどやむを得ない事情での転職は理解してもらえます。
40代以上は8〜9回から多い
40代以上の看護師では、転職回数が8〜9回以上となると採用側は多い印象を受けます。
ただし、妊娠や出産、子育てなどのライフイベントがある程度落ち着いた40代以上の看護師は、家庭の事情で退職することが少なくなるため、積極的に採用する医療機関もあります。転職回数よりもこれまでの経験や人柄などが重視されます。
転職回数が気になる看護師の口コミ
転職5回で現在は精神に特化した訪問看護ステーションに勤務
転職回数が多いのはその後の転職で不利になる
転職回数が多いため、転職で不利になることが多かったように思います。しかし、この不利になる経験をどこかで活かしたいと思っていました。自分の経験を伝えることで何かの役に立てばと考えていたので、今回のアンケートで不利な経験を少しでも活かすことができたと感じます。
転職4回で現在は派遣看護師として大学病院の外来勤務
転職3回目から「転職回数が多い」イメージに
私が看護師になった頃は、引く手数多なイメージが強かったので自分が行きたいところに行けると思っていました。転職が3回目を超えた際に、人材派遣会社の担当の方に「たくさん経験されてますね。辞められた理由を先方から聞かれる可能性があります。何か事情があったのですか?」と聞かれました。その時に、自分の知識や経験はどのジャンルに進むにも有利になると思っていましたが、職場を転々としたことがマイナスに転がるかもしれないと不安になりました。
転職2回で現在は中規模病院の混合病棟で勤務
妊娠での短期退職は納得してもらえた
自分は今までの転職で不利に感じたことはありませんが、1回目の転職先で2人目を妊娠してしまったため1年程度で退職せざるをえず、2回目の転職先でなぜ前職は1年で退職したのか理由を聞かれることがありました。事実をそのまま伝えると納得されました。
転職回数の多さがマイナスになる看護師5つのタイプ
転職回数の多さが不利になる看護師は次の5つのタイプです。
キャリアアドバイザーや医療機関の採用担当者からの意見を交え詳しくご紹介していきましょう。
短期間で転職を繰り返している看護師
短期間で転職活動を繰り返している方は「またすぐに退職するのではないか」と不安視されるため不利になります。
採用担当者は、基本的には長期勤務してくれる看護師を必要としています。一つの職場につき理想は3年以上、最低でも1年以上の勤務実績が採用市場における目安です。
短期間で転職を繰り返す人は、失敗から学ばない人と捉えられてしまう可能性もあります。命を預かる医療業界において、同じ失敗を繰り返すことは致命的になりかねません。さらに心身ともに弱っている患者さんをサポートする看護業務には忍耐力も必要とされます。短期間で転職を繰り返す人は、忍耐力という面でも不安視されるでしょう。
看護師転職サイト現役キャリアアドバイザーのコメント
これまでの経歴に一貫性がない看護師
これまでの経歴に一貫性がない看護師は、その場しのぎで転職を繰り返しているようにとらえられます。自分の看護観やキャリアに向き合わずに職場を選んでいる可能性が高いため、ぶれやすく意欲の面でも欠ける印象です。
看護師の仕事内容は診療科や施設形態が違えば新しい業務を覚える必要があります。経歴に一貫性のない看護師は、どの分野においても中途半端で知識やスキルが不足している印象を持たれやすいといえます。
一見、一貫性がないキャリアでも、自分の中でしっかりとした軸があり、他人も納得できる理由が説明できれば不利になる可能性は低いでしょう。
採用担当者のコメント
転職回数の多い看護師さんは面接で経歴をすべて確認します。例えば、急性期から療養型、介護施設といった経歴なら一貫性があるので転職回数は気になりませんが、急性期から慢性期、再び急性期、クリニック、介護施設といった転職は一貫性がなく採用側は不安に感じます。
転職理由がネガティブで後ろ向きな看護師
どんな事情があったとしても、ネガティブで後ろ向きな発言をする人は良い印象を持たれません。看護師の業界は女性が多いため、人間関係に特有の難しさがあることは採用側も承知です。しかしネガティブな発言をすると、本人にも問題があったのではないかと思われかねません。
特に他責な発言をすると、自分の価値観や考えに固執している自己中心的な人に見えてしまう可能性があります。患者さんを思いやる気持ちや、チームでの連携が必要な看護業務において、他人の立場を推し量れない人は敬遠されます。
看護師転職サイト現役キャリアアドバイザーのコメント
例えば、陰険ないじめが原因で転職を希望する場合でも「看護観の不一致で同僚からきつく当たられるようになってしまい、歩み寄ろうと努力したものの叶わなかった」と前向きに行動したことを伝えましょう。いかに相手が悪いのかを、くどくど説明しようとしないことがポイントです。
理想の看護師像や将来のビジョンがない看護師
理想の看護師像やビジョンもないまま転職回数だけが多い人は、ただ単に飽きっぽい印象を持たれます。
「またなんとなく転職してしまうんだろうな」と採用側が躊躇してしまうことは想像に難しくありません。また、目的意識を持って学んでいない可能性が高いので、知識やスキルの面でも不安が残ります。
一方、転職回数が多い人でも、明確なビジョンがあったうえで「だからここで働きたい」と言える人は、志望動機の高さが伝わります。多少困難なことがあっても、そのビジョンに向けて仕事に邁進してくれることでしょう。
理想像や将来のビジョンが明確ではない方は、安易に退職と転職を繰り返す前に、まずは自分と向き合う必要があります。
採用担当者のコメント
やりたいことが明確な看護師さんは長く働いてくれる印象なので採用につながりやすいですが、特定の診療科にこだわる場合、総合病院ではマイナスとなることもあります。希望の診療科に配属されるとは限りませんし転属もあります。診療科にこだわる場合は専門病院やクリニックのほうが採用されやすいでしょう。
転職回数が多い自覚のない看護師
転職回数の多さを気に留めてもいない看護師は、自己中心的で考えが浅い人に受けとめられる可能性があります。
本人にとってはポジティブな転職の積み重ねだったとしても、転職回数の多さは採用側にとって決して肯定できる要素ではありません。それが後ろ向きな転職を繰り返している人であればなおさらです。
好奇心が旺盛で、新しいことを学び続けたい意欲が高い人は、無自覚なうちに転職回数が多くなる傾向です。そうした方に多い志望動機はスキルアップを目的とした前向きな内容ですが、採用担当者が一番に考えるのは看護サービスの安定供給です。そのためには長期勤務してくれる看護師が必要とされます。
看護師転職サイト現役キャリアアドバイザーのコメント
キャリアアップのために転職を繰り返す方は、転職回数の多さに無頓着な方が多い印象です。志望動機や面接でもやや上から目線で「スキルアップ」「学びたい」という言葉を連発する方が少なからずいて、採用側から「うちは学校じゃないんだけど」と言われるケースもあります。
転職回数がハンデにならない看護師5つの特徴
転職回数が多くても面接で挽回できる看護師の特徴は大きく分けて以下の5つになります。
- 1ヶ所でも3〜5年の長期勤務ができている看護師
- 納得共感が得られる転職理由の看護師
- 転職先に一貫性があり専門分野のある看護師
- 今後の働き方やキャリアプランが明確な看護師
- 転職回数が多い自覚がある看護師
キャリアアドバイザーや医療機関の採用担当者からの意見を交え詳しくご紹介していきましょう。
1ヶ所でも3〜5年の長期勤務ができている看護師
転職回数が多くても、1ヶ所でも3~5年の勤務ができている看護師であれば、基本的には長期勤務が可能と判断してもらえます。履歴書や職務経歴書に○年継続勤務と明記すると着目してもらえるでしょう。
かつ、長期勤務ができた職場とそうではない職場の違いを明確にしたうえで、応募先では長期勤務が可能な理由を説明できると良いです。履歴書や職務経歴書に盛り込み、面接時にアピールすると安心してもらえます。
採用担当者のコメント
もし、パートナーの転勤など、やむを得ない事情で長期勤務できない可能性がある場合は隠さずに伝えてほしいですね。採用側としては逆に、パートナーの転勤までは勤務してもらえると受け取るので、採用計画が立てやすいからです。相手を配慮した受け答えができる看護師は、採用担当者にとって好印象です。
納得・共感が得られる転職理由の看護師
結婚、妊娠、出産、育児、パートナーの転勤など、やむを得ない事情は採用担当者にも納得・共感してもらいやすい転職理由です。
家庭の事情がこれまでの転職回数に影響しているのであれば、履歴書や職務経歴書に明記し、面接でもアピールすると安心してもらえるでしょう。かつ「今後はライフイベントがない」「保育所・病児保育は手配済み」「夫や祖父母のサポートが得やすい」などを伝えることもポイントです。
また、理想の看護師像や将来のビジョンが明確で、これまでのキャリアと転職理由が一致している場合も納得・共感が得られやすいでしょう。
看護師転職サイト現役キャリアアドバイザーのコメント
採用担当者は、看護師を採用する際、シフトに制限があるかどうかを気にします。特に、クリニックのようにギリギリの人数で回しているようなところは、転職回数よりシフトにきっちり入ってもらえる看護師かどうかを最優先に採用する傾向があるので、その点をアピールすることが重要です。
転職先に一貫性があり専門分野のある看護師
転職先に一貫性がある看護師は、転職回数が多くても着実にステップアップしている可能性が高いと言えます。その分野を極めており、即戦力として心強い働きが期待できる人材のため、転職回数が多くても十分挽回できる可能性があります。
例えば、病院の規模感が違っても診療科がずっと同じだったり、急性期→療養型→介護施設→訪問看護といったステップアップは「老人看護」という点で一貫性があると言えます。
看護師転職サイト現役キャリアアドバイザーのコメント
手術室、透析室、助産師など、専門分野で働いた経歴を持つ看護師は市場価値が高い人材なので、転職回数はあまり影響しません。ただし、1ヶ所で3年以上の勤務経験があること、転職回数の多さを本人が自覚している姿勢がポイントとなります。
今後の働き方やキャリアプランが明確な看護師
今後の働き方やキャリアプランが明確で、志望動機の筋が通っている看護師は、転職回数が多くても十分挽回が可能です。
なぜなら、何か壁にぶつかったとしても本来の目的に立ち返り、自分を励ましながら働いてくれる印象があるからです。
キャリアプランが明確な人が語る言葉には覚悟と意欲が感じられ、それは採用担当者にも伝わります。「スキルより人柄や熱意で採用となる場合が多いです」という採用担当者の声もあるため、自信を持って熱意をアピールしましょう。
採用担当者のコメント
応募いただいた際、転職回数が多い看護師でも書類審査で落とすようなことはせず、必ず面接をするようにしています。看護師さん自身が今後、どのように働きたいかといったキャリアプランは、履歴書や職務経歴書、人材紹介会社からの推薦書ではわからないからです。
転職回数が多い自覚がある看護師
転職回数が多いことを自覚し、改善の意思表示をすることは、転職回数の多さを挽回するうえで基本的な条件です。
出産・育児などの事情や、新しいことへの挑戦などポジティブな理由でも、転職回数の多さは採用側の印象が良いことではありません。今後は長く働きたいという意欲をアピールすることがポイントです。
もし後ろ向きな転職理由で転職を繰り返してきたのであっても、その点を自覚していること、どうやって改善していこうと考えているかなど、具体的な意思表示ができる看護師は好印象を持ってもらえます。
看護師転職サイト現役キャリアアドバイザーのコメント
転職を繰り返す看護師さんの中には、自身が思っている市場価値と実際の市場価値がかけ離れているケースが多いように感じます。厳しいことを言うことになりますが、まずは謙虚な姿勢で転職活動に臨んでもらえるように、転職回数の多さ、在勤期間の短さが市場価値を下げていることを自覚してもらうアドバイスなども行なっています。
すぐ辞めたくなる退職ぐせの原因と解決策
売り手市場で転職先には困らない看護師は、転職回数が他の職種より多い傾向にあります。そのため中には、退職ぐせ・辞めぐせがついてしまう看護師さんも。
その原因は、主に次の5つが挙げられます。
- 前の職場が良かったと後悔するのは情報収集が不十分だったのが原因
- 転職先の業務やルールが不満なのは職場研究が足りなかったのが原因
- 忙しさに給与が見合っていないと感じるのは自己分析ができていないのが原因
- 職場の雰囲気や人間関係に慣れないのはコミュニケーション不足が原因
- 仕事についていけないと悩むのはスキルのミスマッチが原因
それぞれ、実際に転職を繰り返す看護師さんやその同僚の口コミと合わせて原因と解決策を紹介していきましょう。
前の職場が良かったと後悔するのは情報収集が不十分だったのが原因
前の職場が良かったと後悔するのは、現在の職場と応募先を比較するうえで十分な情報収集ができていなかったことが原因といえます。広い視野で比較検討した結果、現在の職場の良いところや自分の改善点に気づき、転職を思いとどまった看護師もいます。
比較すべきことは、応募要項にかかれている表面的な条件だけではありません。ただ単に給料が高い・低いではなく、仕事の忙しさに対してどうか、在籍している看護師との相性はどうかといった目に見えない情報収集もポイントです。
とはいえ、応募先の内部情報を自分一人で把握するのは非常に困難なことです。そこで、採用担当者との間に入って情報収集を代行してくれる看護師転職サイトの利用をおすすめします。特に看護roo!や看護のお仕事は情報収集力が高く、転職すべきかどうかから、看護師視点で考えてくれます。そのため後悔のない選択が実現できるでしょう。
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情報収集が不足して転職する看護師に関する口コミ
転職0回で私立病院に勤務
現職場の良い点・好きな点を再認識する
私も転職したいと考えていたときは、今の職場の悪いところばかり見ていた気がします。しかし、広い視野で職場の気に入っている点・良いところを見るようにしていったら、まだ続けてもいいのではと考えるようになりました。
転職4回で現在は人工透析クリニックで夜勤専従パート勤務
妥協や適当な転職先選びをしないために情報収集を
転職回数を増やさないコツは、求職中に情報をしっかり集め、妥協をせず、適当に職場を選ばないことは重要かと思います。
転職3回で現在は訪問看護ステーションに勤務
自分にできることや改善点を冷静に判断
現在働いている病院に限界を感じていたとしても、まだ自分にできること、改善できそうなことはないかと考えることが大切です。衝動的にならず、冷静に検討を重ねるこ、すぐに行動を起こさないことで不要な転職は防げます。
転職先の業務やルールが不満なのは職場研究が足りなかったのが原因
十分な職場研究もせずに「合わなければ辞めればいい」と気軽に考える方は、転職回数が多くなる傾向があります。入職する前でも十分、職場研究は可能です。まずは応募先のホームページを熟読することから始めましょう。
ある採用担当者によれば「こんなこと聞いてない!」と転職する方は、ホームページに書いてあることさえ把握していない場合が多いといいます。採用側としては、掲載内容を理解したうえで入職していると思うのも無理はありません。
看護師転職サイトを利用すれば、離職率や有給取得率、在籍看護師の年齢など、内部事情を詳しく教えてもらえます。特に求人数が多いナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)や、病院・施設からの信頼が厚い看護roo!なら、職場研究に十分な情報を提供してもらえるでしょう。
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職場研究が足りず転職する看護師に関する口コミ
転職3回で現在は産業看護師として勤務
合わなければ辞めるの繰り返しで3回転職
実際に働いてみないと自分に合う職場かわからないので、合わなければ辞めるということを繰り返していたら転職回数が多くなってしまいました。
転職2回で現在は総合病院の整形外科メインの混合病棟に勤務
面接時に疑問点はしっかり質問して解消
転職回数を増やさないためには、事前にその病院や施設の内情を調べたり、面接時に聞きたいことをあやふやにせず、しっかり質問して確認することが大切だと思います。
転職7回で現在は総合病院外来化学療法に勤務
自分一人での情報収集やリサーチは限界がある
自分の気になってるところは必ず聞きます。辞職率や前年度辞めた看護師の数、給料や休みは提示されてるもので間違いないか、など。それでも、入ってから違うこともよくあります。設備やきれいさ、看護師の雰囲気もわかるので、院内見学はなるべくしたほうがいいです。
忙しさに給与が見合っていないと感じるのは自己分析ができていないのが原因
忙しさに給料が見合っていないと感じるのは、自己分析が不足している可能性があります。夜勤がつらくてクリニックに転職したものの、減収やスキルダウンで病院に戻った人も少なくありません。
本当に自分が大切にしたいことは給料なのか、残業の少なさなのか、やりがいなのか、人間関係なのか…。思いつく限りのことを具体的に挙げて、妥協せずに優先順位を見極めることがポイントです。
もう一つ大切なのは、自分の能力を客観的に把握すること。当社アンケートでは、実力よりも自己評価が高い人が転職回数が多い傾向という意見も多々あります。
看護師転職サイトのキャリアアドバイザーの意見を参考に自己分析するのもいいでしょう。マイナビ看護師は対面でのヒアリングを重視しているため、見た目の印象を含めたアドバイスがもらえます。ヒアリング力に定評がある看護のお仕事なら対話を通してより深い自己理解が可能になるでしょう。
自己分析ができず転職する看護師に関する口コミ
転職4回で現在は保育園に勤務
理想という山頂を描かないと樹海で迷子に
本当に自分がしたい生活はどんな生活なのか、理想でもいいので具体的に描くこと。その生活を実現するために捨てるべきことは何か、時間をかけるべきことは何なのかを見極めていくことが転職には必要不可欠だと思います。理想を描けないと山頂を目指せず、樹海で迷子になってしまうかもしれません。
転職7回で現在は訪問看護に勤務
自分のスキルを客観視できていない看護師は多い
正直、自分が思っているより仕事ができていない人は多い印象です。自分はもっとできるのに認められない、もっとできるのにまわりがやらせてくれないと感じて辞めていく看護師さんをたくさん見てきました。
転職2回で現在は中規模民間病院救急外来、外科病棟に勤務
自分が何を大切にしたいか優先順位を明確に
転職活動時は、自分が何を優先したいかを考える必要があると思います。特に、給料なのか職場環境なのか、人間関係なのかなど具体的にリストアップすることが大切です。
職場の雰囲気や人間関係に慣れないのはコミュニケーション不足が原因
職場の雰囲気や人間関係が理由で転職を繰り返してしまう方は、人とコミュニケーションを取るのが苦手な方と言えそうです。
人間関係の構築が苦手な方は、同僚とのチームワークが少なく、個人の裁量に任せてもらえる範囲が広い訪問看護、健診・検診センター、治験関連企業などを検討しましょう。
それらの求人を探すのであれば、看護のお仕事とマイナビ看護師がおすすめです。看護のお仕事なら「訪問看護」「検診センター」という項目で公開求人を検索することができます。また総合人材サービスで有名なマイナビ看護師は企業求人が豊富です。「看護資格・経験を生かせる一般企業」「治験関連企業」といった項目で検索可能なほか「訪問看護」でも検索できます。
コミュニケーション不足で転職する看護師に関する口コミ
転職0回で現在は一般中規模病院の内科・整形外科に勤務
人間関係がトラウマで転職を繰り返す同僚
同僚の中には、人間関係でトラウマがあり、同じようなことが少しでもあると休職し辞めて、新しい職場でも同じことを繰り返している看護師が多いです。
転職3回で現在は療養型病院に勤務
自分本位の働き方しかできず1年未満で転職
以前同じ職場で1年未満で転職を繰り返していた方は、自分の仕事以外は急変があろうと緊急入院が来ようと絶対に手伝わない人で、勤務態度を師長に注意されたことでパワハラだと辞めてしまいました。
転職2回で現在は在宅看護支援センターに勤務
コミュ力が求められる看護師は向き不向きがある
転職を繰り返すのは、人見知りでなかなか職場に馴染めない方が非常に多いと思います。看護師自体がコミュニケーションを必要とされるような職業のため、内気な方はどうしても仕事中に同僚から強く当たられてしまったり、相手のことを配慮せずに物事が進んでしまう場合もあります。それで仕事がうまくいかなくなるのではないでしょうか。
仕事についていけないと悩むのはスキルのミスマッチが原因
自分のスキルを誤認していたり、転職先の業務量を把握しきれていない人は、スキルのミスマッチで転職を繰り返す傾向があります。
当社のユーザーアンケートでは「転職を繰り返す人は有能な人か、仕事ができないのに自己評価が高い人が多い」という声が複数ありました。また、土日に研修・勉強会が入ることや雑務が多いことを把握できていない場合も転職につながりやすいです。
自分のスキルや知識を客観視する意味で、看護師転職サイトの利用で第三者の意見を仰いでみてはいかがでしょうか。キャリアアドバイザーはさまざまな医療機関や看護師を見てきたため、その看護師に適したレベルの応募先を紹介してくれます。かつ、雑務がどれだけ多いのかも把握しています。
自分のスキルや知識に自信がある人なら、適正年収診断やハイクラス求人が多い看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)がおすすめです。逆にスキルや知識に自信がない方は、第二新卒や未経験に強い看護roo!がおすすめです。
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転職2回で現在は中規模病院の混合病棟に勤務
命を預かる仕事のため試用期間での見極めは大事
以前働いていた病院に仕事内容を全く覚えられないスタッフがいました。注射や点滴、薬を担当させるのが怖く、結局退職されました。看護師は命を預かる仕事のため適性がない人には仕事をさせることができません。試用期間に見極めるのは大事だと思います。
転職3回で現在は療養型病院に勤務
時間外勤務の研修・勉強会がつらく転職
私の場合、新卒から働いていた急性期病院の時間外勤務や研修、勉強会が多く自分の時間が取れないことがつらかったです。業務にも勉強にもついていけず、残業や時間外業務のない病院へ転職しました。
転職2回で現在は中規模民間病院救急外来、外科病棟に勤務
転職回数が多い看護師は一度の失敗で立ち直れない
転職回数が多いということは、比較的採用されやすい道を通ってきた看護師ではないかと思うので、一度つまずくと精神的ダメージが大きいように感じます。ある程度できそうな範囲のレベルや規模感、看護師の応募具合を見ながら、高望みせず現実を踏まえて転職先を探すと長続きするのではないでしょうか。
転職回数が多い看護師におすすめの転職サイト5選
辞めぐせがつき転職回数が多い看護師さんにおすすめなのは、転職原因をカバーしてくれる自分に合った看護師転職サイトを選び利用することです。
求職者と転職先とのミスマッチが少ないおすすめの看護師転職サイトを厳選しご紹介しましょう。
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- マイナビ看護師は病院以外の求人や地方サポートに強い
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看護roo!は情報力の高い都市部特化型転職サイト
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看護roo!は、キャリアアドバイザーの情報収集力が高く、医療機関の内部事情を詳しく教えてもらえる転職サイトです。そのため入職後のギャップが原因で転職回数が多くなっている方におすすめのサイトです。
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問い合わせ時間 | 平日:9:00~21:00 |
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
※ 求人数は2024年9月時点
おすすめポイント
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、幅広い分野の求人があり求人の選択肢が多い転職サイトです。キャリアアドバイザーのヒアリング力が高くていねいな対応に定評があります。入職後の生活やキャリアプランも考慮した求人提案力が高く評価されています。
看護のお仕事は、看護師の気持ちに寄り添った丁寧なヒアリング力が強みの転職サイトです。転職回数が多くて不安で悩みがある方や、新人でスキル不足の方でも、真摯に相談にのってもらえるでしょう。
利用者からは「自分では思いつかない選択肢を提案してもらえた」「面接に落ちた後もフォローで立ち直れた」という声が寄せられています。入職後もアドバイザーから状況確認の連絡があり、不安・悩みがあれば相談が可能です。そのためちょっとしたすれ違いによる安易な次の退職を防ぐことができるでしょう。
求人数も最大級で全国対応しています。取り扱う施設形態も幅広いため、豊富な選択肢の中から自分に合った求人を比較検討できるでしょう。
ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)は高給与の非公開求人を多数保有
求人数(※) | 18,672件 (その他、非公開求人あり) |
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対応地域 | 全国 |
問い合わせ時間 | 平日:10:00~19:00 |
運営会社 | 株式会社エス・エム・エス |
※ 求人数は2024年9月時点
おすすめポイント
ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)は、高給与求人や条件が良い非公開求人を保有しており、都市部だけでなく地方の求人にも強い転職サイトです。地域専任のキャリアアドバイザーが在籍し地域の特色まで熟知。2005年にサービスを開始し年間10万人以上の看護師が利用する紹介実績から、医療機関や施設の採用背景や職場の内情を詳しく把握しています。
ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)は主要転職サイトの中で最多の求人数を誇り、他のサイトが手薄な傾向がある地方求人も豊富です。そのため希望条件を妥協して「やっぱり違う」と転職を繰り返してきた方でも、希望の求人に出会える可能性が高いサイトといえます。
また、ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)は非公開求人の質が高いと言われており、特に高収入求人の取り扱いが多いようです。そのため高収入求人に受かる人材をキャリアアドバイザーが把握している可能性が高いといえます。
当社のユーザーアンケートによれば、転職回数が多い看護師の傾向は、実力以上に自己評価が高い人という声が多々挙がっています。ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)で高収入求人を希望しても紹介してもらえなければ、自分評価と市場価値がかけ離れている可能性があります。「実力を評価してもらえない」と転職を繰り返してきた方は、ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)への登録で自分の市場価値を確認してみるのもいいかもしれません。
マイナビ看護師は病院以外の求人や地方サポートに強い
求人数(※) | 82,628件 (その他、非公開求人あり) |
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対応地域 | 全国 |
問い合わせ時間 | 平日:9:30 - 17:00 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
※ 求人数は2024年9月時点
おすすめポイント
マイナビ看護師は、全国展開で都市部にも地方にも強く、さまざまな職場の求人が豊富。保有求人の40%が非公開求人で高収入・好待遇の求人が多い。できる限り対面での面談を重視し、転職の背景を理解したうえで求人を紹介するためミスマッチが少ない。キャリアやライフプランを考慮した求人提案やアドバイスの質が高い。
マイナビ看護師は対面でのヒアリングと面接サポートに力を入れている転職サイトです。そのため転職回数の多さを挽回できる言い回しを考えたり、面接対策に力を入れたい方に心強いサイトといえるでしょう。全国に相談会場があるため、地方でも対面による心強いサポートが得られやすいサイトです。
マイナビ看護師では、一時的な転職だけではなくキャリアプラン全体を考えたアドバイスにも力を入れています。キャリアアドバイザーへの相談で、一時しのぎの転職や安易な次の退職を増やすことを防げるでしょう。
看護師資格が活かせる企業求人や治験関連企業、訪問看護など病院以外の求人も多く保有。人間関係が原因で転職を繰り返してきた方でも、同僚とのチームワークが最小限ですむ職場がみつかるかもしれません。
看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)は応援看護師や派遣で自由な働き方を提案
求人数(※) | 64,134件 (その他、非公開求人あり) |
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対応地域 | 全国 |
問い合わせ時間 | 平日:9:00~18:00 |
運営会社 | 株式会社トライトキャリア |
※ 求人数は2024年9月時点
おすすめポイント
看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)は、キャリアアドバイザーのヒアリング力や求人提案力が高く、スピーディーに転職活動が進められる転職サイトです。事業所数も全国39ヵ所と多く、地方での転職でも対面でのヒアリングや面接同行など、十分な転職サポートが受けられる点も魅力。
看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)は、キャリアアドバイザーが「転職先がみつかるまで探し続けます」と公言するほど、積極的でスピーディーな提案スタイルが強みの転職サイトです。転職回数が多いと求人紹介をしてもらえないケースもありますが、看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)はその点、頼りになる転職サイトと言えるでしょう。
応援看護師や派遣にも力を入れているため、一つの職場に縛られずに自由に働きたい看護師にもおすすめです。
好奇心が旺盛でフットワークが軽い方は転職回数が多くなる傾向ですが、正職員として長期勤務を求められる職場には向かないと言えるでしょう。その点、一定期間ごとに職場を変えられる応援看護師や派遣なら、好奇心も満たせて、早期退職で採用側に迷惑をかけることもありません。
以下の記事では、利用経験のある看護師363人へのアンケートからわかったおすすめの看護師転職サイトランキングTOP5の紹介や、厳選10社の徹底比較をしています。さらに多くの転職サイトを知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
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転職回数に関する質問Q&A
看護師の転職回数に関するよくある質問と回答を以下にまとめました。
- Q.転職理由は正直に言っても大丈夫?
- Q.すべての転職を履歴書や職務経歴書に書かなくてもいい?
- Q.転職回数によって求人紹介は変わってくる?
- Q.採用担当者はどの転職について詳しく聞くもの?
- Q.不利になる「短期間の転職」の長さは?
- Q.採用担当者は面接ではどんな質問が多い?
- Q.転職サイトと求人サイトの違いは?
転職理由は正直に言っても大丈夫?
転職理由はできる限り正直に伝えることをおすすめします。うそをついて入職しても自分が苦しくなることに加え、医療転職業界は狭いため後からばれてしまう可能性が高いからです。
もし、転職理由がネガティブなものであれば、ポジティブに言い換えましょう。現在の職場や同僚のことを悪く言ったり、他責な発言はNGです。言い換え方がわからない場合は、看護師転職サイトを利用し、キャリアアドバイザーと一緒に考えると良いでしょう。
持病や精神面での不調がある場合も正直に話すことをおすすめします。ハードワークな看護師は、心身に不調をきたす人も少なくありません。それが理由で不採用になることもありますが、看護師転職サイトでは過去に同じような看護師を採用したことのある転職先を優先して紹介します。理解したうえでの採用なので、入職後の配置や勤務条件の配慮も期待できます。
採用担当者のコメント
転職理由はなるべく正直に話したほうが好印象です。特に近場で転職する場合、医療機関は違っても採用担当者同士が知り合いのケースが多いため、応募者や退職者の情報交換を頻繁に行っています。そこで嘘がばれてしまうと、本当のことを言わなかった事実で信頼度が急激に下がります。
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すべての転職を履歴書や職務経歴書に書かなくてもいい?
履歴書や職務経歴書には、これまでの経歴をすべて記載する必要があります。看護師としての経歴だけではなく、他職種や個人事業主で働いた経歴、知り合いの仕事のお手伝いなども記載します。
転職回数が5回を超えるあたりから、履歴書に記載する際に多いと感じて不安・悩みを持つ方もいるようですが、出産、育児、引っ越しなどやむを得ない事情で転職している場合は、その旨を記載しておくと採用側も安心できます。
印象の良い履歴書や職務経歴書の書き方がわからない人は、看護師転職サイトやハローワークなどの無料の履歴書添削サポートを活用しましょう。
採用担当者のコメント
履歴書や職務経歴書に空白期間がある場合は、面接で必ず指摘します。その期間に何をしていたのか確認されると思っていいでしょう。空白期間の有無は、転職回数と同じくらい採用側にとって気になるものです。ボロが出たときのほうが印象が悪くなるので、空白期間がないように明記するのがおすすめです。
転職回数によって求人紹介は変わってくる?
転職回数によって紹介してもらえる求人は変わります。なぜなら採用側、特に大規模病院などは転職回数に制限を設けていることが多いからです。
一方、訪問看護、介護施設は、病院よりも転職回数がそこまで重視されません。逆に、クリニックは少ないスタッフで回しているところが多いので急な退職は困ることから、病院より転職回数に厳しいところが多いと言えます。
また、キャリアアドバイザーによっては、転職回数が多い看護師に求人紹介を積極的に行わない人もいます。入職後すぐに辞められてしまうと、医療機関との信頼関係が崩れてしまうためです。ただし、出産・育児・引っ越しなどやむを得ない事情の場合はこの限りではありません。
採用担当者のコメント
国公立病院や大学病院、民間でも大規模病院では、採用する看護師の転職回数に一定の上限を設けています。例えば、20代看護師の場合は転職3回まで、30代であれば5回まで、40代以上であれば7回までを制限の基準としている病院が多く、看護師転職サイトのキャリアアドバイザーもそれは把握しているため求人紹介をしたくてもできないことがあるようです。
採用担当者はどの転職について詳しく聞くもの?
転職回数が多いときに重点的に聞かれるのは、短期間で辞めた転職や、早期退職を繰り返している期間、直近の転職についてです。また、他業界に転職している場合も、なぜ看護職を離れたのか詳しく確認されます。
これまで転職を繰り返してきた人が「なぜ前職ではなく当院がいいのか?」「またすぐに退職してしまうのではないか?」といった不安要素を取り除くため、面接では志望理由と実際の労働環境との整合性をチェックされます。
とはいえ、基本的には履歴書・職務経歴書に沿って、看護資格を取ってからの全経歴を確認されると思ってください。しっかり応えられるよう準備しましょう。
看護師転職サイト現役キャリアアドバイザーのコメント
以前の面接では、すべての職歴について質問・確認をされるケースが多かったのですが、最近は転職回数の多い看護師さんが増えてきたので、採用担当者が気になるところだけを質問する傾向にあります。ただし、経歴に空白期間がある、短期で辞めているなど気になるところがある場合は深掘りして質問されます。
不利になる「短期間の転職」の長さは?
多くの病院が1年単位で採用フローを考えていることから、不利になる短期間の転職の長さは1年未満です。同じ1年未満でも、2~3ヶ月と8~9ヶ月でも印象が大きく変わり、前者の転職は短かすぎる点で面接などでは質問されるでしょう。
ただし、新卒の場合は話が別です。採用側は、初めて勤めた病院では3年以上の勤務実績が望ましいと考えています。なぜなら新人教育は大体3年でカリキュラムが組まれている場合が多いため、それを経て初めて一人前と判断されるからです。
逆に、新卒で入職した勤務先で3年以上の経験があれば、その後1年未満の早期退職が何度かあってもそこまで不利にはならないと言えます。
採用担当者のコメント
一時期の売り手市場は落ち着き、看護師も転職が難しい状況だと思います。特に、新卒で入職した病院を1年未満で退職した第二新卒の転職は厳しいのではないでしょうか。最初に入職した病院で3年程度かけて「病院の看護師というものは?」を叩きこまれるわけですから、それが抜けている第二新卒は病院側も採用に二の足を踏むのです。
採用担当者は面接ではどんな質問が多い?
採用担当者は、求職者のスキル・知識・希望条件と実際の職場環境・採用条件にミスマッチがないのか確認するため面接で質問をします。それは入職後に双方が感じるギャップを最小限に抑えるためです。
そのために転職理由や志望動機は重要な質問と言えます。例えば、大規模病院から小規模病院を志望する看護師で多い志望動機は「もっとゆっくり患者さんと向き合いたい」という内容です。
しかし、小規模病院でも急性期は大規模病院と忙しさは変わりません。また、同様の理由で急性期から慢性期に転職を希望する場合も、担当患者数によっては患者さんにゆっくり向き合えるとは限りません。
給料、勤務時間、残業、福利厚生、夜勤の有無など基本的な採用条件についても、相違がないか質問されるでしょう。
転職サイトと求人サイトの違いは?
転職サイトと求人サイトの違いは、転職活動全般を支援してくれるキャリアアドバイザーがいるかいないかです。
転職サイトの場合は、求職者に対して担当のキャリアアドバイザーが付きます。事前に希望条件を伝えれば、求人紹介から情報収集、面接の手配、履歴書の添削、採用条件の交渉まで、全て無料で代行してもらえます。
公開求人であれば、各転職サイトの求人検索画面から自分で求人を探すことも可能ですが、応募後は担当のアドバイザーがつきます。非公開求人はアドバイザーを通さないと紹介してもらえません。
一方、求人サイトは掲載された求人記事を自分で検索・閲覧・応募できるサイトです。掲載された求人記事には主に2パターンあり、医療機関が求人サイトに直接掲載を依頼している場合と、転職サイトが自社で保有する求人の掲載依頼をしている場合です。前者は直接応募、後者は人材紹介会社への登録という手順に進みます。
転職のプロにサポートしてもらいたい場合は転職サイト、自分で転職を進めたい場合は求人サイトといった使い分けが一般的です。どちらも看護業界に特化したサイトと業界を問わないサイトがあります。
看護師の転職回数まとめ
転職回数が多い悩みについて、皆さんの不安は解消されたでしょうか。
多いと感じられる転職回数は年齢によって異なります。また、転職理由やキャリアの一貫性などによっても採用担当者の印象は大きく変わることをご紹介しました。
転職回数も参考にされますが、勤続年数のほうがより重要視されるポイントです。すでに不利になる条件に当てはまっている場合は、次こそは長期勤務できる職場を慎重に探しましょう。かつ挽回できる看護師の特徴を満たせるよう、辛抱や努力が必要です。
当記事でご紹介したポイントを押さえ、転職回数の多さを挽回し、満足のいく転職を叶えてください。
年齢問わず、好奇心が旺盛でフットワークが軽い方は転職回数が多くなる傾向です。そういう方は志望動機に「スキルアップ」という言葉を多用しますが、前向きな内容でも短期間の転職では採用側の印象が良いとは限りません。特に条件や待遇などへの不満から早々に見切りをつけて次々と退職している人は要注意です。